“軍師”勝又健志、状況別の綿密トレーニング 条件戦の“鬼”へ「多い日は起きている時間ずっと」/麻雀・Mリーグ

“軍師”勝又健志、状況別の綿密トレーニング 条件戦の“鬼”へ「多い日は起きている時間ずっと」/麻雀・Mリーグ

  • ABEMA TIMES
  • 更新日:2022/09/23
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「軍師」の異名通り、EX風林火山・勝又健志(連盟)は豊富な麻雀に関する知識、分析をかけ合わせ、安定した成績を残し続けている。昨シーズンも200ポイント近いプラスを叩き出し、その強さを疑う者はいないが、本人はいつでも課題を見つけ、克服し、さらに成長している。「多い日は起きている時間ずっと」麻雀に費やす男は、練習・研究の仕方も他の選手に比べてさらに綿密なものだった。

【動画】プロ麻雀リーグ「Mリーグ」昨期の戦いぶり

-過去の4年と比べて今シーズンの開幕前の心境はいかがでしょうか。

今のところいつも通りという感じです。順調に練習を積み重ねることができています。もともと麻雀は他の人よりも多く練習するタイプだと思っているので、あまり変わっていないですけども、スケジュールは自分で決めるというよりは「どこが休みになるかな」です。しっかりと自分なりの課題に向き合って、練習できているかなと思います。

-昨年は個人で+197.1ポイントという好成績でしたが、チームは残念ながらセミファイナルで敗退でした。

手牌に恵まれた半荘では全員がしっかり戦ってトップを取りきることができたかなと思いますけども、逆に言うと恵まれなかった半荘でマイナスを抑えきれなかったところが直接的な敗因かなと思います。麻雀なのでチャンスの少ない半荘というのも当然あるんですけど、その時の戦い方に課題がありますね。

-チームカラーで言えばディフェンシブな方だと思います。

1年目はかなり守備的な戦い方をしていて、レギュラーシーズンは勝てたけどファイナルで勝てませんでした。いかにトップを取り切るかということを考えた結果、3年目に優勝することができました。でも今度は逆にトップを取ることに意識が行き過ぎた結果、マイナスを抑えきれなかったなという風に思うので、バランスはもっと精査して突き詰めていかなければいけないですね。

-昨年、前半はポイントが稼げましたが、チームとして維持ができずズルズルと後退しました。例年、後半は苦労する印象です。

やっぱり打ち方が変わっていると思います。序盤は「とにかく勝とう」という戦い方。たとえばポイントが+300や+400まで行くと「ラスさえ引かなければいい」という意識に少しずつ変わっています。その部分がうまく対応できなかったからこそ、ポイントを減らしてしまう1月、2月という風に思います。もちろん残り試合数とポイントが変わっていくので、打ち方が変わるのは当然のことかとは思うんですけど、じゃあそれはどのように変えるべきか、というところが課題として、今一番大事に練習しているところです。

-練習の段階からどれくらい状況を想定して練習するんですか。

野球ならノーアウト一、二塁の想定で練習をする、というのがあると思うんですけど、そういうイメージです。たとえば南場だけやるとか。半荘5回だけ練習する日があるとしたら、この日は▲50ポイントしなければ次にステージに行けるとか、逆に+50ポイントしないと次に行けない、というようにシチュエーションを変えています。

-それは M リーガーの間では割とポピュラーな練習方法なんでしょうか。

どうでしょう、他のチームがどうしてるのかは僕はあまり知らないので。あんまりないかもしれないですね(笑)。

-どんな状況でも慌てないための練習ですか。

特に僕は(ポイントを)追いかける方に課題を持っていると思うので、そういうシチュエーションの練習をよくやっています。普通に麻雀打つ時もいっぱいあるんですけど、その中で自分が気になった点だったり、ここがよくなかったというような点をしっかり復習、練習をしていく感じです。

-1日平均、月単位などで、勉強量はどれくらいですか。

多い日は起きている時間ずっとやっていますね。起きるのは遅いんですけど(笑)。昼過ぎに集合して夜まで打ち続けて、10時間程度打つこともありますし、昼間は好きなことをして、夕方から自分の対局を振り返って、とかもあります。まったく何もしないという日はないですかね、短くても1時間ぐらい勉強する。基本、好きなんですよ麻雀が(笑)。麻雀やるのが嫌だという日ももちろんあるんですよ。勉強会を自分からお願いして、後輩を集めておいても、朝起きると「行きたくないな」ということもあるので(笑)。でも、シャワーに入ってるとやる気になったりする。性格がポジティブなんです。

-今年は他のチームで3人、新しい選手が入りました。それぞれが大きなタイトルの獲得者です。特別な対策などはありますか。

少なくとも今の段階から始めることはないですね。これは他のMリーガー全員に言えることなんですけど。オフシーズンに全員がしっかりと麻雀を練習して、全員打ち方が変わっているので、去年のデータを見て対戦相手を研究したところで空振りに終わっちゃうことも多々あるかなと思っています。大きな目安として、多井隆晴さんが超攻撃型になることはないと思いますし(笑)。佐々木寿人さんが守備型になることもないと思うので、大きな方向性は確認しておきますけど、細かい部分に関しては実際のシーズンが始まってからかな、というように思います。新しい選手に対しても全員に対戦経験もありますし、大きなポイントは自分なりに抑えているつもりなので、細かいところはシーズンが始まってからかなと思っています。誰がやりやすいとか手強いとかという印象も全然ないです。簡単に言うと対戦相手全員が手強いしやりづらいので、この人が特に、ということはないかなと思っています。

-2回目の優勝をするために必要なことは何でしょうか。

個人成績は一切気にしていなくて、チームの優勝のためだけにやると思っています。トップが必要なシチュエーションであればラスを覚悟で突っ込んで行きますし、3着でいいというシチュエーションであれば、トップを捨てて必死に3着を取る、というところです。個人成績に関しては終わったらその成績だったというくらいにしか思いません。どういうシチュエーションで出るかというのが違いますから。当然、個人で大きくプラスをすることはチームにとってもプラスです。そうできたらいいですけれども、いつもそういうシチュエーションではないのがリーグ戦ですから。序盤は+300、+500と勝てるように頑張りますが、ラスト20試合、10試合になってきたらまた変わります。チームの成績によっても変わるでしょう。

-チャンスに強いというか、野球なら得点圏打率が高いようなプレイヤーを目指すのでしょうか。

野球で言えばホームラン王がかかっている打席でも、チームの指示で送りバントといわれたら確実に送りバントをしたいと思います。自分はそういったプレッシャーに負けない自信はあるので、是非監督には、そういうところで使ってもらいたいと思っています。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。優勝賞金5000万円。

(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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