「23歳・美女・外資CA」婚活市場価値“最高峰”を自負する強気な女が落ちた、運命の恋

「23歳・美女・外資CA」婚活市場価値“最高峰”を自負する強気な女が落ちた、運命の恋

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  • 更新日:2019/07/28

男女平等社会と言われて久しいこのご時世に、大学時代の最終章ともいえるのは4年時の「就職活動」。

この時の選択は、その後の人生を大きく変えるGATE(入口)だ。

これは、若さと美貌、また裕福な実家というバックグラウンドを兼ね備えた女子大生たちの、22歳(就職内定時)・23歳(社会人1年目)・27歳(社会人5年目)時点の人生を描いたものである。

果たして22歳時の選択は、その後の人生にどう影響をもたらすのだろうかー?

前回は、「就活は婚活」と言い切り、出会いが多い職業を判断軸に就活を行った英理佳を紹介した。

今回は、社会人1年目になった、英里佳の23歳の様子を見てみよう。

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「英理佳、体に気を付けてね。」

涙もろい沙耶がそう言いながら、泣きそうになっている。

「沙耶…ありがとう。3カ月訓練があるけれど、飛び始めたら、羽田便をリクエストして日本に帰ってくるから。遊びに来てね!」

連日30度超えを記録していた、あの夏の日。その気温をさらに超える中東・ドバイへの片道分のeチケットと、スーツケース2つ分の大荷物を持って、英理佳は羽田空港にいた。

家族と、友人の葵と沙耶も駆けつけ、別れを惜しんでくれた。

―これから、どんな暮らしが始まるのかしら…?

家族と友人に別れを告げながら、機内に乗り込む。皆と別れる寂しさもあったが、それよりもこれから始まる中東での暮らしに、期待で胸を膨らませていた。

このとき英理佳は、23歳。

美しさと若さ、そして“CA”の肩書がついた自分は無敵だ、と信じて疑っていなかった―。

ドバイは予想通り、いや予想以上の豪華絢爛な都市だった。

到着後すぐに、会社が用意してくれているクルー用の共同マンションでの生活がスタートし、その次の週からは、CAとしての訓練が始まった。

語学に長け、さらに23歳と若い英理佳にとって訓練は、そう難しいものではない。3カ月後には訓練が終了し、OJT期間ではあるものの、世界中を飛び始めた。

中東の航空会社は、客室乗務員の出身地に関係なく、常務便を割り当てられる。そのため1カ月に8カ国、北欧諸国から南アフリカまで、様々な国を訪れるのだ。

また、同じくクルーも190カ国以上から集まってきており、さらに毎回乗務メンバーが異なる。

―出会いも多いし、決まりきった人間関係がないのが、ストレスフリーだわ…。

もともと海外育ちで自由に育ってきた英理佳にとって、この職場環境は天国だ。さらにお国柄、税金を納める必要もなければ、家賃と光熱費も全て会社が負担してくれるという、中東ならではの高待遇。市内のレストランやホテルの大半も、所属する航空会社のIDによって割引が適用されるのだ。

―これは予想以上、夢のような生活だわ…。

世界中から集まってきたクルーたちは、このドバイの地で「人生の青春」ともいえる時間を満喫していたのである。

中東ドバイで大人に訪れる、「人生の青春」。そこでの出会いとは…?

美しさと若さを兼ね備えたCAの、恋愛市場価値は無限大?

人が集まれば、出会いが生まれる。

クルー同士のパーティーは毎日開かれているし、さらに日本人客室乗務員の間で、もっぱら話題にのぼっているのが、ドバイに駐在している日系企業の駐在員達とのお食事会だ。

「英理佳ちゃん、今度のお休みって何しているの?よかったら、いつも仲良くして頂いている方々に英理佳ちゃんを紹介したいわ。皆でランチしましょうよ。」

そう声を掛けてきたのは、英理佳と同じ航空会社で客室乗務員を7年務めている沙織である。ドバイの日本人コミュニティの中では、ちょっとした有名人であった。

在住歴が長いことも要因ではあるが、それよりも「新人の美人CAを紹介してくれるお姉さま」と駐在マンたちの間では有名だと、先日耳にしたばかりだった。

沙織がこのように声を掛けてきたということは、英理佳の噂を聞きつけた駐在マンの誰かしらから、お食事会の設定をお願いされたということである。

これは英理佳にとっても、待ち望んでいたチャンスであった。

渡航して5カ月目、乗務して2カ月目、そろそろ生活に慣れてきたため、どのように出会いを探そうか模索していた時だった。

「まだまだこちらに知り合いが少なくて…予定がなかったため、お誘い嬉しいです。ぜひ行きたいです!沙織さん、ありがとうございまーす♡」

「英理佳ちゃんと同期入社の子も何人か声を掛けておいたから。お相手は、駐在でドバイにいらっしゃる方々よ。楽しみにしておいてね。」

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当日は、日系の商社を始め、建設会社、メーカーから駐在員として派遣されている4人の男性たちと、英理佳と沙織を含めた女性4人でのお食事会だった。

