take183「ティファニーで朝食を」

take183「ティファニーで朝食を」

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  • 更新日:2017/12/08

原作とは違う幸せな幕切れ。オードリー映画は至福の塊

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「ローマの休日」(53)でハリウッドデビュー以来、今も日本の洋画ファンの間で人気が高いオードリー・ヘプバーンが、女優としての絶頂期に出演した代表作。「冷血」(67)で有名なアメリカ人作家、トルーマン・カポーティによる同名小説の映画化だが、オードリーが主演することでラストが書き換えられた。

夜明けのニューヨーク5番街にタクシーで乗り付け、高級宝石店ティファニーのウィンドウを眺めながらデニッシュをぱくつくホリー(オードリー)は、デート中の紳士から高額なトイレチップを頂戴するのが仕事のパーティガール。玉の輿を夢見てリッチなセレブを狙い撃ちする日々を送っていたホリーだったが、ある日、同じアパートの階上に越してきた新進作家、ポール(ジョージ・ペパード)に求愛されたことで運命が変わる。

カポーティがマリリン・モンローを念頭に置いてつづったと言われる原作の幕切れが、ハッピーエンディングが信条のオードリー映画仕様に変更された。そこに流れるヘンリー・マンシーニの主題歌“ムーン・リバー”、土砂降りの雨の中で熱い抱擁を交わすホリーとポールに挟まれる、苦しそうなキャット(という名前の猫)の表情もその改変の一つ。名ラストシーンとして記憶されるものとなった。

オードリーが着る黒のイブニングやワンピース類は、「麗しのサブリナ」(54)以降、衣装を担当したユベール・ド・ジバンシィのデザイン。一方、グレーのオフタートルや裾が短いパンツなどの日常着は、「ローマ~」以来、衣装デザイナーを務めたイーディス・ヘッドによるもの。大きなサングラスやハイジュエリーと共に、おしゃれ指数が高いオードリー映画の中でも特にファッショナブルな1作。60年代ニューヨークの少々下世話なパーティーシーンも見ものだ。

<映画うわさの真の相> 映画公開から半世紀、ティファニーでの朝食が現実のものに!?

ニューヨークのティファニー本店は今年11月10日、5番街にある旗艦店の4階に初のカフェをオープンした。そこでは映画にちなみ、“Breakfast at Tiffany”と題されたアメリカン・ブレックファストを楽しめる。メニューはコーヒーまたは紅茶、クロワッサン、フルーツと、ベーグルやトリュフエッグなどから1品選べ、料金は29ドル(約3,300円)だ。

※「週刊TVガイド」12/15号掲載時、編集部のミスにより、本文中の「デニッシュ」が誤って「クロワッサン」と掲載されておりました。訂正してお詫び申し上げます。

Text=清藤秀人

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