集合写真は、小顔に見えるよう“二歩”引くのが当たり前。他人は「蹴落とすため」にある女子アナたち

集合写真は、小顔に見えるよう“二歩”引くのが当たり前。他人は「蹴落とすため」にある女子アナたち

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  • 更新日:2017/12/13

キャリアも幸せな結婚も、そして美貌も。

女が望む全てのものを手にし、したたかに生きる女たちがいる。

それは、東京の恋愛市場においてトップクラスに君臨する女子アナたちだ。

清純という仮面をかぶりながら、密かに野心を燃やす彼女たち。それは計算なのか、天然なのか。

そして彼女たちはどうやって、全てのモノを手にしようとするのだろう…?

局の絶対的エース橘花凛と同期でありながら、地味枠採用の田口レミ。後輩のカマトト女・木崎翔子と花凛を対決させようとするが、逆に落ちぶれた野球選手を勧められてしまう。

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—美人は三日で飽きる。だから女は顔じゃない。

世間ではそう言われることが多いが、果たしてそれは本当なのだろうか。花凛を見ていると、私は明らかに美人の方が得をしている気がする。

私だって、そこそこ可愛い。

女子アナになれるくらいだから、世間一般に言われるような“ブス”でもなければ“残念な顔”でもない。

でも何かが足りない。それは自分でも分かっている。
圧倒的に、“華”がないのだ。

「レミ先輩、今日はチーク薄めですか?ちょっと顔色が悪いような...」

木崎翔子が嫌味のない感じで忠告してきてくれるが、私は知っている。

チークが足りていないんじゃない。25歳を過ぎると、朝は血行不良でくすんで見えるだけ。

「ありがとう。メイクさんに言って、ちょっとチーク足してもらうね。」

ツヤツヤと艶やかに輝く翔子の肌を見ながら、軽い嫉妬を覚える。私だって、昔は可愛かったはずなのになぁ。

いつからこんなに肌もくすみ、前までなかったはずの目尻のシワが気になり始めたのだろうか。たまにカメラ越しに見る自分にゾッとする時がある。

ため息まじりにそんなことを考えていると、花凛がやってきた。

「みんな可愛いんだから、薄化粧でも大丈夫よ。ところで、今度の年末特番の衣装、みんなは何色着るの〜?」

この一言が、全ての始まりだった...女の修羅場、いざ開幕

衣装の色彩対決、いざここに

私たちの局では年末年始の恒例行事として、人気アナウンサーが一堂に会する特別番組が放送される。

普段同じ番組に共演することが滅多にないだけに、皆が集うと非常に華やかだ。そして今年の女子アナの衣装は、着物と決まっている。

「まだ決めていないよ。花凛は何色を着るの?」

「私はねー...赤か、サーモンピンクにしようかなって思っているの♪」

隣にいた翔子が、顔を強張らせている。翔子は、“サーモンピンクとか、綺麗な色がいい”と既にスタイリストに伝えていた。

しかし年次と、人気順で花凛の衣装がまず決まり、その他の女子アナの衣装が決まっていく。

もし花凛が“サーモンピンク色の着物がいい”と言えば、必然的に翔子は別の色を着なければならない。

「でも、私はやっぱり赤がいいかなぁ。私ね、レミちゃんは絶対サーモンピンクが似合うと思うの!だから私の希望を伝えるついでに、スタイリストさんにレミちゃんの色も伝えておくね♡」

それだけ言って去っていく花凛の背中を、私と翔子は何も言えずに見つめていた。

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そして迎えた収録当日。

花凛は深みのある、紅色の着物。私はサーモンピンクの着物。そして翔子は、シックな紫色の着物だった。

ハッとするほど鮮やかで美しい着物を纏った花凛は言葉にならないほど美しく、その場にいる人皆が息を呑む。

「花凛って、本当に何でも似合うのね。」

自分の地味な顔を恨めしく思う。どちらかというと和顔の私がサーモンピンク色を着ると、妙に顔がくすんで見えた。

「レミちゃん、分かった!せっかくだし、ちょっと濃いチークを入れたら?あと、リップの色味も強めた方がいいかも。」

そう言って、花凛は私のヘアメイクさんに指示を出した。

鏡を見ると、グンと化粧が濃くなった自分がいる。でも確かに、顔のパーツはハッキリして見える。

「花凛、ありがとう!急に顔立ちがハッキリしたわ。」
「よかった〜。レミちゃん、せっかく綺麗な顔立ちをしているんだから、もったいないよ!」

—持つべきものは同期だな...

綺麗な着物を着てメイクもしてもらい、私は幸せな気分に包まれていた。後日、自分の姿を客観的に見るまでは。

その女、計算なのか?カメラ越しに見えた自分の滑稽さ

上がってきた映像を見て、私は絶句した。

サーモンピンクの淡い色の着物に、まん丸と入れた濃いピンク色のチーク。そして全く似合っていない、真紅色のルージュ。

それはまるで、七五三の時に小学生の女の子が初めて化粧をしてもらったような違和感があり、全く似合っていなかった。

「え...?こ、これが放送されるんですか?」

“地味顏の女が一生懸命化粧をした結果、妙に派手になってしまった”、典型的な失敗例である 。

しかしそれより驚いたのは、木崎翔子の存在感が見事に消されていたことだ。

濃い紫色の着物は(着物自体はとても美しいのだけれども)、お世辞にも翔子に似合っているとは言えない。

彼女の華やかさ、若さが見事に打ち消されており、普段は大人数の中にいても一際目立つ翔子が、今回ばかりは全く目を引かない。

—これは花凛の計算の内なの?それとも、ただの偶然なの...?

画面を見つめながら、しばらく呆然と立ち尽くしていた。

しかし、それだけでは終わらなかった。

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年明けにネットでエゴサーチをしていると、例の如く特番の評判がネット民達の間で話題になっていた。

—あぁ、何を言われるんだろうか。

怖いもの見たさで、恐る恐る記事をクリックする。しかしそこには予想外の文字が躍っていた。

「木崎翔子、橘花凛の隣に立ち公開処刑!!」

掲載されている写真を見ると、たしかに翔子の顔の大きさが、隣にいる花凛の1.5倍はあるように見える。

実際に花凛の顔は小さいが、翔子も負けず劣らず小さい。しかしその写真はなぜか、翔子の顔だけ格段に大きく見えたのだ。

—あぁ、こういうことか...

きっと見ているだけでは気がつかない。でも、現場にいた私には分かる。

その写真もよくよく目を凝らして見ると、花凛は2歩ほど後ろに下がっており、翔子を前面に押し出している。

そうなると、遠近法で必然的に翔子の顔は大きくなり、一見隣に並んでいるように見える花凛だけ、小顔に見える。

—やっぱり、翔子も可愛いけれど花凛様には敵わない
—木崎翔子、好きだったけどスタイル悪い疑惑

悪意のある言葉の羅列を見て、私はなぜ花凛が世間からここまで崇められるのか、その裏を見た気がした。

花凛vs翔子。

そしてその二人の隣で、ぼけっと仁王立ちで立っている、まん丸いチークが入った、間抜けな私。

その滑稽さに、思わず一人で声を出して笑ってしまった。

▶NEXT:12月14日木曜更新予定
美人過ぎるとNG?女子アナの微妙なライン

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