Microsoftが2年かけて行った海底にデータセンターを展開する「Project Natick」が成功

Microsoftが2年かけて行った海底にデータセンターを展開する「Project Natick」が成功

  • GIGAZINE
  • 更新日:2020/09/15
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Microsoftは2018年にスコットランドの海底にデータセンターを丸ごと沈める「Project Natick」という実験を行いました。海中に沈められたデータセンターは2年後の2020年に引き上げられ、MicrosoftはProject Natickが成功したと発表。「海中にデータセンターを沈める」というアイデアが優れたものであると発表されています。

Microsoft’s underwater server experiment resurfaces after two years - The Verge

https://www.theverge.com/2020/9/14/21436746/microsoft-project-natick-data-center-server-underwater-cooling-reliability

2018年、Project Natickの一環としてMicrosoftがスコットランドの海底117フィート(約36メートル)にデータセンターを沈めました。データセンターは864台のサーバーで構成されており、ストレージの総容量は27.6ペタバイトにも及んだそうです。

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Microsoftが27.6ペタバイトの海底データセンターに設置したウェブカメラの映像を公開中 - GIGAZINE

Project Natickで海中に沈められたデータセンターの外観は、以下のムービーの中でチェックできます。

Microsoft reveals findings from Project Natick, its experimental undersea datacenter - YouTube

データセンター全体を海底に沈めるというのは奇妙なアイデアのように聞こえますが、Microsoftはむしろ海底に沈めることで「信頼性とエネルギー効率の高いデータセンターが実現できる」と仮定し、実験を実施しています。

実験の最初のステップでは、水中に沈めるコンテナが浸水しないようにして、さらにその中でコンピューターが動作できるようにする必要がありました。

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コンテナにはMicrosoftのロゴ

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陸上ではデータセンターが酸素や湿度による腐食や温度変化といった複数の問題に直面します。しかし、厳格な温度制御機能を備えた水密環境ならば、問題をはるかに少なくすることが可能となります。以下は実際に海中に沈められたデータセンターの姿。

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海中から引き上げられたデータセンター

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Microsoftは今回の実験で使用したような海底に沈めるタイプのデータセンターについて、沿岸部に大小サイズで簡単に展開することが可能と指摘。また、この種のデータセンターならばより多くの地域でクラウドベースのリソースへのより良いローカルアクセスを提供できるようになるとしています。

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Microsoftによると、データセンターを海底に設置することでサーバーの故障率は約8分の1にまで抑えることが可能になるとのこと。Microsoftは「これは劇的な改善」と述べています。データセンターを海底に設置した場合、破損したサーバーを手軽に修理することはできなくなりますが、そもそも故障率が非常に低くなるため、「保守点検が困難」という欠点よりも「故障率が低い」という利点の方が大きいと判断されたようです。

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