藤井2冠、意地の最年少200勝 18歳4カ月で達成!リーグ陥落も「また来年、実力をつけて」

藤井2冠、意地の最年少200勝 18歳4カ月で達成!リーグ陥落も「また来年、実力をつけて」

  • スポニチアネックス
  • 更新日:2020/11/21

◇第70期王将戦 挑戦者決定リーグ

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身を乗り出して盤面を見つめる、史上最年少で200勝を達成した藤井2冠

将棋の第70期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)で渡辺明王将(36)=名人、棋王含め3冠=の対戦相手を決める挑戦者決定リーグは20日、東京・将棋会館で一斉対局を行った。永瀬拓矢王座(28)が広瀬章人八段(33)に敗れ、豊島将之竜王(30)=叡王との2冠=が羽生善治九段(50)に勝利。永瀬と豊島が5勝1敗で並び、リーグ2年ぶりのプレーオフ(30日)が決まった。藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=は木村一基九段(47)を破ったが、前期成績に基づくシード順で陥落が決まった。

最終戦を白星で締めた藤井を待っていたのは、リーグ陥落というプロ入りして初めて味わうほろ苦い結果だった。終局後に事実を知らされると「(最初に)3連敗した時点でかなり厳しいと。自力がなかったので、しようがないかなと思っています」とサバサバした表情で答えた。

リーグ戦開幕を告げる初戦で羽生に初星献上。続く豊島にもAI評価値99対1から悪夢の逆転負けを食らい、永瀬にも完敗という最悪スタート。そこから3連勝で巻き返したものの、残留を争っていた別室の広瀬がほぼ同時刻に勝利を収めた時点で来期、予選からの出直しが決まった。

ただ、2冠として意地は見せた。この日も先手から決めていたという矢倉で、序盤から怒とうの攻め将棋を展開。“千駄ケ谷の受け師”の異名を持つ木村を脱帽させるなど進化を続けようとする貪欲な姿勢は変わらない。

この日の1勝で史上最年少18歳4カ月での通算200勝(未放映のテレビ対局含む)到達。勝率8割3分3厘と驚異的な高勝率をキープしており、240局目での達成は羽生の254局目(1引き分け含む)を上回る。

これまで数字や新記録にはほぼ無頓着。ただ、2冠を獲得してタイトルホルダーの仲間入りし、棋界のリーダーとしての自覚も芽生えつつあるのか「全く気付いていなかったんですけど、これからも実力を高め、積み上げていけるようにしたい」とポジティブに捉える発言もみられた。

挑戦者決定リーグ初参戦となった昨年11月の前期最終戦。勝てばタイトル初挑戦が決まる一局で勝利目前、痛恨ミスにより辛酸をなめた。それから1年。結果的には、棋界で最も過酷とされるリーグの“見えない壁”に再びはね返される格好となったが、「挑戦権に全く絡めなかったのは残念ですが、また来年、実力をつけて頑張りたい。今期は内容的にも自分の課題が出た場面が多かったと思うのでそこを修正して臨みたい」と前を向いた。

2期続いた悔しさをバネに、さらに進化した藤井の姿が来期の王将戦でも見られるはずだ。(窪田 信)

▼木村一基九段(リーグ戦6戦全敗)お恥ずかしい限り。内容も良くなく、終盤まで競ることもあまりなかったので、不本意な内容になりました。また勉強して出直して臨みたいと思います。

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