【秋華賞】アエロリット 終始馬なりで52秒4、心身実りの秋

【秋華賞】アエロリット 終始馬なりで52秒4、心身実りの秋

  • スポニチアネックス
  • 更新日:2017/10/12

「第22回秋華賞」の追い切りが美浦、栗東トレセンで行われた。古馬相手のクイーンSを制したアエロリットが坂路で最終調整。馬なりのまま4F52秒4の時計をマークして充実ぶりをアピール。NHKマイルCに続く“変則2冠”に向け、態勢を整えた。また、オークス2着馬モズカッチャンは軽めながら、しまい重点。休養明けのローズS(7着)を叩いて上積みは十分だ。

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菊沢師を背に最終仕上げをするアエロリット

早朝の濃霧がすっかり上がった7時半すぎ。NHKマイルCとの「変則2冠」を狙うアエロリットは菊沢師を背に坂路単走で最終仕上げ。夏を越して500キロ近くまでパンプアップした芦毛の馬体は迫力満点。終始馬なりだったが、弾むようなフットワークを繰り出して4F52秒4の好時計。ラスト1Fは12秒5―12秒3と尻上がりにラップを刻んだ。この中間も付きっきりで調教にまたがる師の声も弾む。

「(京都への)輸送を控えているので軽い仕上げ。最後2Fだけ集中して走れれば、という感じ。馬はリラックスしているし、坂路を上がった後も息が乱れず平然としていた。これで十分でしょう」

NHKマイルCを制した後は休養に入り、始動戦に古馬相手のクイーンSを選択。スピードの違いで逃げ切って、コーナー4つのコース形態、初の1800メートル、結果が出ていなかった右回りもあっさりクリア。結果次第ではマイル路線も視野に入っていたが、ラスト1冠挑戦へのGOサインが出された。

前走の馬体重はプラス18キロ。トレーナーは「成長分ですね。春と比べると、ずいぶん背が高くなった」と成長力に目を細める。「春先は走りたがるところを前面に出していたが、今はずいぶんとコンタクトを取りやすくなった」と精神面での進境を口にして、心身両面での充実ぶりに胸を張った。

あふれんばかりのスピードとパワー。強力な先行力を武器に押し切るそのレースぶりから、横山典が前走後に「ダイワスカーレットのような活躍ができるように育てたい」と有馬記念などG1・4勝の女傑の名を引き合いに出すほど。トレーナーは「ダイワスカーレットは名牝ですから。ちょっと言い過ぎでは、と思いましたが…。こちらとしては冷静に努めたい」と謙遜したが、多くのG1馬の背中を知る歴戦の名手の言葉の重みを、しっかりと受け止めているはずだ。

勝てば史上初のNHKマイルCと秋華賞の変則2冠馬の誕生。2000メートルは未知の距離となるが、古馬G1馬を蹴散らした“ひと夏の経験”を携えて、ここから名牝への道を突き進む。

≪2000以上未経験馬、11年アヴェンチュラV≫2000メートル以上未経験馬で秋華賞を制したのは11年アヴェンチュラ。2歳時には阪神JF4着と善戦したが、その後骨折が判明。休養明け、函館の漁火Sを制してアエロリットと同じくクイーンSに参戦。4歳馬コスモネモシンを競り落として重賞初制覇。続く秋華賞も制した。また、古馬重賞Vから秋華賞を制したのは、97年オールカマーを制したメジロドーベルがいる。

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