アプリですべてのお金の管理ができる英国発の金融サービス「Revolut」の利便性と将来性

アプリですべてのお金の管理ができる英国発の金融サービス「Revolut」の利便性と将来性

  • @DIME
  • 更新日:2020/11/20
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イギリス発、海外ではユーザーが急拡大する金融サービス「Revolut」(読み:レボリュート)が日本でサービスを本格開始した。日本国内での運営元となる「REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN」が2020年10月8日に発表した。

スマホで使う金融サービスアプリで、従来の銀行とは異なったアプローチで送金、決済、為替取引などを提供する。カードのセキュリティ設定を自分で細かく制御できることもこのアプリの特徴。わかりやすさとセキュリティ性能が海外ユーザーの注目を集めているらしい。

運営元のプレスリリースによれば10月8日時点でユーザー数は1万4000人以上となっているが、日本のユーザーにも受け入れられるのだろうか。

Revolutが持つ機能を見てみよう。

●Revolutの概要
・サービス開始/イギリス:2015年、日本:2020年
・ユーザー数/全世界で1300万人以上(内日本では1万4000人以上)
・海外送金、ユーザー間送金(P2P送金)、為替両替、VISAデビットカード(物理カード/バーチャルカード)などの金融サービスをスマホアプリ1つで提供
・有料月額プランでは為替手数料や海外ATMでの引き出し手数料の優遇などのサービスが受けられる。

■アプリ画面のイメージ

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Apple PayやGoogle Pay、クレジットカード決済でRevolutに入金を行う。VISAデビット決済が可能なプラスチック製のカードの発行もできる。画面インターフェイスは日本製アプリのように文字や情報が詰め込まれているスタイルではなく、イラスト大き目、文字少なめの構成。

■有料月額プランの比較

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引用元:プランを比較/Revolut

有料プランは、プレミアム会員とメタルの2種類。メタルの方が優遇範囲が広い。無料プランに比べて為替レートの優遇限度額がない。海外のATMでの引き出し上限の拡大のほか、カスタマーサポートやワンタイムバーチャルカードなどのサービスが受けられる。

為替コストが安いとはいえ他社優位性があるとまでは言えないかも

Revolutの画面はパッと見だと、よくあるウォレットアプリという印象を受ける。類似する国内アプリだと「Kyash」が近いかもしれない。

しかしRevolutでは複数の外貨を管理・送金することができ、また外貨両替の手数料が銀行よりも安く設定されているのがポイント。海外での現地通貨を使った支払いに対する為替コストは小さくないので、そのコストを極小にできるのはメリットだといえる。ところが為替コストが他社に比べて優位性が本当にあるのかは疑問が残る。格安コストの海外送金サービスを手掛ける「TransferWise」と比べてみるとTransferWiseのほうが有利な為替レートであることがわかった。

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左:Revolut 右:TransferWise

RevolutとTransferWise で米ドル10,000ドルを調達した場合のレート比較。TransferWiseのほうが手数料含めても安いことがわかる。TransferWiseの画面には100万円までしか送金ができない旨が表示されているが、Revolutでも同じ制約がある。為替レートは時間によってかわるので、ひょっとしたらRevolutのほうが安い時間があるかもしれないが、為替コストの大きな優位性があるとはいえない。

海外版に比べて機能が限定されており「金融スーパーアプリ」としてはまだ力不足

Revolutには貯金箱や家計の予算管理・自動分析といった機能がある。貯金箱機能はいわゆる「おつり投資」のこと。RevolutのVISAデビット決済を行う際に支払い分の端数を切り上げる。その切り上げた分を貯金しておくというもの。家計の予算管理・自動分析機能では、同じく決済を行ったデータを分析して毎月の支払い行動を見える化。また予算に到達したときにアラートを出してくれるので使いすぎ防止にもなる。

■予算管理機能のイメージ

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引用元:Revolut

家計の予算管理だとマネーフォワードが有名だが、マネーフォワードのように他のクレジットカードやサービスの情報を取得する機能はない。主にRevolutを使った時のみのデータを使った管理・分析サービスとなる。

またRevolutは海外だとATMでの入出金が可能だが、日本国内でのATM入出金や銀行口座への振込にも不可能。18歳以下で利用可能な「ジュニアアカウント」や仮想通貨取引も利用不可。海外版でもマネーフォワードのような連携機能はないのだが、全体的に機能不足感が否めなく、金融のスーパーアプリとして日本国内での地位を確立するにはまだ機能不足。今後の機能強化に注目したい。

文/久我吉史

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