フェイスブック、次の成長分野は動画

フェイスブック、次の成長分野は動画

  • JBpress
  • 更新日:2017/08/11
No image

米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大学で、学位授与式の祝辞を述べるため席を立つフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(2017年5月25日撮影)。(c)AFP/Getty Images/Paul Marotta〔AFPBB News

フェイスブックは8月9日、同社サービス内に、新たにオリジナル動画番組を配信する「Watch」と呼ぶ機能を導入すると発表した

[JBpressの今日の記事(トップページ)へ]

YouTube対抗の動画配信

これは、フェイスブックのモバイルアプリのほか、パソコン用ウェブサイト、映像配信機器用アプリで提供するもので、まずは米国の一部の利用者を対象に始めるが、その後、順次規模を拡大していく計画だという。

同社は昨年、米国の利用者を対象に、画面下に「動画」タブを設け、これを通じ人気動画などを配信してきた。今回の新機能は、このタブを改良して提供するのだという。

当初は、特定のクリエーターやパブリッシャーが制作した動画が、これを通じて配信されるが、やがては、米グーグル傘下の動画共有サービス「YouTube」のように、誰もが自由にアップロードできるようにする。

この話題を伝えている米ウォールストリート・ジャーナルによると、フェイスブックのこの新機能は、動画分野への投資を拡大するという同社の広範な戦略の一環。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、今後2~3年で動画が事業成長の最大要因になると見ており、こうした取り組みを進めている。

昨年はライブ動画に多額の投資

例えば、同社は昨年、ニュースフィードに表示される「ライブ動画」に関して、約140のメディア企業や著名人と契約を結んだと伝えられた。同社は企業や著名人に、自社サービス内でライブ動画を配信してもらい、その対価として総額5000万ドル超を支払ったと伝えられている。

その契約先には、米CNNや米ニューヨーク・タイムズのほか、米マッシャブル、米ハフィントンポストといったデジタルメディアも含まれ、著名人では、俳優・コメディアンのケビン・ハート氏や、有名シェフのゴードン・ラムゼイ氏などがフェイスブックと契約した。

さらに同社は、その契約相手を、「インフルエンサー」とも呼ばれるネットで活躍する著名人にも広げている。これらは、YouTubeや、フォトメッセージングサービスの「Snapchat」などで多くのフォロワーを抱えている人物だ。

ネットの著名人は、メディア企業に比べフォロワー数が少ない。しかしそのファン層は比較的若い世代で、「いいね!」や「シェア」などの反応が多い傾向にある。利用者と近い関係にあるこれらの動画クリエーターは、フェイスブックにとって重要な存在だと言われている。

最終目標はクリエーターのエコシステム構築

今回の報道によると、新たに始める「Watch」では、一部のクリエーターやパブリッシャーに対して、フェイスブックが対価を支払い、それ以外は、広告収入を同社と分配する形をとる。

後者は、「ミッドロール広告」とも呼ばれる、番組の途中に流す広告で、収益を得ることになる。フェイスブックは、動画クリエーターがこの収益だけで、事業継続が可能となるようにしたいと考えている。そうしたクリエーターのエコシステム(生態系)を構築することが、同社の最終的な目標だと、ウォールストリート・ジャーナルは伝えている。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

経済カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
シャープ、人材が「もぬけの殻状態」...日本電産が容赦なく大量の技術者を引き抜き
「化け物」ゾゾタウン、「とにかく買わせる」仕掛けの秘密...有名ブランドも大挙して出店
マクド派の勝利で カサノバ社長「関西弁」でメッセージ
旧車好きの底なし沼―「週刊マツダ・コスモスポーツ」創刊、100号買えば模型が完成
一瞬で首位陥落の伊藤忠、三井物産の「隠し玉」で3位転落の危機...壮絶な2位争い
  • このエントリーをはてなブックマークに追加