RIZAP流ビジネスが成功するワケ

RIZAP流ビジネスが成功するワケ

  • @DIME
  • 更新日:2017/09/17

9/16発売のDIME11月号では見た人すべてに衝撃を与えたビフォー&アフターのCMが話題となったRIZAPを特集しています。
最近ではゴルフや英語、料理など事業を拡大し、アパレルや出版社など企業買収を積極的に進めるなど、急成長を遂げる。RIZAPの成功の秘密をDIMEが総力取材! 今回のその一部を@DIMEをご覧の皆さんにお届けします。

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なぜRIZAPはこれほど急成長を遂げたのか。ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみ氏にビジネスの深層を解説してもらった。

◎フィットネスジムの「サービスシフト」で差別化

パーソナルトレーニングの分野でナンバーワンとなったライザップ。ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみ氏は、成功した理由を「モノ」と「サービス」のバランスを大きく変えたからだと語る。

「ここで言う『モノ』とはユニクロのような大量生産商品、『サービス』は客の希望・注文に合わせて提供するオーダーメイドです。ライザップが提供するのは、ダイエットとトレーニングの個別指導で、特別に目新しいものではありません。ただ従来のフィットネスジムと違い、『あなたのために専属トレーナーがトレーニングと食事を徹底指導します』という『サービス』に振り切った仕組みにより、2か月で30万円以上という高単価を実現しました」

トレーニングマシンやプールなどを用意して自由に利用可能なフィットネスジムは、顧客が商品に合わせる「モノ」重視といえる。一方、ライザップは個別指導で予約した時間に訪れ、マンツーマンでトレーニングを行ない、食事指導も毎食写真に撮って送ってもらうという徹底ぶりで、オーダーメイドのスーツに近い。

「ライザップはオーダーメイドの仕立屋のような業態でモノとサービスのバランスを従来の業態から大きく変えた〝新しい商品〟です。『モノ』に偏っていたフィットネスジムを思い切り『サービス』へシフトした結果、内容からコスト構造まで全く異なる商品となっています」

トレーニングや食事のアドバイスとしてのライザップ・メソッドはあくまで組み合わせによる「セミオーダー」であるが、「あなたに合わせた最適なサービスを提供します」という部分を前面に押し出すことで、フルオーダーのように演出することに成功している。フィットネスジムと比較して広いスペースやマシンは不要で繁閑の差も少なく、その結果浮いたコストは、アドバイスに必要な人材の雇用・育成や広告費に注ぎ込。また、コストを下げながらメリットを増やすことで、実現不可能だった高品質と低コストを実現するイノベーションとなった。

「日本のスポーツジム業界の規模は4000億円程度と決して大きくありません。マーケティング用語で『キャズム(崖)』と言いますが、特定の層が利用する状況から誰もが利用する状況に移行できるか、つまりキャズムを越えられるか? これが今後ライザップの業績拡大のカギになると思います。国内でキャズム越えを狙うか、ダイエットビジネスという『贅沢産業』が今後必要とされる新興国などの海外に活路を見いだすのか。絶好調のライザップですが難しい判断を迫られていると言えます」

◎企業買収に新規事業、次なる一手に注目

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ライザップグループ株式会社の経営計画「COMITT 2020」によると、20年にグループ全体で売り上げ3000億円、国内店舗数を超える海外への出店攻勢を目指すとしている。一方で、「結果にコミットする。」メソッドを異業種にも広げる動きも顕著だ。

「知名度を利用したブランドビジネスか、本業の成長に限界が見えてきたからなのか、本音の部分は分かりませんが、フィットネスや英会話以外にも異業種へ参入する姿勢を見せています。ライザップで実績を積み上げたノウハウを異業種でも生かそうというわけです。こうした経営スタイルは、変化がかえってリスクを減らすという経営のお手本そのものでしょう」

では、ライザップが行なっているM&A戦略はどうか。

「話題になったジーンズメイト買収など、最近ではライザップ傘下のアパレル企業が収支を改善させていて株価も順調です。ただ、これがライザップの本業とどれだけ相乗効果があるかはかなり疑問です。そもそも客層が違いますし、ライザップにアパレルのノウハウはないはずです。その証拠にジーンズメイトのテコ入れとしてユニクロ出身の人材を採用しています。これは本気で取り組んでいる証拠ともいえますが、収益性の低いアパレル業に、限られた経営資源を投じることが正しいのかどうか。相乗効果でいえば新規事業の英語やゴルフのほうが客層も被ることから高いはず。ただ、この程度の話はわかったうえでの買収でしょうから、今後の動きから目が離せません」

メソッドをうまく生かし、異業種でも「結果にコミット」し続けることができるのか。今後の一手に注目だ。

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ファイナンシャルプランナー

中嶋よしふみ氏

マネー・ビジネスをテーマにしたウェブメディア「シェアーズカフェ・オンライン」編集長を務めるほか、多数の媒体で執筆。

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文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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