このほとばしる衝動は遺伝子のせい?男性の性欲を司る遺伝子が特定される(米研究)

このほとばしる衝動は遺伝子のせい?男性の性欲を司る遺伝子が特定される(米研究)

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  • 更新日:2020/09/16
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男性の性的欲求をつかさどる遺伝子を特定/iStock

それは生きる喜びをもたらすものでありながら、ともすれば人生を踏み外す羽目にもなる。そんな男性のリビドー、つまりは性的欲求を司る遺伝子が特定されたそうだ。

いざというときにはまったくダメで、今じゃないというときに発動してしまう。男性の性欲というのはやっかいなものだとは噂には聞いていたけれど、今回その遺伝子が特定されたことで、新たな治療法が生み出されることが期待されている。

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オスの性行動を左右する遺伝子と酵素

その遺伝子は「Cyp19a1」という。男性ホルモン「アンドロゲン」を女性ホルモン「エストロゲン」へ変換させる「アロマターゼ」という酵素の情報が記載されており、脳と精巣で発現する。

アロマターゼは触媒として作用して、男性ホルモンの「テストステロン」が女性ホルモン、エストロゲンの一種「エストラジオール」というホルモンに転換する手助けをする。

そして、このエストラジールの形成は、さまざまな動物のオスの性行動を左右することが知られている。

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精巣と脳の両方から性欲が発動

先ほど述べたように、アロマターゼを作るCyp19a1は、精巣と脳で発現する。

去勢されたオスには性欲が薄れる傾向があるために、精巣内のアロマターゼが男性の性欲をうながしているだろうことはかねてから推測されてきた。

では、脳内のアロマターゼはどうなのか? これがはたす役割については、これまでそれほどよく分かっていなかった。

そこでこれを調べるために、米ノースウェスタン大学のグループは、マウスのCyp19a1を操作して、脳や精巣にアロマターゼがないオスを作り出し、その性行動を普通のオスと比べてみることにした。

これらのオスを排卵中のメスがいるケージの中に入れて、その行動を観察。すると脳にも精巣にもアロマターゼがないオスは、交尾をしようという様子をちっとも見せなかった。

一方、精巣にだけそれがあるオスの場合、メスの上に乗って交尾を試みようとする割合は、通常のオスの半分程度だったという。

つまり脳内のアロマターゼもまた、オスの性欲を生じさせる役割を担っているらしいということだ。

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副作用の少ない性欲障害の治療に

ということは、脳内のアロマターゼ分泌を阻害したり、促進したりすることで、性欲が強すぎる人や性欲が乏しすぎる人の治療ができる可能性があるということだ。

既存の性欲障害の治療薬は、全身のアロマターゼを阻害してしまい、副作用もあるそうだが、その効果を脳内だけにとどめれば、副作用の少ない治療が実現できるとのことだ。

この研究は『Endocrinology』(9月10日付)に掲載された。

Brain Aromatase and the Regulation of Sexual Activity in Male Mice | Endocrinology | Oxford Academichttps://academic.oup.com/endo/article/161/10/bqaa137/5895007

References:eurekalert/ written by hiroching / edited by parumo

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