
6回、秋広の犠打を処理する桐敷(撮影・中田匡峻)
「阪神-巨人」(26日、甲子園球場)
今季初先発となった阪神の桐敷拓馬投手がプロ入り初の2桁10奪三振をマークするなど、7回1失点でプロ初勝利の権利を手にした。
立ち上がりから150キロに迫る力強いストレートと緩急差抜群のチェンジアップで巨人打線をほんろう。スライダーなど曲がり球もうまくカウント球に使い、三振を量産した。
三回に2死三塁から坂本に左越えの先制適時打を許したが、大崩れすることなく、四回以降は走者を背負いながらもスコアボードにゼロを並べた。六回は2死一、二塁のピンチを招くも、大城を投ゴロに打ち取った。七回2死から門脇を内角の変化球で空振り三振に仕留め、大台の2桁10に乗せた。直後に味方打線が逆転に成功し、勝利投手の権利を持って代打を送られ降板となった。
桐敷は入団1年目の昨季、開幕ローテ入りを果たすもチーム事情でリリーフに転向。結果を残すことができず、0勝3敗、防御率5・02に終わっていた。チームは今季、プロ未勝利だった村上、現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた大竹が先発ローテに定着し躍動。エース・青柳らが調子を落とす中、首位を快走する大きな要因となっている。
桐敷もしっかりと結果を残し、大きなアピールとなった。ツイッターでも桐敷が試合開始直後からトレンド入りしており「素晴らしい」「成長している」「やるやん」「来週も楽しみ」といったファンから称賛のつぶやきが集まっていた。