【伊東勤の野球論】涌井、則本、菅野...男気こそエースの条件

【伊東勤の野球論】涌井、則本、菅野...男気こそエースの条件

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  • 更新日:2018/01/12

≪(2)投手編≫投手に一番大事なのは「コントロール」。制球力があれば先の先までリードも計算できる。でも捕手としてはコントロールの悪い投手の方が気楽だ。打たれても配球のせいにされないから…ね(笑い)。

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2017年9月2日、完封勝利を挙げた涌井(右)を出迎える伊東監督

私は投手が何を投げたいのか考えながらリードしてきた。きっかけは高橋直さん(高橋直樹=日本ハム、西武などで通算169勝)とバッテリーを組んで2年目くらいに「今日からおまえのサインに首を振らないから」と言われたこと。うれしかったし、コントロールのいい投手だったので責任も感じた。

エースとは1人でゲームを投げ抜く投手。一つでも多くの試合をつくれる投手のこと。現代の野球では育ちにくいが、ロッテでは涌井がまさにエースだった。「涌井さんが投げているから何とかしたい」とチームに思わせる男気があった。今なら楽天の則本や岸、巨人の菅野もそうだろう。

昔はコーチがマウンドに行っても「代わらない」と言い張る投手が多かったが、今は違う。その裏には球団の査定方法がある。完投でも中継ぎに譲っても評価は同じ1勝だったりするから「7回で降りて楽になりたい」となる。その分、ブルペンの重要性は増したし、評価も上がった。入団時から「中継ぎで頑張りたい」と公言する選手も出てきた。

今の野球は1人で投げきるのが難しい。とくにパ・リーグはDH制があり、一つアウトを取るのも大仕事だ。近年の流れを見ても中継ぎ、抑えがしっかりしたチームが優勝している。とくにクローザーは重要だ。(スポニチ本紙評論家)

◆伊東 勤(いとう・つとむ)1962年(昭37)8月29日、熊本県生まれの55歳。熊本工では3年夏に甲子園出場。82年にドラフト1位で西武入団。通算2379試合に出場し、1738安打。04~07年に西武監督、13~17年にロッテ監督。17年1月に野球殿堂入り。現侍ジャパン強化副本部長。

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