青森県内100歳以上、最多776人 最高齢は109歳前田さん、男性は106歳熊谷さん

青森県内100歳以上、最多776人 最高齢は109歳前田さん、男性は106歳熊谷さん

  • Web東奥|東奥日報社
  • 更新日:2021/09/15
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20日の「敬老の日」や15日の「老人の日」を前に、県は青森県の100歳以上の高齢者数が、15日現在で776人と発表した。2020年度から91人増え、初めて700人を超えた。県内で21年度中に100歳を迎える人は397人で、20年度に比べて27人少ない。

県内最高齢は、109歳の前田あいさん=青森市。1912(明治45)年生まれで、県高齢福祉保険課によると、県内在住者の中で現在唯一の明治生まれという。男性最高齢は106歳の熊谷正一さん=三戸町=で、1915(大正4)年生まれ。

県内の100歳以上の高齢者776人のうち、男性は89人、女性は687人で、女性が全体の88.5%を占める。市町村別では青森市が最多の134人で、弘前市118人、八戸市97人と続く。

青森県の人口10万人当たり100歳以上高齢者数は、63.04人。県内の老人福祉圏域別にみると、最多は西北五地域の82.77人。次いで下北79.69人、上十三76.72人、津軽63.85人、八戸54.67人、青森51.47人となっている。

青森県の100歳以上高齢者数は、25年前の1996年度は56人だった。年々増加傾向をたどり、2011年度に400人、16年度に500人、20年度に600人を超えた。

県内最高齢 前田あいさん(青森)109歳 日舞で健康な体に

県内最高齢で明治生まれの前田あいさん=青森市出身=は、今年3月に109歳の誕生日を迎えた。生まれて間もなくして横浜市に引っ越し、幼少期から日本舞踊を習っていたという。20歳ごろから名取となり80歳すぎまでに20人を超える弟子に踊りを教えた。

14日、前田さんの面会に訪れためいの山野通子(みちこ)さん(90)は「全身を使う日本舞踊や三味線を楽しみながら健康な体を保てたことが、長寿につながったのでは」とほほ笑んだ。山野さんは前田さんのことを「不平不満を口にしない芯が通った人」と尊敬する。「(県内最高齢は)彼女が一生懸命生きてきた証し。とても立派で、うれしい限りです」と笑顔を見せた。

前田さんは80歳を過ぎた頃に青森市に帰郷。同市の老人保健施設「すずかけの里」のデイケアに通い始め、1998年から同施設に入所している。施設では指先の器用さを生かして、編み物などの手芸を楽しみながら穏やかに過ごす。

施設スタッフによると、前田さんは19本の自身の歯で毎日バランスよく食事を取っているという。さらに膝や足を中心としたリハビリにも励む。山野さんは「これからもずっと元気でいてほしい」と願った。

県内男性最高齢 熊谷正一さん(三戸)106歳 好き嫌いなく食事

男性で県内最高齢の熊谷正一さんは1915(大正4)年1月、旧名久井村(現南部町)生まれの106歳。車が好きで、102歳まで運転するほどだった。2年半前に自宅で転倒し、1カ月ほど入院。退院後は主に三戸町の介護老人保健施設「ほほえみ三戸」で穏やかに暮らしている。

入院する前まで一緒に暮らしていた長男の妻・富美代さん(66)によると、入院前は介護サービスを受けたことがなく、規則正しい生活を送っていた。南部町の自宅では起床後、柔軟体操と腕立て伏せをしてから牛乳を1杯。食事は焼き魚、野菜のおひたし、納豆、海藻、キノコ、クルミなどを好んで食べた。

ほほえみ三戸の職員によると、今も好き嫌いなく、食欲は旺盛。職員が声を掛けるとしっかりと返事をし、会話を楽しむ。

21歳の時、現在の弘前市にあった、軍需品の輸送や補給に当たる輜重(しちょう)兵第8大隊に入隊。戦時中は満州(現中国東北部)などに赴き、宇都宮師管区で終戦を迎えた。富美代さんは「終戦を機に酒をやめた」と本人から聞いたことがある。

父の代から始めた菓子店を継ぎ、合併前の旧名川町の商工会や観光協会で会長を務めた。富美代さんは「地元愛にあふれる人。長生きできたのは、本人の努力のたまもの」と話した。

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