白鵬かち上げ日本人初白星「懸賞はどうしようかな」

白鵬かち上げ日本人初白星「懸賞はどうしようかな」

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2019/11/11
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懸賞金の束を手に土俵を引き揚げる白鵬(撮影・鈴木正人)

<大相撲九州場所>◇初日◇10日◇福岡国際センター

横綱白鵬(34=宮城野)が日本国籍取得後、初白星を挙げた。

小結北勝富士を2秒4ではたき込み。横綱鶴竜が急きょ休場し、一人横綱となったが貫禄を示した。9月3日に、出身のモンゴルから国籍を変更。直後の秋場所初日は北勝富士に敗れて翌2日目から休場。因縁の相手から、お預けとなっていた日本人初白星を奪った。今場所で横綱在位期間も歴代最長となり、次は日本人初優勝を狙う。

◇   ◇   ◇

「日本人初白星」は、荒々しくつかみ取った。白鵬は立ち合いで右からかち上げ、圧力のある北勝富士の上体を起こした。まわしにこだわらず突き放し、タイミング良くはたき込んだ。「圧力がかかった。(取組は)短かったけど流れがあった」と納得顔だ。日本国籍取得後の初白星に「うれしいですね」。この日、天皇陛下の即位を祝うパレードが行われたが「そうだね。懸賞はどうしようかな」と笑顔。晴れの日に自身の記念の白星。大切に保管しておく考えをにおわせた。

9月3日に日本国籍を取得。直後の秋場所は、初日で同じ北勝富士に敗れた。07年名古屋場所で横綱に昇進して以降、73場所目で初めて初日に金星を配給。この日の朝稽古後「体と心が一致していないし、相撲内容がまったく」と当時を振り返った。その取組後、右手小指を骨折していたことも判明し2日目から休場。仕切り直しには格好の相手。5日に出稽古で北勝富士を7勝2敗と圧倒し、雪辱を期していた。

秋場所千秋楽翌日に横綱在位期間が羽黒山と並び、今場所は単独トップで迎えた。鶴竜が休場。今場所は13年ぶりに小結が4人で、世代交代も理解するが「(鶴竜休場で)託されたというか、引っ張っていく感じ」。一人横綱として若手のカベになる決意を一段と強くした。

小結阿炎らの不適切な動画の投稿により、力士ら個人のSNS投稿は自粛。「いろんな人が楽しみにしているからね」と、モンゴル語や英語などで世界に情報発信していた白鵬は心を痛める。自ら伝えることはできない分、土俵上での活躍が求められることも理解する。日本人初白星で「乗っていきたい」。日本人では初となる、史上最多43度目の優勝を次の照準に定めた。【高田文太】

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