美しさと若さが溢れる「CA」たちに、男性陣は釘付けであった。そんな中英理佳は、5歳年上の商社マンである翔平と仲良くなった。

翔平は幼少期、親の仕事の関係でサンフランシスコにいたという帰国子女。帰国後は、慶應の塾高に入りそのまま大学に進学、そして新卒で総合商社に就職、という文句のない経歴の持ち主であった。

―似たもの同士―

英理佳の頭には、そんな言葉が浮かんだ。

翔平から「次は2人だけでの食事にでも。どう?」と誘われ、次の約束をした。他のみんなもわいわいと盛り上がっており、食事会は満足のいくものだった。

食事会から1週間後、英理佳は翔平と海上レストラン「ピアシック」でディナーをしていた。

お互いのことを話していく中で、会話は楽しく、非常に盛り上がった。だが食事会慣れしている商社マンとのデートは、英理佳にとっては、“ただの楽しいデート”に過ぎない。

「翔平さんとまたデートに行くの、楽しみだわ。でも、他の日本人の皆様も交えて、パーティーもしない?新しいお友達を連れて行くわ。」

デートにも行くし、お食事会にも行きたい。

出会いを求めて就活をした英理佳であるが、それでもすぐに出会った人と付き合ったりする気持ちは全くなかった。

まだ23歳。自分の美貌と、その市場価値を十分把握している。何人かとデートをしながら、どの人を本命にするか決めていこう。そのタイミングだけは間違わずに。そう、心に決めていたのである。

また翔平もきっと、同じような感覚なのだろう、と思っていた。

彼も英理佳自身を見ているのではなく、「新しくドバイにやってきた23歳の若い蝶」ぐらいにしか見ていないはずだ。英理佳も「商社駐在マン」という肩書以上に、翔平という人間に興味が湧かなかったのである。

出会いは、社外だけでなく社内にもある。クルー同士で付き合っているのは、英理佳の会社ではよくあることで、デートに誘われることもたびたびあった。

そしてそんな英理佳に、早くも運命の相手かもしれない、と思える相手が現れたのであった。それは全く予想していなかった、意外な人物だった。

自由恋愛を貫く英理佳に訪れる運命の人とは、意外にも・・・!?

ある日、ロンドン線エコノミーを担当したときのことだった。

機内販売のため客席をまわっていた英理佳に、声を掛けてきた男性がいた。

「機内に入った瞬間から素敵だと思っていました。もしよかったら、これ僕の連絡先なので、連絡してきてください。

4日後にロンドンからドバイを経由してシドニーに戻る予定です、時間が合えば、ドバイ市内でお茶でも。」

いつもならば、このような誘いはその場限りとして対応する。だが今回ばかりは、不思議と興味が湧いて、今回だけ行ってみようと思ったのだ。

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それから4日後、『Arabian Tea House』で声を掛けてきた男性と再会した。

彼の名は、ダニエルと言い、英理佳より10歳年上のドイツ系オーストラリア人。ロンドンには仕事で訪れていたという。さらに、シドニー出身・在住の彼は、「今度はシドニーに遊びにおいで」と誘ってきた。

その誘いも嫌味がなく、英理佳はそれをすんなりと受け入れた。

来月のシフト表をチェックする。しかしそう上手くシドニー便がアサインされているわけがない。そこで、同僚にシドニー便が入っていないか確認し、幸運にも、交換してもらうことが出来た。

その後シドニーを訪れると、彼はシドニーでも1.2を争う人気レストランを予約して、英理佳を温かく迎えてくれた。

この間デートした翔平といる時間もそれなりに楽しかったが、ダニエルとの時間は全く別物だった。“23歳の美人CA”という肩書に縛られずに、自分らしくいられるのだ。

今回は仕事で来ているので、明日にはドバイに帰国しなければならない。気づけば、来月のシフトを確認、シドニー便のリクエストをしていた。

―彼ともっと一緒にいたい。

様々な人と出会ってきた中で、初めて自分からそう思えたのだ。

どんどん彼に夢中になっていった英理佳は、毎日メッセージをやり取りし、毎月1回会うだけでは足りず、休暇を利用してシドニーを訪れた。

そんなペースで逢瀬を重ねて、半年ほどが経過したある日のこと―。

休暇でシドニーを訪れていたとき、気分が優れないことがあった。英理佳の表情から察したダニエルは、「ちょっと、見せて」と、てきぱきと脈を計り始める。

驚く英理佳に「僕、医者だから。こう見えても。だから安心して」と語りかける。それまでずっと「医療系の仕事をしている」と聞いていたが、医師の資格を持っているとは知らなかったのだ。

「疲れたのかな?ちょっと脈が早いね。今日は心配だから、僕の家で休みなよ」とダニエルは優しく言い、英理佳は安心しながら休むことが出来た。

次の日、ドバイに帰国することになった英理佳に「シドニーにずっといて欲しいなぁ。」と、彼はつぶやいた。

そして帰りの自社便ビジネスクラスにて、英理佳は、ある決心をするのだった。

―会社を辞めてシドニーに引っ越す。ダニエルと結婚するために。

▶Next:7月29日 月曜更新予定
最大の優良物件を見つけた?!1年で華の中東CAを辞める決断をした英理佳。彼女の選択は正しいのか?待ち受ける未来とは?!

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