エアコンの試運転が必要な理由 - 夏本番の前に離れて暮らす家族にも伝えよう

エアコンの試運転が必要な理由 - 夏本番の前に離れて暮らす家族にも伝えよう

  • マイナビニュース
  • 更新日:2021/06/11
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朝晩は冷え込む日があるものの、過ごしやすい陽気の日が増えてきました。それどころか暑い日も! 梅雨が明ければ一気に夏。気象庁では、2021年の夏は平年並か平年よりやや暑くなると予想しています。

エアコンの脱・プラスチック感、陶器の質感を追求した「ノクリア Zシリーズ」(後編)

エアコンを久しぶりに運転したら調子が悪い……故障かも……。暑くなってからメーカーサポートに点検や修理を問い合わせても、混雑のため対応が遅くなることがあります。新品に買い替えようと思っても、取り付け工事が集中してかなりの日数を待つことにもなりがち。そうならないためにも、エアコンの試運転がまだの人は早めに準備を済ませておきましょう。

○エアコンを冷房運転する前にチェックしたい7項目

在宅ワークや在宅学習の機会が増え、三密を避けるために外出も控えるようになると、例年以上に自宅で過ごす時間が多くなるもの。エアコンを本格稼働する前に、試運転やフィルターの掃除をして、万全の体制で夏を迎えたいものです。

エアコンを使用するのが久しぶりの場合、いきなり電源を入れるのではなく、エアコンの周辺に異常や汚れがないか確認してからのほうが安心です。エアコンの電源を入れる前にチェックしたいのは以下の7項目。
○1. エアコン電源のブレーカーが「入」になっているか

宅内の分電盤を見て、エアコン電源のブレーカーが「切」になっていないかチェック。もし「切」だったら「入」に戻します。オフシーズンの節電目的など、自分で「切」にしない限り自動で「切」になることはまずありませんが、念のため確認です。

○2. 電源プラグやコンセントにホコリが溜まっていないか

壁のコンセントとエアコンの電源プラグにホコリが溜まっていると、発火の原因となるのでキレイに拭き取りましょう。電源プラグはコンセントの奥まで挿し込みます。
○3. エアコンのフィルターにホコリが溜まったままになっていないか

エアコンのフィルターにホコリが溜まったままで使用すると故障の原因になったり、電気代が高くなったりします。フィルターに付着したホコリは掃除機で吸い取ります。汚れが目立つようなら水洗いして、陰干しで乾かしましょう。濡れたままエアコンに装着しないように気を付けてください。

「フィルターお掃除機能を搭載するエアコンの場合、リモコンの『手動』でフィルター掃除を実施すれば、フィルター掃除のついでに自動お掃除機能が正しく動作するかのチェックもできて一石二鳥です」(パナソニック)

室内機にダストボックスが備わっている場合、ダストボックスも掃除しておきましょう。小まめに掃除する必要がない分、忘れやすい場所なので、こうした機会に掃除しておくと良いでしょう。

近年のエアコンは「自動お掃除」機能を備えている機種が増えているので、「うちのはどうだったっけ?」と思ったら、取扱説明書で確認してください。
○4. リモコンの電池は問題ないか

リモコンの液晶がきちんと表示されていれば問題ありません。液晶が表示されなかったり、表示が薄くなったりしていたら電池を交換しましょう。
○5. 室外機の上や周囲に物が置かれていないか

吸込口や吹出口の近くに物が置いてあると、空気の流れが悪くなり、騒音や性能低下の原因になります。
○6. 室外機の排水ホース、詰まりや向きに注意

排水ホースを下向きにして、落ち葉などの詰まりがないか確認しましょう。そのままにしておくと、室内機の水漏れなどの原因になります。

「ドレンホースの排水口が潰れたり、ドレンホース内にゴミが詰まっていると水漏れの原因になることがあります。ドレンホースの排水口が潰れていないのに水漏れしている場合はドレンホース内にゴミが詰まっている可能性があるので、お買い上げ販売店あるいは修理窓口にお問い合わせください」(三菱電機)

ちなみにエアコンの排水ホースは、害虫(Gとか……)の侵入口にもなるので注意。ホースの中は暗く湿っていて、外敵もおらず、格好の塒(ねぐら)になるんです。室内機の近くでGを見かけたら排水ホースを疑うべし。100均などで販売されている、エアコン排水ホース用の防虫キャップを取り付けるとお手軽に防止できます。
○7. エアコンの故障やエラーの知らせが表示されていないか

