LINEやFacebook乗っ取りから始まる特殊詐欺が蔓延している

LINEやFacebook乗っ取りから始まる特殊詐欺が蔓延している

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2017/03/20
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SNS乗っ取りも街角に警告を出してよい時代か

被害者と直接、顔を合わせないまま振り込みなどでカネをだまし取る「特殊詐欺」。家族や親しい友人のふりをしてカネの無心をする電話をきっかけに起きる振り込め詐欺が有名だが、最近はFacebookやLINE、Instagramのアカウント乗っ取りから始まる特殊詐欺が広まっている。被害は少額なことが多いが、電話に比べて広範囲にメッセージを投げかけられ、一件ずつの手間が少ないので効率的だからだ。

乗っ取りから始まる特殊詐欺を防ぐ方法は、実際にはシンプル。アカウントを乗っ取らせなことと、乗っ取られたアカウントからの誘いを信用しないことだ。

◆携帯番号に送られてくるSMS認証番号(認証コード)を教えない
アカウント乗っ取りの多くは、友人のふりをしたメッセージから始まる。スマホをなくしたので新規アカウントを作ることになったなどと理由を述べてから、携帯電話番号をきいてくる。そして、「認証番号が送られてくるから教えて」と続ける。

「学生時代からよく知っている友だちからだったので、たいして疑いもせずに番号と4桁の認証番号を教えちゃったんですよね。そうしたら、自分がLINEからはじき出されちゃった。そのあと、FacebookやInstagramを使って『LINE乗っ取られたからスルーして!』てみんなに慌てて送りました。みんな、乗っ取られた私のアカウントとのやりとりを面白がって、スクショを送ってくるんですよ。今でも笑い話にされています」(20代・会社員女性)

多くのインターネットサービスでは、セキュリティを高めるために二段階認証をとっている。二段階認証とは、他人にそのアカウントを乗っ取られないため、メールアドレスとパスワードの一段階だけでなく、携帯電話の端末を持っていないと受け取れないSMSで送られる認証番号(認証コード)を利用する二段階目の本人確認だ。この認証番号は、銀行口座の暗証番号と同じように、他人には絶対に教えてはならない。

認証番号は、最初の登録時やパスワード変更などのときに最終的な本人確認として必要になる。パスワード変更手続きをとった覚えがないのに認証番号が送られてくるときは、誰が自分のアカウント乗っ取りを狙っているときなので、すぐに認証番号を入力するとなりすましが本物になってしまう。

ところが、アカウントを守る最後の砦となる認証番号を、簡単に教えてしまう人が少なくない。その結果、認証番号を与えてしまった人はアカウントを乗っ取られ、以後、自分の顔をした偽物がFacebookやLINEの友人たちに怪しげなメッセージを送り始める。不幸にして乗っ取られた友人が出現した場合、騙されないためには何をするべきなのか。

◆唐突にお金に関わる頼み事をするメッセージは疑う
LINEやFacebookでの友だちにはリアルでも親しい人が少なくないせいか、メッセージ内容を疑わない傾向がある。乗っ取りアカウントは、その安心した気持ちにつけ込む。そしてiTunesカードやAmazonギフトカードなど、プリペイド電子マネー購入を頼んでくる。

「アカウントを乗っ取られたあと、叔母がなりすましから誘導されて、コンビニでiTunesカードを3万円も買って画像送っていました。実家の母から連絡をもらって知ったのですが、もう取り返しがつかない。一応、警察に届けましたけれど、戻ってこないでしょうね。コンビニの店員も、明らかになれていない人が3万円もカードを買ったら、おかしいと思って声をかけてくれればいいのに。犯人、捕まらないんだろうな」(40代・団体職員男性)

特殊詐欺の世界では電子マネー型が人気で、警察庁のまとめによれば、2016年の被害を犯人が受け取る形態別にみると、手渡し型、宅配便などの送付型、振り込め型が減少しているのに対し、電子マネー型(約8億円)は前年比で33%増加している。電子マネーは特殊詐欺の世界でのトレンドとなっているようだ。

「電子マネーは世界のどこでも簡単に換金できます。日本人相手のSNS乗っ取り詐欺の多くは、台湾や中国などで組織的に行われています。そのため、メッセージには不自然な日本語が目立ちました。ところが、最近は自動翻訳の能力が高くなったので、注意深く読まないとわからないくらい自然になってきました。この特殊詐欺については、警察からも警告が出るようになりましたが、一件の金額が少額で国境を越えた犯罪のため、逮捕や賠償にはつながりづらい。お金に関するメッセージが届いたら、その友だちとメッセンジャー以外の手段で連絡を取り、自衛するしかありません」(振り込め詐欺グループに詳しいジャーナリスト)

今やSNSは年代に関わりなく多くの人が利用するメディアとなった。Facebookは32.5%、50代が18.7%、60代でも9.3%が利用し、LINEは全体で60.6%、50代で42.8%、60代でも15.0%にのぼる(総務省調べ)。利用者の増加とともに増える被害を防ごうと、SNSの運営側もアカウント乗っ取りについては注意喚起しているが、その多くはネット上での告知にとどまっている。そのため、ふだんからネットで情報を得る習慣があまりない世代のひとには届きづらい。詐欺師たちとのいたちごっこは、まだしばらく続きそうだ。

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