シボレー・ボルトEV、潜在的なバッテリー火災回避用ソフトウェア提供へ

シボレー・ボルトEV、潜在的なバッテリー火災回避用ソフトウェア提供へ

  • Engadget
  • 更新日:2021/05/04
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Roberto Baldwin / Engadget

シボレーが、電気自動車「ボルトEV」のバッテリーから火災が発生した問題に対するソフトウェアの修正を提供すると発表しました。シボレーは昨年、2017~2019年に製造した5台に火災の問題が発生したことを受け、世界で6万8667台のボルトをリコールしました。そしていくつかの共通点を発見しました。

たとえば問題の起きたEVはすべてLG化学(現在はLG Energy Solution)製のバッテリーを搭載していました。LG Energy Solutionはシボレーの親会社GMと関係が深く、現在はオハイオ州にバッテリー工場を建設中。さらにテネシー州にも工場建設計画を明らかにしたばかりです。

GMの広報担当者は、デトロイト・ニュースに対し「これらの生産年の車両に搭載されている一部バッテリーモジュールには、まれに製造上の欠陥が含まれる」と述べました。この欠陥は「なんらかの熱の伝播やセル内のショートによって、火災を起こす可能性がある 」というもので、GMはこの問題の発生を回避し、安全にバッテリーを100%まで充電できる修正ソフトウェアを用意したとのこと。なお、2020年以降のボルトでは問題の出ていない新しいバッテリーを搭載しているとしました。

GMはまた、バッテリーに問題があるかを診断するソフトウェアを開発、バッテリーモジュールの性能変化による潜在的な問題を運転中や充電中に検出できるようにしました。シボレーは潜在的に問題のあるバッテリーを搭載するボルトのオーナーに対して、このソフトウェアをインストールするためディーラーに立ち寄るよう求めています。

ちなみに、LG Energy Solutionはヒュンダイおよびその子会社起亜自動車にもバッテリーを供給していますが、それらの企業のEVでもこれまでに世界で9件の火災事故が発生しています。ヒュンダイと起亜は合計8万5000台を超えるEVをリコール、バッテリーを交換することを決めましたが、火災の原因そのものは特定できなかったと結論づけています。

バッテリーは電気自動車のエネルギー源であり、物理的な破損や過熱によって火災が発生する可能性が高まります。今回の火災事例は数万台の生産台数に対して数件と割合としてはそれほど大きくないものの、本格的な電気自動車への移行が進めばその台数も増加しバッテリー火災件数も相対的に増えていくかもしれません。いまのうちに可能な限りバッテリーの安全性を高める必要性は高いとはいえ、全固体電池など新しいバッテリーの早期実用化にも期待したいところです。

Source:Chevolet

Munenori Taniguchi

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