エアコン本体(室内機)の前面パネルや、リモコンの液晶に故障やエラーの知らせが出ていないかチェックしましょう。エラーを知らせるランプの点灯や、エラーコード(診断コード)の表示を見付けたら、取扱説明書を参照して適切に対応してください。

「エアフィルター、ホコリキャッチャー、ワイパー、ワイパーカバーなどが正しく取り付けられていないと『クリーン』ランプが点滅します。また、フロントパネルが正しく閉じられていない場合も『クリーン』ランプが点滅します。フロントパネルの左右下部と真ん中下部をしっかり押して改善されるか確認してください」(日立ジョンソンコントロールズ空調)

○エアコンを試運転しよう

オフシーズンの間、しばらく使わずにいたエアコンを気温の高い時期にいきなり運転すると、急なフル稼働でエアコンの各所や部品に急な負荷がかかって思わぬ故障につながることがあります。真夏日になって久しぶりに動かそうとしたら故障していて、問い合わせると「修理は1カ月~2カ月待ち」と言われてしまっては、夏の暑い時期をエアコンなしで過ごすことになってしまいます。

特に7月から8月にかけては、エアコンの販売や修理で工事が混み合います。7月のエアコンの設置・修理工事は4月の3倍以上とも。早めに試運転しておきましょう。

「エアコンをしばらく使用していない状態から気温の高い時期にいきなり起動させると、本体へ大きな負荷がかかります。過ごしやすい気候のうちに試運転することで故障を防ぎ、長くご利用いただけることにつながります」(富士通ゼネラル)
○エアコン試運転のやり方は?

試運転の方法は、エアコンメーカー各社ともだいたい同じ。冷房設定温度を「18℃以下」にして約10分間運転し、ルーバーから出てくる風がしっかり冷たくなっているか確認します。冷風がきちんと確認された場合も、さらに20~30分くらい運転して、室内機から水漏れや異音、異臭がないか、室外機が異音を発していないか確認しましょう。

厳密に18℃設定にこだわる必要はありませんが、冷房はもっと高い温度で使用しているという場合でも、低めの温度に設定してください。エアコンは室内と屋外の温度差を見て運転するので、それほど暑くない時期の試運転では設定温度を低くしないと、冷房運転の時間(冷たい風が出てくる時間)が短くなります。最初に冷たい風が出たとしても、故障していないとは限りません。30分程度の冷房運転をすることによって、室内機や室外機に異常がないかどうかを確認するわけです。

「エアコンは冷房運転することで室内機内部の熱交換器が冷やされて結露を起こします。試運転で行う30分程度の冷房運転は、熱交換器をしっかり結露させるためです。結露水(ドレン水)がドレンホースを通ってきちんと屋外に排出され、室内に漏れていないかご確認ください。また、30分の冷房運転の後も異音や異臭がしないか確認してください」(ダイキン工業)

室内機から異音が出る場合も注意が必要ですが、ピシッとかパキッというプラスチックが割れるような単発の音は、室内機のきしみや冷媒の循環で出る音なので問題ありません。しばらく運転すると音は出なくなります。

「エアコンが動作しているとき、ファンの音のほかにエアコンの中を循環している『冷媒』が流れる音や温度変化による『ピシッ』『パキッ』というような音、室外機からもコンプレッサーの動作音などがします。これらの音はそれほど大きな音ではありません」(東芝ライフスタイル)

「異音がずっと続く場合は一度停止し、電源プラグを一旦抜いて約1分後に再度差し込んで運転すると改善する場合がありますのでお試しください(※シャープ製品の場合)」(シャープ)

それ以外の通常は耳にしない音が出ている場合は、フィルターや熱交換器の汚れをはじめ、故障ではないケースも含めてさまざまな原因が考えられます。変な臭いがするといった症状がないかどうかも確認のうえ、メーカーのサポートセンターなどに問い合わせてください。

特に、臭いの原因となるエアコン内部のカビは、プロの清掃業者でないとなかなかキレイにお掃除できません。清掃業者も混雑期はなかなか予約が取れないので、早めの試運転でチェックしましょう。

なお、冷房で試運転を行えば、除湿や送風といったモードでの試運転は不要です。

エアコンが故障して真夏日に稼働できないと大変です。室内にいても熱中症になります。生命に関わるので、夏本番を迎える前にきちんと試運転しましょう。自宅だけでな離れて暮らす家族にも、ぜひエアコンを試運転するように伝えてください。

諸山泰三

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