日本ハム宮西が吉田輝星に見せた“お手本”11球

日本ハム宮西が吉田輝星に見せた“お手本”11球

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/02/21
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練習試合 日本ハム対中日 6回に登板し打者を3人で抑える宮西(撮影・黒川智章)

<潜入>

<練習試合:日本ハム5-2中日>◇21日◇タピックスタジアム名護

日本ハム宮西尚生投手(35)が投じた「11球」に潜入した。中日戦の6回。

実戦初登板した通算734試合、歴代1位の358ホールドを誇る鉄腕は伊藤、遠藤、石川昂を直球だけで打ち取った。ストレートにこだわった理由があった。「(吉田)コウセイが見ているのが分かっていたので『こうやって抑えるんだぞ』と」。

7日紅白戦(名護)で登板した吉田から真っすぐについて「どうしたらいいですか? 」と相談を受けていた。主にスライダーと直球で打者を牛耳ってきた宮西にとってストレートは「球が速いに越したことはないけど、抑え方がある」。

言葉では説明してきたが、お手本を見せることが一番だ。この日はスライダーも投げようと考えていたが、マウンドに上がると一塁側ベンチ脇の小部屋から身を乗り出して見つめる吉田の姿が見えた。「少しでも参考になってほしい思いがあったので、死ぬ気で真っすぐで抑えようと思った」と決心した。

打者の雰囲気を見ながら打ち気であれば、あえてボール球から入る。打者が足を上げるタイミングを見て宮西も投げるまでの間を取ってフルスイングをさせないなど「分かりやすく、やってあげた」という。降板後に吉田からは冗談交じりに「すばらしい」と言われたというが、吉田の本音は「ミヤさん(宮西)のピッチングみたいに抑えたい」と、しっかり見て、学んでいた。ただ投げるだけでは抑えられない世界がプロ野球。「それをやるのも自分の立場」と平然と言いのけた宮西が、後輩ドラ1右腕のために投げた、濃密な11球だった。【木下大輔】

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