ひれ酒は表面に火をつけると香りが良くなる

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/08/12

ひれ酒は表面に火をつけると香りが良くなる、カレーは煮込みの途中で一時的に肉を取り出して再び戻すと肉の食感が生きる…。

福岡市の新規屋台を食べ歩き、福岡県版で紹介した。冒頭の話はその最中、ふぐ料理専門やカレー専門の屋台で経営者に聞いた話だ。ともに飲食業の経験は長いが、屋台は初めて。異分野からの参入組が、福岡の屋台文化とともに、飲んべえ記者の食の知識を豊かにしてくれている。

紙幅の都合もあって紙面には書けなかったが、新規参入ゆえの苦労話も多い。屋台の組み立てに時間がかかったり、設備の重さで車輪が壊れて一時休業したり…。試行錯誤しながら奮闘している。

多彩な顔ぶれの新規参入組にも共通点が一つ。「屋台の良さは?」と聞くと異口同音に「客との近さ、客同士の近さ」と答えた。これは昔からの店も同じだ。今度は、ご無沙汰しているのれんをくぐってみようか。 (荻原昭男)

=2017/08/12付 西日本新聞朝刊=

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