定評ある高音質がさらなる高みへ。ゼンハイザー「CX Plus True Wireless」は今後の新スタンダード間違いなしだ

定評ある高音質がさらなる高みへ。ゼンハイザー「CX Plus True Wireless」は今後の新スタンダード間違いなしだ

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  • 更新日:2021/10/14

完全ワイヤレスイヤホンの世界で、常に音質の最高峰と語られるゼンハイザー“MOMENTUM True Wireless”の系譜。そのノウハウを活かした「CXシリーズ」の最新モデル「CX Plus True Wireless」が発売された。

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「CX Plus True Wireless」21,780円(税込)。その他カラーバリエーションとしてホワイトを用意する

ゼンハイザー完全ワイヤレスイヤホンの現行ラインだが、最高峰には “原点にして頂点” である「MOMENTUM True Wireless 2」が位置する。CXシリーズとしては、このMOMENTUM True Wireless 2と同等の “TrueResponse” 7mmダイナミック型ドライバーを搭載した「CX True Wireless」が2021年7月に発売された。

CX Plus True Wirelessはこのバージョンアップモデルとなり、アクティブノイズキャンセリング機能を追加するだけでなく、同社初となる高音質伝送コーデックaptX Adaptiveをサポートするなど、「ゼンハイザーサウンド」に機能性と最新技術をプラスした新コスパラインとも呼ぶべき存在だ。早速、その実力をチェックしていこう。

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■aptX Adaptive対応でさらなる高音質化を実現

CX Plus True Wirelessの実機を手にしてみる。外観上のデザインはCX True Wirelessとほぼ共通のものとなっており、耳へと挿入する筐体ハウジング部の形状で装着時の安定感を得る構造だ。耳に密着して蓋をするようなフィット感は、研究し尽くされた職人芸の世界と呼ぶべきところ。装着時に外から見えるパネル部が光沢仕様になっているのが見た目上の変更点で、本機もイヤホン本体はIPX4の防滴仕様であるので運動や少しぐらいの雨なら問題なく使えるのもポイントだ。

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形状は前世代機「CX True Wireless」から大きな変化はない。高いフィット感でパッシブノイズアイソレーション効果を生み出す

イヤホン本体からの操作はゼンハイザーユーザーお馴染みのタッチパネル仕様で、複数回タップやホールドで操作が可能。デフォルトでは左イヤホンにノイズキャンセル/外音取り込みの制御、右イヤホンに再生/一時停止や音声コントロールの呼び出しといった操作が割り当てられ、音量調整や曲送り/戻しなど含めた基本操作はすべてイヤホンから行える。また、コントロールアプリ「Smart Control」の活用で、イヤホン操作方法の変更や、通話時の側音コントロール、音質のパーソナライズカスタムなどの設定も可能だ。

CX Plus True Wirelessの大きな進化点の1つが、新たな高音質へのアプローチとして取り入れられたハイレゾ相当の高音質コーデックaptX Adaptiveへの対応だ。

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ゼンハイザー製の完全ワイヤレスイヤホンでは初めて「aptX Adaptive」への対応を実現する

aptX Adaptiveついてはご存知の方も多いと思う。当初は通信状況に応じて転送ビットレートを可変(280kbps〜420kbps)させることで安定した接続性の確保を最大の特徴としていたが、同じ名称のまま送信部側に搭載されるSoCの仕様で音質面のアップデートも行われており、現在のaptX Adaptiveの仕様では転送幅の最大域が640kbpsまで拡大。96kHz/24bit、ハイレゾ相当の高音質伝送を実現させている。

MOMENTUM True Wirelessの流れを汲むゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンは、いずれも高音質で定評だが、CX Plus True Wirelessはハイレゾ相当のワイヤレス伝送に対応することでさらなる高みを目指した。また、aptX Adaptiveコーデックを実現するSoCの搭載により、左右同時伝送技術「TrueWireless Mirroring」も対応デバイスとの組み合わせで利用可能となっている。

加えて、もう1つ取り上げるべき大きな特徴が、前世代機には搭載されていなかったアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能についてだ。

楽曲再生を優先した、音質劣化や圧迫感のない自然な効果をコンセプトとしており、実際にターミナル駅や電車内で使ってみると、自然に周囲の騒音のボリュームを落としてくれる。装着すると周囲の喧騒が無音になるというタイプの効果ではないが、音楽に集中することを目的としたノイズキャンセルとしてうまく整えられている。

