フルーツや野菜を“彫るアート”! 初心者でもできるカービング作品4選

フルーツや野菜を“彫るアート”! 初心者でもできるカービング作品4選

  • CREA WEB
  • 更新日:2021/05/02
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普段スーパーに並んでいる野菜やフルーツに模様を刻んだり彫ったりすることで、たちまち食材を華やかに彩ることができる「カービング」。

そんな「カービング」、繊細な模様を彫らなくてはいけないし、不器用な人には難しそう……なんてイメージを持っていませんか? 実は今、初心者でも意外と簡単に始められると、「カービング」を新たな趣味として楽しんでいる方が増えているんですよ。

そこで今回は、コロナ禍で退屈なお家時間を豊かなものにしたいという方々のために、初心者でも始められる「カービング」の魅力をご紹介。

Voice Carving Academy 日本代表を務め、カービング教室 Seasons’主宰の山口三紀子さんに、「カービング」の魅力を伺うとともに、初心者でも簡単に彫ることができる作品を紹介していただきました。

「彫って、見て、食べる」…語るカービングの魅力

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今回カービングについてお話を伺ったVoice Carving Academy 日本代表・カービング教室 Seasons’主宰の山口三紀子さん。

――まず山口さんが思うカービングの魅力をお教えください。

1本のナイフで何でもできることですかね。ナイフ1本で野菜にも、フルーツにも、石鹸にも、キャンドルにも、さまざまな模様を施すことができます。場所も問わず、ナイフとフルーツなどの素材があれば初心者の方でも簡単に始めることができるんですよ。

専用のナイフは、今ではAmazonなどで手軽に購入することができますし、お家にあるペティナイフで代用することもできます。

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山口さんが普段使っている道具たち。真ん中がペティナイフ。

――作品はどのくらいの時間でをかけてできあがるんでしょうか?

基本的に野菜やフルーツを使った作品は、時間が経つと傷んで悪くなってしまうので、何日間もかけて作るということはありません。

これからお教えする小さな作品であれば、15分くらいで作ることができますし、スイカのような大きなものに模様を彫るといった大作でも、2~3時間程度で完成させるのが一般的ですね。

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山口さんの作品「大根のカーネーション」。

――ではカービング講座で、初心者の方に最初に教えることとは?

最初はキャベツの葉など薄いものにナイフを入れ、透かし彫りのような作品を作ってもらいます。その次に人参などの硬い野菜の表面を彫ってもらいます。基本となる最初の線を真っ直ぐ彫る方法であるとか、ナイフを入れる角度であるとか、人参などでそういうことをお教えします。

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初心者がまず作成するという「葉っぱの透かし彫り」。

――最初は石鹸のような腐らないものでやるのかと思っていましたが……。

石鹸は確かに腐りませんが、柔らかく簡単に切れてしまうため、基本ができていない人が彫っても、なんとなく“それっぽいもの”ができてしまうんです。私は基本をしっかり身につけたほうがいいと考えていますので、石鹸から始めるよりも、野菜を切ることでナイフの動きなどをしっかり覚えていただくことを重視しています。

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山口さんの作品「野菜の花のバゲットアレンジ」。

――カービングに対する山口さんのポリシーはありますか?

アートである前に野菜やフルーツは食材ですから、最後は必ず食べるということですね。カービングには、彫って、見て、食べるっていう三段階の楽しみがあると考えています。ホームパーティのときなど、お客様を自宅に招いた際、自分で彫った野菜やフルーツをお出しすると、やはり食卓が賑やかになりますよ。

そんな山口さんに、今回は初心者でも短時間で作れるカービング作品を教えていただきました。おうちにあるもので簡単にできますので、ぜひ試してみてください。

●オレンジを使ったカービング

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■用意するもの

・オレンジ(グレープフルーツや柚子でも代用可):1個
・ペティナイフ
・スプーン

■オレンジバスケットの彫り方

(1)バスケットの持ち手部分を残して、半分に切る。

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切り取った部分のオレンジの皮は後ほど使います。

(2)果肉が残らないように、オレンジの中身と持ち手部分の果肉をスプーンでくり抜く。

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スプーンは先が薄いもののほうがくり抜きやすくなります。

(3)オレンジの器部分に縦に1.5cmほどの切込みを入れ、半円を描くように削り出していく。

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切込みを入れるとき、持ち手の根本部分に切込みを入れすぎて、ちぎれないように注意してください。

(4)持ち手部分にも、(3)と同じようにヘタを中心に等間隔で4カ所切込みを入れる。

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可愛らしい模様ができてきます。

(5)果肉が残らないように器の中身をナイフで削り取って、形を整えたら完成。

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皮を突き破らないように注意。

■葉っぱ型の飾りの彫り方

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(1)器を作る工程で切り取った、オレンジの皮の縁の形を整える。

(2)オレンジの皮からしずく型の模様を切り抜く。

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(3)葉っぱ型にするために、オレンジの皮の縁に切込みを入れていく。

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(4)器に添えて完成。

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中にお好みで、イチゴやブドウなどのフルーツを入れてラッピングすれば、ちょっとしたギフトとして使うこともできます。

●ラディッシュを使ったカービング

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■用意するもの

・ラディッシュ:1個
・ペティナイフ

■彫り方《パターン(1)》

(1)表面に細い楕円状の模様を切り抜いていく。

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切込みを入れた奥と奥が合えばスルッと切り取れます。

(2)そのまま表面をぐるっと一周切り抜いていけば完成。

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■彫り方《パターン(2)》

(1)六等分になるように切込みをいれ、それぞれの頂点に斜めにナイフを入れていく。

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少しずつ形を整えながら彫り進めていく。

(2)ナイフで表面に楕円状の切込みを入れていき、最後まで切り抜く前で止め、刃先で花びらのように広げれば完成。

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切り抜かないように慎重に。

■彫り方《パターン(3)》

(1)ナイフの刃先を使って、表面に小さな円を描いて切り抜いていく。

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(2)小さな円を適宜彫り切ったら完成。

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――初心者でも簡単に始められるカービング。みなさんも新たな趣味にしてみてはいかがでしょうか。

教えてくれたのは……
山口三紀子(やまぐち・みきこ)

1996年3月にタイへ渡り、97年6月からタイ・バンコク「Voice Hobby Club」にて、カービングを学ぶ。2005年9月に「The 11th Culinary Gathering of Cooks & Chefs」入賞。2007年10月に「Voice Hobby Club」にてカービング講師となり、「Voice Carving Academy」 日本代表に。現在はオンラインを中心にカービング講座を開いている。

文=海老エリカ(A4studio)
撮影=釜谷洋史

海老エリカ(A4studio)

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