楽しさ・意欲・楽観などを経験する人は加齢で記憶力が低下しにくいとの研究結果

楽しさ・意欲・楽観などを経験する人は加齢で記憶力が低下しにくいとの研究結果

  • GIGAZINE
  • 更新日:2020/11/22
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年を取ると記憶力が低下してしまい、映画のタイトルや知人の名前などが思い出せなくて困ることも増えてきます。中年の記憶力について9年間にわたり調査した新たな研究では、「ポジティブな感情」を多く経験した人々は、加齢によって記憶力が低下しにくいことが判明しました。

Positive Affect Is Associated With Less Memory Decline: Evidence From a 9-Year Longitudinal Study - Emily F. Hittner, Jacquelyn E. Stephens, Nicholas A. Turiano, Denis Gerstorf, Margie E. Lachman, Claudia M. Haase, 2020

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0956797620953883

Positive Outlook Predicts Less Memory Decline – Association for Psychological Science – APS

https://www.psychologicalscience.org/news/releases/2020-oct-positive-outlook-memory.html

Positive Emotions Predict Less Memory Loss | The Medium

https://themedium.ca/sports/positive-emotions-predict-less-memory-loss/

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加齢に伴う記憶力の低下を経験するのは珍しいことではありません。若い時には簡単に思い出せたことが年齢を重ねるにつれて思い出せなくなることは、認知症やアルツハイマー病の患者でなくても起こり得るものです。

しかし、記憶力の低下を歓迎する人はおらず、避けられるのであれば避けたいもの。そこで、ノースウエスタン大学で感情や人間関係について研究するEmily Hittner氏が率いる研究チームは、9年間にわたる縦断調査のデータを用いて「加齢に伴う記憶力の低下を促進する、または軽減する要因」について研究しました。

研究チームはアメリカに住む成人を対象に行われた調査から、合計991人の中年の被験者に関するデータを分析しました。この調査では、被験者が「過去30日間に経験したさまざまな感情」について報告した上で、記憶力のパフォーマンステストに参加したとのこと。

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研究チームは、被験者が報告した「楽しさ、誇り、意欲、楽観、思いやり、熱狂といったポジティブな感情」や記憶力に関する調査結果を、年齢・性別・教育・うつ状態・ネガティブな感情・外向性といった点を考慮した上で分析しました。その結果、全ての被験者において高齢になるにつれて記憶力が低下することが確認されましたが、「よりポジティブな感情を多く報告した被験者は、記憶力の低下が少ない」ことも明らかになりました。

Hittner氏は、「私たちの研究は記憶が年齢と共に低下することを示しましたが、より高いレベルでポジティブな傾向を持つ被験者は、10年間でそれほど大きな記憶力の低下が見られませんでした」と述べています。

海外メディアのThe Mediumは今回の結果について、健康的な老化におけるポジティブな感情の役割を示していると指摘。さらに、記憶力の低下を防ぐために役立つその他の方法として、以下の対策を紹介しています。

・新しい物事に挑戦したり難しいスキルを習得したりといった、注意と精神的な努力を要する新しい活動に取り組む。

・散歩やストレッチ、トレーニングといった運動を定期的に行う。

・1日当たり7~9時間の睡眠時間を確保し、バランスのよい食事を摂る。

・友人との交流をはじめとした活発な社会生活を維持して、脳に刺激を与える。

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