Rachel Savage Karin Strohecker
[ヨハネスブルク/ロンドン 20日 ロイター] - アフリカ南部のザンビアは20日、30億ドルのユーロ債の再編について、修正案が中国を含む主要債権国の反対により実行できなくなったと発表した。
ザンビアは10月下旬に債券保有者グループと再編について合意した。しかし商業金融機関と2国間金融機関から同等の債務救済が提供されるかを巡って同国政府、債権国、国際通貨基金(IMF)が対立していた。IMFは修正された再編策を承認したが、ザンビア政府によると中国とフランスが共同議長を務める債権国委員会が再び拒否した。
ザンビアは2020年にデフォルト(債務不履行)に陥り、債務再編が遅れている。
債権国委員会は声明で、債務の持続可能性を回復させるために必要とザンビア政府やIMFが認識しているよりも大幅な債務削減を民間の債券保有者に要求すると表明した。
一方、民間の債券保有者委員会は最新の提案は正味現在価値ベースで債権国よりも多くの債務軽減を提供していると反論した。
関係筋はザンビアの債務再編が暗礁に乗り上げたことについて、他国にも影響が及ぶ恐れがあると指摘している。債権国委員会の関係者は「これは同様の債務の扱いに極めて大きな影響を与える」と述べた。
別の関係筋は「債権国委員会が反対を取り下げなければ、国債の再編は大きな後退を余儀なくされる」と語った。