
YBS山梨放送
土地価格の指標となる基準地価が公表され、山梨県内の平均地価は31年連続で下落した。一方、富士北麓地域ではインバウンドの復活で需要が高まり7%近く上がる地域もみられた。
基準地価の調査は7月1日を基準日とし、県内すべての市町村265地点を対象に行われた。平均地価は1平方メートル当たり2万6200円で去年より100円減で、31年連続の下落となった。
用途別にみると、住宅地は1平方メートル当たり2万3300円で200円減。人口減少や年々増加する空き家に加え、農家の後継者不足によって農地が住宅地に転化されていることも下落の要因という。
また、商業地も4万4100円で去年より200円減。ただ、富士河口湖町の河口湖駅周辺では前年より4000円、率にして6.8%上昇するなど一部で地価が高騰した。
一方、工業地は去年より300円増の1万4600円で中部横断道・山梨-静岡間の全線開通による工場地需要の高まりなどから2年連続で上昇している。