
県岐阜商の鍛治舍巧監督=兵藤公治撮影
第104回全国高校野球選手権大会に出場する県岐阜商は新型コロナウイルスの集団感染が発生し、鍛治舎巧監督が5日に電話取材に応じた。陽性が判明した選手たちは「すいませんでした」とおえつし、鍛治舎監督は「君のせいではない」と伝えたという。
県岐阜商は3日夜に体調不良者が出て、4日にチーム内で広がった。感染が確認されたのはベンチ入りメンバー18人のうち4人と、補助員3人の計7人という。
県岐阜商はこれまでも度々、コロナの影響を受けてきた。出場が決まっていた2020年春のセンバツがコロナの影響で中止になった。同年夏の岐阜県独自大会は野球部に感染者はいなかったが、校内で感染が判明して出場を辞退した。鍛治舎監督は「(2年前から)細心の注意を払ってきた。ここでこういうことになるのが信じられない。非常に残念」と語った。
6日の開会式は欠席した。初戦は第4日(9日)の1回戦で社(兵庫)と対戦する。鍛治舎監督は「(選手たちの)気持ちは切れていないと思う。私からも『気持ちを切らさず、しっかりせえよ』と声をかけている」と話した。【円谷美晶】
毎日新聞