
新型コロナウイルスのワクチンについて各自治体では一般の市民への接種に向けた準備が進んでいます。北九州市ではきょう、65歳以上の高齢者を想定した集団接種の訓練が行われました。
新型コロナウイルスのワクチンについて各自治体では一般の市民への接種に向けた準備が進んでいます。
北九州市ではきょう、65歳以上の高齢者を想定した集団接種の訓練が行われました。
■富永記者
「会場となるのは西日本総合展示場です。ふだんは大規模なイベントが開かれる場所がワクチン接種の会場になります」
北九州市で開かれた新型コロナウイルスのワクチン接種の訓練には医師や看護師、市の職員などおよそ80人が参加しました。
ワクチンの接種対象となる16歳以上の一般市民は北九州市で82万人。
きょうの訓練は、このうち4月から予定されている65歳以上の高齢者への接種を想定したものです。
高齢者が歩く速度なども再現するため、高齢者役の人にはおもりなどの装具を取り付ける念の入れようです。
■装具取り付けた人
Q「聞こえる?」
「聞こえる・・・でもギリギリ」
訓練でスタッフに求められるのは想定外のことにいかに対応するかです。
■高齢者役の女性
「あら 接種券を忘れました」
さらには、
■アナフィラキシーへの対応
「大丈夫ですか?」
「過呼吸とけいれんが出ています。ドクターお願いします!」
北九州市では接種にかかる時間を1人あたり15分から20分と
想定していますが
■富永記者
「こちら接種を終えた方なんですが、接種済証を受けるところで長い列ができています」
ブースによっては時間がかかるなど課題も見えてきました。
■【接種役のインタ】
「どこに行けば迷うことがあった。声かけをもっとしっかりして
ほしいのと、終わったところでこっちに行ってくださいと案内があると安心できる」
■北九州市 ワクチン接種担当 角屋隆之部長
「接種券・予約票の確認に時間がとられた」
「ぜひ予診票を事前に記入していただいてあらかじめ準備していただくことが必要」
65歳以上の高齢者を対象にしたワクチン接種は4月に始まる予定でしたが、遅れる可能性も出てきています。
スケジュールが見通せない中、自治体による手探りの準備が進んでいます。