借金500万円男。借金を100万円減らして免許取得に挑む

借金500万円男。借金を100万円減らして免許取得に挑む

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2022/01/16

―[負け犬の遠吠え]―

ギャンブル狂で無職。なのに、借金総額は500万円以上。

それでも働きたくない。働かずに得たカネで、借金を全部返したい……。

マニラのカジノで破滅」したnoteが人気を博したTwitter上の有名人「犬」が、夢が終わった後も続いてしまう人生のなかで、力なく吠え続ける当連載は70回目を迎えました。

今回は今年の目標についてのお話です。

◆去年の目標を振り返る

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クリスマスが終わり、2022年を迎えた。西暦2019あたりからもう自分にとっては違和感しか感じない数字なのだが、時は無情にも地球上全ての人間を2022年に連れていく。僕としてはもう少しウダウダしていたかったから、願わくば2016年あたりに置いてきて欲しかった。

新年といえば自分を見つめ直す良い区切りだ。月曜日、毎月1日、そして1月1日。きっかけ無くしては何も頑張れない人間はこうしたチャンスを逃すわけにはいかない。たとえ定職に就けず、貯金も無く、ネクタイの締め方も未だに曖昧なまま30代を迎えようとしていても、

「よし、今回こそ頑張るか」

くらいは考えている。行動に移せないだけだ。

よって、去年に引き続き今年も抱負や目標を決めたいと思う。ちなみに去年の僕の目標は

「これ以上借金を増やさない」「返済が遅れないようにする」だ。

借金に関しては100万円ほど減らして残りは約400万円となった。12月に友達から15万円借りてしまったが、総額で言えばかなり達成できたと言っていいだろう。ここ数年はウイルス蔓延のせいで中々アグレッシブに活動するのが難しかった分、想定よりもずっとコツコツと働くことができた。

外に飲みに行く習慣が完全に無くなったのはもちろんのこと、海外カジノや競馬場にも入れなくなったおかげで、無為なギャンブルに殉ずる諭吉の人数も減ったと思う。ギャンブルは好きだし、いつか大勝負をしてみたいという気持ちが消えたわけではないが、かなり落ち着いてしまっている。

また、各カード会社との裁判を経て、毎月の返済金額をグッと抑えることができたので、今年はまだ一度も返済が遅れていない。今後は利子もつかないので気持ちも大分楽になった。

◆肉を切らせて骨を断つ

インターネットを介して目覚ましいほどの発展を遂げている現代社会ならば、クレジットカードが必要なくなる世の中の到来もそう遠くはないだろう。

肉を切らせて骨を断つ。カードを捨てて無利子を勝ち取った。

こうして文字に起こしてみると、あまりにも志が低い1年だったように見える。だがこれで良い。底辺ながら少しずつ体と心が浄化されている気がする。

借金がむしろ生活の軸を作ってくれている。そう考えるとカジノとバカラには感謝してもしきれない。

ありがとう。いつかまた恩返しに行きます。

◆まずは免許を取りたい

さて、次は2022年の目標だが、これはもう決めている。

「運転免許の取得」「締め切りを守る」この二つだ。

運転免許については少し前から思うところがあった。

僕は収入のほとんどを土方仕事に任せてきた。20代も前半の頃は元気があって動けるだけで重宝され、「よく働くじゃん、若いの」なんて可愛がられたりもしたものだが、最近はその重宝ぶりに翳りが見えてきた。

工事というものは常に同じ場所であるわけではない。工事現場は人が必要とした場所でしか発生しない。人もそうだが道具を運ぶためには車での移動は必須になってくる。

これまでは「動ける若いの」として純粋な労働力を提供していたが、僕が30代になる頃には更なる「若いの」が土方業界に入ってくる。そうなると押し出し式に僕が運転手の役割を担う必要があるのだが、免許が無い。

田舎から上京してきたのにも関わらず免許を持っていないのは完全な若気の至りで、オタクの逆張りだった。僕が住んでいた田舎では、高校卒業と共に教習所に通い始め、大学進学や就職に合わせて親の車を引き継ぐのが通例だった。

当時の僕は、

「電車がほとんど機能していない田舎特有の慣習であり、免許を取ることは田舎文化に迎合することである」

と思い込み、親の勧めも押し切って頑なに免許を取ろうとしなかった。東京の価値観の中で生きていく自分にそんなものは必要無い、と周りの逆を行っていたのだ。

◆免許取得への壁

免許を取るには20万円以上かかるらしい。そしてその間は当然だが給料も出ない。

20万円以上を支払い、尚且つ免許を取得するまで生き延びるためには40万円近い金を持っておく必要がある。今年の僕は、返済生活とあまりにも相性の悪い大きな壁に挑戦しようとしているのだ。

あと、この理由はオマケなのだが、教習所で他の生徒と仲良くなる時に「30歳です」と言うのと「28歳です」と言うのには、プライドの燃費に大きな差があると思ったからだ。講義が終わり、うら若き大学生たちに「あのおっさん」と後ろ指を指される妄想が現実になろうとしている。

今の僕は自ら「おじさんになった」と言い聞かせて本当におじさんの扱いを受ける準備をしているところだ。言わば「おじさんのサナギ」である。その状態で傷つけられるのが怖い。だから免許を取るなら今年、と考えている。

◆信用の換金レートは悪すぎる

それから、この連載もいつまで続けさせてもらえるかはわからないが、書かせてもらっている間は締め切りを守りたいと思っている。

今の収入のほとんどが土方仕事とはいえ、こうして文章を書いた報酬にも助けられているのは紛れもない事実だ。実際に「うわ、ギリギリ1万円足りない」と思ったところに原稿料が入ってきて救われたことが何度もある。この仕事が無かったら去年の1年間で友達を3人は失っていただろう。

「頼む!1万円だけ貸してくれ!」

という台詞は、歳を取れば取るほど人を遠ざけてしまう。信用は金に替えられるが、そのレートはあまりにも悪すぎる。

それに、最近は紹介の仕事も減ってきている。もう既に「若いの」が増え始めているのだ。僕の席がどんどんと奪われている中、椅子にしがみつく事の重要性にも気づいた。例え名前が呼ばれなくなったとしても、ギリギリまでこの椅子にしがみつく努力をしようと思う。

◆人間に近づく一年

2021年は「借金を増やさない」「返済に遅れない」という「しない」「しない」の二つの目標を掲げていた。守りと守り、盾と盾の一年だった。

2022年は「免許を取る」「締め切りを守る」という「する」「しない」の二つの目標を掲げている。攻めと守り。静と動。柔と剛。

今年、僕はもう一つ「人間」に近づこうと思う。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

文/犬

―[負け犬の遠吠え]―

【犬】

フィリピンのカジノで1万円が700万円になった経験からカジノにドはまり。その後仕事を辞めて、全財産をかけてカジノに乗り込んだが、そこで大負け。全財産を失い借金まみれに。その後は職を転々としつつ、総額500万円にもなる借金を返す日々。Twitter、noteでカジノですべてを失った経験や、日々のギャンブル遊びについて情報を発信している。

Twitter→@slave_of_girls

note→ギャンブル依存症

Youtube→賭博狂の詩

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