【両立のしんどさ】共働きの主婦が抱える「家事・子育て・仕事」の悩み

【両立のしんどさ】共働きの主婦が抱える「家事・子育て・仕事」の悩み

  • LIMO
  • 更新日:2023/03/19

共働き夫婦の家事分担の現状

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この4月、お子さんが保育園や小学校へ入り、仕事に復帰しようと考えているママも多いのではないでしょうか。

とはいえ、共働きとなると「子育てと両立はできるのか」「家事は今後どのように分担していくのか」など、不安な要素は多いですよね。

本記事では、共働きをしている先輩主婦の「家事・子育て・仕事」に関する実態調査をまとめています。

「家事分担の割合」や「キャリアアップへの意識」など、共働きをしている・しようとしている主婦の抱える問題について紹介しているので、参考にしてください。

【グラフを見る】共働きの主婦の家事の分担割合は「妻が7割」が多い結果に

共働き夫婦でも家事分担は「妻が7割」?

リンナイ株式会社の全国の既婚男女2350名に調査した「家事の分担割合」では、最も多い回答が「妻が9割」という結果になりました。

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出所:リンナイ株式会社「「夫婦の家事分担」に関する意識調査 夫婦の家事分担「妻9割」夫の家事は限定的?」

共働きをしている夫婦においても、家事分担の割合は妻が「7割」となっており、共働き家庭が6割以上となった今でも、家事の負担は妻のほうが割合として高いことが見て取れます。

とはいえ、一昔前のように「男性は仕事、女性は家庭」という概念がなくなりつつある現代では、男性の家事への参加も増えてきています。

リンナイ株式会社の同調査によると、男性が参加する家事で多いものとして「掃除」「買い物」が挙げられました。

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出所:リンナイ株式会社「「夫婦の家事分担」に関する意識調査 夫婦の家事分担「妻9割」夫の家事は限定的?」

妻が夫に期待している家事においても「掃除」が上位にきていることから、多くの家庭で、妻がやってほしい家事を夫が積極的に行っているとうかがえます。

食事や洗濯、洗い物などは、普段行っている人ならではのこだわりがあるため、「実はありがた迷惑」と思われるケースがある一方で、掃除や買い物などは比較的こだわりが少ないため「やってもらえて嬉しい」と感じるパートナーが多いのかもしれません。

とはいえ、まだまだ家事は女性主体であるため、働き方が多様化する現代においては、家事の分担も変化し続けることがうかがえます。

子育てと仕事の両立の難しさから管理職を目指さない女性が多数

続いては、共働きの主婦が感じるキャリア面の意識について見ていきましょう。

株式会社識学による「管理職に関する意識調査」によると、管理職になりたいと思う男性が12%だったのに対して、女性は4.0%という結果になりました。

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出所:株式会社識学「【管理職に関する調査】出世欲がない…!? “管理職になりたくない人”7割超え!」

管理職になりたい割合が、男性よりも女性のほうが低い理由としては、やはり「子育てと仕事の両立」が課題となっているようです。

実際に、株式会社識学の同調査で「女性の管理職を増やすために必要だと思うこと」というアンケート調査では、「子育てや介護などの両立支援」が最も高い結果となりました。

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出所:株式会社識学「【管理職に関する調査】出世欲がない…!? “管理職になりたくない人”7割超え!」

その他にも「育休や在宅勤務などの社内制度を設ける」「保育園などの育児施設の充実」などが上位に挙げられていることから、現状はまだ子育てと仕事の両立の難しさが浮き彫りになったといえます。

厚生労働省の調査では、20歳~59歳の男女の会社員管理職に占める女性の割合は、部長相当職では7.8%、課長相当職では10.7% 、係長相当職では18.8%となっており、女性管理職の割合が低いのが現状です。

国際的に見ても、日本の女性管理職の割合は低い傾向にあるため、国全体で女性がより働きやすくなるような体制を支援していくことが大切となるでしょう。

現代ではママの子育ての意識が変化しつつある

最後は、共働きの主婦が感じる「子育てに対する意識」について見ていきましょう。

株式会社ベネッセホールディングスの行った「育児に関する調査」によると、以前と比較して「子育ても大事だが自分の生き方も大切にしたい」と考えるママが増えている傾向にあります。

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出所:株式会社ベネッセホールディングス「幼児の親子の変化を捉える調査「第6回幼児の生活アンケート」「子どものためにがまん」から「自分の生き方も重視」へ ~育児負担感や不安感が増加、社会全体で子育てを支援する「チーム育児」を~」

とくにパートタイムや専業主婦において、「子育ても大事だが、自分の生き方も大切にしたい」という意識が高まっており、7年前と比較すると子育てに対する考え方が変化しつつあります。

働き方の多様化が進む日本では、在宅で仕事をできることも多くなったため、子育てと自分のやりたかったことを両立できる時代になっているのかもしれません。

家事や子育ての意識が時代と共に変化している

本記事では、共働きをしている先輩主婦の「家事・子育て・仕事」に関する実態調査について解説していきました。

どの分野においても、考えや意識が変化しつつあり、女性でも子育てと両立して仕事がしやすい時代にはなっていきているとうかがえます。

とはいえ、女性側としては、パートナーや企業、国に対して、支援を求める声が多く挙げられているため、国をはじめとした今後の支援体制に注目が集まっています。

参考資料

厚生労働省「「令和3年度雇用均等基本調査」結果を公表します」

リンナイ株式会社「「夫婦の家事分担」に関する意識調査 夫婦の家事分担「妻9割」夫の家事は限定的?」

株式会社識学「【管理職に関する調査】出世欲がない…!? “管理職になりたくない人”7割超え!」

株式会社ベネッセホールディングス「幼児の親子の変化を捉える調査「第6回幼児の生活アンケート」「子どものためにがまん」から「自分の生き方も重視」へ ~育児負担感や不安感が増加、社会全体で子育てを支援する「チーム育児」を~」

太田 彩子

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