その他、前世代機同様イヤホンの片側使用にも対応する。使い方は簡単で、すでに音楽リスニング用にペアリング済みであれば、ケースから片側だけを取り出すだけでいい。通話用に左右両方に通話マイクを搭載しているので、ビデオ会議用には片側だけ使い、その間もう片方を充電しておいてバッテリーをもたせるスタイルでも運用しやすい。

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専用アプリ「Smart Control」ではイヤホンのタッチコントロールの割り振りなどを行なうことが出来る

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ANCのON/OFF切り替えなども設定可能だ

バッテリーについてはイヤホン単体で最大8時間、充電ケースを使用すると最大24時間の連続再生が可能。充電ケースの小ささも特徴で、ポケットに入れて持ち歩く上でも非常に扱いやすい。付属品としてイヤーピースはL/M/S/XSが付属する。

aptX Adaptiveによって実現する「突き抜けた」サウンドクオリティ

■音場感の再現を極めた“aptX Adaptive”による高音質サウンド

まずは、本機の目玉であるaptX Adaptive伝送に対応する「Xperia1 II」と組み合わせてサウンドを確認した。

宇多田ヒカルの「あなた」を聴いてみると、やはりそのサウンドクオリティは突き抜けている。“MOMENTUM True Wirelessの系譜”の音質というと、とても音場が広く躍動感あるサウンドだったが、aptX Adaptiveで聴くとクリアな歌声と周囲の楽器が空間を満たしていくのが分かる。ピアノの音の響く様まで伝わるような質感の生っぽさ、弦楽器の透き通るような音、歌声と楽器の距離感、音楽全体のスケール感と調和を意識させる構成はさすが。低音は量感としては中程度だが、ドラムの躍動感と解像力を出す再現性の高さがお見事だ。

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ANC機能によりどこでも高音質をストレスなく聴くことができる

YOASOBIの「三原色」を聴いても、そのサウンドはかなりの音場型だ。女性ボーカルは優しいニュアンスで、音数多い楽曲を横に広く展開するとともに、奥行きの立体感も作り出していく。振り切ったステレオ位置のギターは情報量が多く、立体的なシンセの音の配置も見通せて、これまで意識しなかった楽器が浮かび上がる。聴き慣れている楽曲に思わずハッとする発見がある、そんなサウンドなのだ。

Official髭男dism「Pretender」も想像以上に高音質に聴けた。歌声はマイクに近いようなニュアンスながら、透き通るような音のヌケもあり情緒的。エレキギターの音も浮遊感と奥行き感を出してくれる。メリハリ重視のイヤホンではエレキギターの音もキツく聴こえがちな本曲だが、それを演奏の中に秘めた躍動感と立体感にシフトして再現する表現力を備えている。

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サウンドのパーソナライズカスタムも専用アプリ「Smart Control」を介して行える

ダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」では、歌声に迫力と艶があり、切迫するような情感が素晴らしい。そして、普段以上に情緒的なヴァイオリンと、どこまでも透き通るような再現のハープ、ピアノの余韻ある響きが聴ける。低音のリズムの刻みも、そこにねっとりとした余韻が付き、ジャズクラブで聴くような本物感が伴う。ジャズはCX Plus True Wirelessと確実に相性のいいジャンルだ。

iPhoneと組み合わせ、AAC接続でも同じ楽曲を聴いてみたが、基本的なサウンド傾向はaptX Adaptive接続時と近い音場型で、見通しの良さは共通する。

宇多田ヒカル「あなた」、YOASOBI「三原色」と女性ボーカルのJ-POPでは、歌声の芯がハッキリと出るバランスとなり、Official髭男dism「Pretender」も高域までのハリの強さが強調される形になる。ダイアナ・クラール「夢のカリフォルニア」も歌声がマイクに近いような表現で高域にパワーが乗るバランス。接続デバイスを問わず、高音質再生を実現しているのは、さすがのチューニング手腕と呼ぶほかない。

CX Plus True Wirelessを聴いて感じるのは、ゼンハイザーが激戦の完全ワイヤレスイヤホン市場に掛ける本気度。“音質の最高峰” の系譜に最新の高音質伝送技術aptX Adaptiveと、ANCなどの機能性も加わるのだから、その完成度の高さは揺らがない。CX Plus True Wirelessは今後のゼンハイザーの新スタンダードとなること間違いなしだ。

折原一也

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