雪道での自動運転、どうなる? 国交省、ヤマハのカートで検証実験開始

雪道での自動運転、どうなる? 国交省、ヤマハのカートで検証実験開始

  • 乗りものニュース
  • 更新日:2017/11/23

雪道での自動運転を検証

国土交通省は、かねてより実施していた中山間地域における自動運転サービス実証実験の一環として、2017年12月3日(日)より秋田県の道の駅「かみこあに」(秋田県北秋田郡上小阿仁村)周辺で積雪時の走行実験を開始します。

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道の駅「かみこあに」周辺での自動運転実証実験に使用される、ヤマハの7人乗り小型電動車両。今回の実験のために開発されたもの(画像:国土交通省)。

これは、高齢化が進む中山間地域(平野の外延部から山間地にかけての地域)において人流や物流を確保することを目的としたもので、道の駅などを拠点とし、路車連携方式(クルマの自動運転システムに、たとえば路面に施設する電磁誘導線を認識するシステムなどを加えることにより、より安全性を高めることを目的とした方式)による自動運転サービスを社会実験、実装するという、国土交通省の取り組みです。

今回のおもな検証項目には、積雪時の走行における、道路に埋設された電磁誘導線や磁石の読み取り性能といった路車連携技術の検証が含まれています。ほか、一般車両などとの相互に円滑な通行のための道路構造要件や、自動運転に必要な道路の管理水準(線形不良や狭小幅員、急勾配など)、電磁誘導線や車両のコスト、信頼性や乗り心地など社会への受容性、高齢者がどれだけ外出するようになるかといった地域への効果などが検証されます。

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道の駅「かみこあに」自動運転実証実験ルート。走行延長は約3.2km(画像:国土交通省)。

実験は12月10日(日)までの8日間で、初日の3日(日)をのぞき1日あたり5便、1回あたり約3.2kmのコースを走行します。一般車や歩行者が通行する一般道を、運転手が監視しつつ自動ハンドルと自動アクセルで走行(緊急時は介入)するほか(レベル2、詳細後述)、約0.2kmの専用区間では、運転手不在で自動走行する区間が設けられています(レベル4、同)。ただし、専用区間においても緊急対応用に、係員が助手席に乗車するそうです。

ヤマハ発動機の7人乗りカート、現状の性能は?

道の駅「かみこあに」での実験に使用される車両は、今回のために開発されたヤマハ発動機の7人乗りカートです。自動運転時は12km/h程度、手動運転時は20km/h未満程度で走行できるそうです。

現状、地中に埋設された電磁誘導線にしたがい走行し、停止や加減速は、その位置に埋設された磁石の配置パターンを感知して行うことができます。また前方カメラで障害物を検知することも可能ですが、自動回避は実装されておらず、その場合は走行を停止します。さらに、電磁誘導線から外れた場合も走行を停止します。

自動運転レベルとしては、一般車両を排除した専用空間において「運転手が運転席に不在で、車両側が運転操作を実施」というレベル4、公道上で「運転手は運転席に着席するが、ハンドルなどを操作せず、車両側が運転操作を実施。ただし緊急時は運転手がハンドルを握るなど運転操作に介入」というレベル2を達成しています。

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輪島商工会議所による実証実験の様子。ゴルフカートをベースにした「WA-MO(ワーモ)」は、公道走行にあたり軽自動車ナンバーを取得している(画像:ヤマハ発動機)。

なおヤマハ発動機はすでに、輪島商工会議所(石川県輪島市)による、公道での路車連携方式自動運転の社会実験に車両を提供しています。こちらは新交通システムとして市内中心部を走行しており、観光客や地域住民の新たな移動手段として認知されています。

【画像】国交省による平成29年度の自動運転実証実験実施箇所

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実施箇所により、技術検証であったりビジネスモデルの検討であったりと目的は少し異なる(画像:国土交通省)。

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