バーキン、スカーフ、ローファー...「エルメス」を愛してやまない理由【スタイリスト福田麻琴さん】

バーキン、スカーフ、ローファー...「エルメス」を愛してやまない理由【スタイリスト福田麻琴さん】

  • mi-mollet(ミモレ)
  • 更新日:2023/09/19

多くの人が憧れるブランド「エルメス」。スタイリスト福田麻琴さんもそのひとり。“憧れ貯金”(理想のアイテムに“出会った”とき、すぐに買えるようにコツコツ続けている貯金)をしながら長年かけてバッグやスカーフなどエルメスのアイテムを買い揃え、大切に、ときにあえてラフに、愛用し続けていると言います。なぜ、それほどまでにエルメスに惹かれるのでしょうか。エルメスを始めとする、私的な名品を紹介した新刊『MY BASIC,MY ICONS 10 年後も着たい服』も好評な福田さんに、その理由を尋ねました。

エルメスがトレンドになることはあっても、エルメスがトレンドを追うことはない

No image

「ブランドの歴史、理念、遊び心のあるデザイン、プロジェクト、職人のものづくり……全部好きです。美しい馬のオブジェから子供の落書きみたいなイラスト、手の届かないブランドと思いきや、急に身近に感じる時も。一体なぜこんなにもエルメスが好きになったのか。

このブランドが大事にしているものが、人とか、動物とか、自然とか…私達のとても近くにあるものだと思うから。だからとてもあたたかく感じるし、それが逆に最高にエレガントに感じる。私が勝手に感じているコンセプトですが、きっと本当。だから世界中の人をこれだけ長い間魅了できているんだと思います」

そしてもうひとつ、エルメスに惹かれる理由として挙げてくれたのが「トレンドがないところ」。

「エルメスのスカーフの柄が、Hのバックルがたまたまトレンドになることはあるけど、エルメスがトレンドを追うことはない、そんな印象。エルメスは何を選んでも正解なんです。何を選んでも名品です。名品とは古くならないもの。現に、私のエルメスのバッグはほとんどのものがヴィンテージです。ヴィンテージとして新品以上に価値を発揮するのは本物の証拠。むしろ新品より付加価値があります」

No image

ヴィンテージショップでひと目惚れしたというブラウンの“ケリー”。「こういう時に改めて思うんです。憧れ貯金していてよかった! と」

ジェーン・バーキンのようなナチュラルでチャーミングな人になりたい…そんな思いがきっかけて購入した“バーキン”。パリコレの会場でフランス人女優がネイビーのコートに斜め掛けしていて目を奪われた“コンスタン”。あまりにも履きやすくて2足買ったというローファー。それぞれにひと言では語れない思い出があるといいますが、中でも印象深いのが、“ファースト”エルメスとなったスカーフとの出会いです。

No image

元々は薄いピンクだったというエルメスのスカーフ。「自分で藍染めしました 。たくさん色がはいっているより単色の方が今は気分に合うみたい」

「初めて出会ったのはシャルル・ド・ゴール空港。確か(笑)。もう何十年も前の話なので少々うろ覚えですが、その頃は旅先でスカーフを買うのが楽しみのひとつでした。その国から得たインスピレーション、新しい感覚、そんなものをスカーフの柄に込めて、思い出として集めていたんです。時にはモノクロのシックなスカーフを、時には華やかなピンクの花柄を。スカーフを眺めるたびに、旅先での出来事を思い出したり、ハプニングを思い出したりして懐かしい気持ちになります」

もちろん、“思い出”として大切にしまっているわけではなく、「首に髪にバッグに……シンプルコーデを盛り上げてくれる」アイテムとして、日常的にスカーフアレンジを楽しんでいると言います。

「スカーフが好きになったのもエルメスの影響です。馬が好きになったのももしかしたら。今はバッグももちろんですが、乗馬のアイテムがとても気になります。いつか大きな森を馬に乗って颯爽と走りたい、そんな夢ができました。まだまだ乗馬のスキルが足りませんが、きっとその時はエルメスのスカーフをしたいな」

撮影/渡辺謙太郎(人物)、
魚地武大(TENT/静物)
構成/幸山梨奈

前回記事「スタイリストが「10年後も着たい」ほど愛する「トレンチコート」「紺ブレ」とは?」>>

No image
No image

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加