54歳独身、月の手取りは27万+副業8万「本業の手取りを10万にしたいけど老後が心配」

54歳独身、月の手取りは27万+副業8万「本業の手取りを10万にしたいけど老後が心配」

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  • 更新日:2022/05/14

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、本業と副業で生計を立てる54歳一人暮らしの女性。本業は正社員ですが、会社の方針に疲れてしまい、手取りを半分程度まで減らして派遣かパートに転換しようか検討しています。副業でうまく収入を得れば成り立つでしょうか? FPの飯田道子氏がお答えします。

54歳、持ち家で一人暮らしです。本業プラス副業で生計を立てています。本業は手取り月27万円、副業は月8万円ほどです。

3年前に正社員として転職しました。仕事の内容は問題ないのですが社内の方針が迷走しており疲れてしまいました。本業の手取りを半分にして、派遣かパートで次の仕事を探すつもりです。

老後の資金だけが心配です。これからは本業を10万円の手取りで転職は可能でしょうか?

副業は知人の手伝いのため、いつなくなるかわからないのでないものと考えています。

【相談者プロフィール】
・女性、54歳、会社員、独身
・住居の形態:持ち家(マンション・東京都)
・毎月の世帯の手取り金額:本業27万円+副業約8万円
・ボーナスの有無:なし
・毎月の世帯の支出の目安:18万円

【毎月の支出の内訳】
・住居費:2万8,000円
・食費:4万円
・水道光熱費:1万1,000円
・通信費:6,000円
・お小遣い:1万円
・その他:8万円

【資産状況】
・毎月の貯蓄額:十数万円
・現在の貯蓄総額:1,800万円
・現在の投資総額:1,100万円
・現在の負債総額:0円

飯田:今回は、3年前に正社員として転職したものの、社内の方針が迷走しており疲れてしまい、本職の手取りを半分にして派遣かパートで次の仕事を探すつもりの相談者様です。副業も行っているため、収入は上乗せできていますが、いつなくなるかわからない状態のため、派遣やパートとして転職した場合、老後の資金が心配とのことです。転職後は、手取り10万円でも生活や老後が成り立つか知りたいそうです。相談者様の場合、このまま転職しても大丈夫なのでしょうか? どのような点に注意すればよいのかを確認してみましょう。

無駄のない家計で立派です

毎月の支出データを拝見しました。無駄のない家計であり、支出の項目で「その他」として8万円が計上されていますが、何にどれだけ使っているのかが分かっており、必要な支出であれば問題ありません。

貯蓄は毎月十数万円行っており、現在の貯蓄総額は1,800万円、投資総額は1,100万円あります。副業で収入を得ていると言っても、副業で得た収入以上の貯蓄ができているのは、素晴らしいですね。

ただ、転職した後は、このような貯蓄生活は行うことができなくなります。

ねんきん定期便の年金額を確認する

すでに何度か「ねんきん定期便」を受け取り、65歳から受け取れる年金額がいくらになるのかを確認していることでしょう。

50歳以上の人に送られてくる「ねんきん定期便」は、60歳まで現在の加入状況が継続している場合に受け取ることのできる、「老齢年金の見込額」が記載されています。恐らく、この金額を老後の生活費のベースとして考えられていると思います。しかしながら、正社員から派遣社員やパートとして働き、年収が低くなったときには、65歳以降に受け取ることのできる年金額が低くなってしまう点は、注意しなければなりません。

転職後の社会保険制度について考えてみよう

頂いた支出データから、毎月の手取り額が10万円になった場合の生活を想定すると、給与10万円+副業8万円となり、毎月の支出をカバーするだけの収入が得られることが分かります。とはいえ、相談者様も仰っているように、副業の8万円は、いつなくなるかも分からない収入ですので、「無いもの」として考えて、本業からの給与手取り額を考えたほうがよいでしょう。

社会保険に加入する条件は、パートの場合は1週間の労働時間が20時間以上30時間未満、月額賃金が8.8万円(年収106万円)以上、2カ月を超える雇用の見込がある、学生でないこととされています。派遣社員の場合は、1週間の所定労働時間が20時間以上、契約期間が1年以上の見込みである、賃金が月額8.8万円(年収106万円)以上、学生ではないことです。

この条件はクリアすることはできそうに思えますし、派遣社員やパートで手取り10万円の収入を得ることは可能だと思います。

ただし、最初から社会保険に加入しないことが雇用の条件になっているケースもあり、派遣で働いていても、半年更新で働くような条件が提示されることも少なくありません。

社会保険に加入すると、健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険が給与から差し引かれます。転職をするときのこだわり条件としては、社会保険に加入することと、社会保険料を差し引いた手取り額が18万円になるような条件で、新たな勤務先を探してみてはいかがでしょうか?

自分主導で副収入を得ることを考える

現在、得られている副収入の8万円は、知人の方の手伝いをして得ているとのこと。お手伝いをして収入を得ること自体はよいのですが、いつなくなるのかも分からない収入と捉えていらっしゃいますので、自分自身で副業を得る道を考えてみてもよいのではないでしょうか?

今の副収入となっている仕事が自分主導でできるなら、知り合いの方の手伝いとあわせて、自分でもビジネスを行ってもよいでしょう。まったく違うビジネス内容であっても、自分主導でできることがあるのなら、スタートしてもよいかもしれません。

自分のビジネスである程度の収入が見込めるなら、給与の手取り額は、加入条件を満たすまでの最低金額まで下げることも可能になりますし、60歳以降も働き収入を得ることもできます。まずは現在の貯蓄額と投資額を切り崩すことなく65歳まで過ごせるのか、シミュレーションしてみましょう。

計画的で頑張り屋さんの相談者様ですので、一度、自分の計画を見直してみてください。
陰ながら応援しています。

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(飯田道子)

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