真珠は「持続可能なジュエリー」、若い世代を中心に人気上昇中

真珠は「持続可能なジュエリー」、若い世代を中心に人気上昇中

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2022/01/17
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真珠が大流行している。その人気に拍車をかけたのは、ドルチェ&ガッバーナやプラダ、ジバンシィ、ディオール、ヴェルサーチ、ミュウミュウ、シャネルなどのブランドが、ファッションショーで披露したデザインに取り入れたためだ。

それに、真珠はもはや、女性のためだけのジュエリーではない。ディオールやアレキサンダー・マックイーン、ライアン・ロッシュなどは、男性モデルの装いに真珠を使っている。

真珠人気の立役者は、デザイナーのマーク・ジェイコブスだ。同氏は、ミキモトの真珠ネックレスを愛用しており、自分にとっての「幸運のお守り」と呼んでいる。

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マーク・ジェイコブス(Getty Images)

真珠の使い道が幅広いことに気がつくジュエリーデザイナーが増えている。それは、米国養殖真珠協会が2021年12月に開催した、毎年恒例の真珠デザインコンクールで入賞した作品を見ればわかる。

現在のトレンドは、真珠を、ダイヤモンドやサファイア、トルコ石といった他の宝石と組み合わせるデザインだ。入賞した10作品のうち7作品は、真珠と宝石を組み合わせている。

米国養殖真珠協会は2021年、市場調査会社MVEyeと協力の下、高級ジュエリーに関する消費者の嗜好のベンチマーク調査を実施した。調査対象者は、1000人を超える高級ジュエリー購入者で、年齢層は25歳から55歳だった。

真珠に高い関心を示すミレニアル世代

調査結果によると、真珠に特に高い関心を示しているのは、ミレニアル世代の25歳から35歳までだ。具体的に言うと、「真珠のジュエリーをリクエストする可能性が非常に高い」と回答したミレニアル世代は42%に上った。一方、46歳から55歳の年齢層は19%にとどまっている。

「自分のために真珠のジュエリーを購入する可能性が非常に高い」と回答したミレニアル世代はおよそ24%。一方、46歳から55歳までの年齢層は10%だった。また、「贈り物のために真珠のジュエリーを買う可能性が非常に高い」と回答したミレニアル世代は47%で、46歳から55歳は16%だった。

自分のための真珠購入を検討するかどうかをたずねたところ、ミレニアル世代の47%が検討すると回答。最も年齢が高い層では16%にすぎなかった。

調査結果で、特に注目すべき点がある。養殖真珠の存在を知っている人の割合が非常に高い一方で(81%が「養殖真珠」という言葉を知っていた)、真珠が再生可能でサステナブルな資源であることを知っている消費者は60%にとどまっていたのだ。

こうした状況は、真珠ジュエリー市場にとって最大の課題であり、チャンスでもある。米国養殖真珠協会の事務局長ジェニファー・ヒーブナーは、「真珠には関心が集まっている。しかし小売店は、真珠について、より力を入れて学び、消費者に対して、種類が豊富で優れたデザインを提供する必要がある」と述べている。

調査で目を引いたのは、ミレニアル世代の36%が、真珠がセンターストーンになった婚約指輪を選択肢として検討すると回答したことだ。さらに40%は、実際に買う可能性があると回答している。

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真珠は、「サステナブルなジュエリービジネス」になる

調査に回答した高級ジュエリー購入者の3分の2は、真珠のジュエリーを少なくともひとつ所有していた。自分のために購入する貴石としては、1位のダイヤモンド、2位のサファイアに続き、真珠は3番目に人気だった。また、贈り物としての人気は、ダイヤモンドに次いで真珠が2位となっている。

調査報告書は、結論でこう述べている。「真珠業者は、養殖真珠を消費者に売り込む必要はない。消費者のあいだでは、養殖真珠はすでに人気があり、所有している人や、欲しがっている人が多いからだ」

真珠は、比類なきサステナブルな貴石のひとつだ。サステナブルなビジネスを成長させたい宝石店にとっては、真珠が役に立つだろう。そのために必要なのは、宝石店がセレクションを増やし、真珠をめぐる優れたサステナビリティのストーリーについて学びを深め、それをうまく消費者に伝えていくことだ。ミレニアル世代は特に、真珠に関するストーリーを知りたがっている。

宝石店にとって、チャンスはすぐそこにある。消費者は、真珠をもっと購入する準備ができているのだ。

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