朝乃山、9場所ぶり連敗発進に黙...Vへの気負いか大関空回り/秋場所

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  • 更新日:2020/09/15

大相撲秋場所2日目(14日、両国国技館)白鵬、鶴竜の2横綱が休場して横綱不在となり、出場力士では最高位となる両大関が初日に続き明暗を分けた。朝乃山(26)は平幕隆の勝(25)に一方的に寄り切られ、元気なく2連敗スタート。貴景勝(24)は小結隠岐の海(35)を押し出し、2連勝発進となった。3関脇はそろって白星。御嶽海(27)、正代(28)は2連勝。新関脇大栄翔(26)は北勝富士(28)を突き落とし、初白星を挙げた。

紫色のタオルで、何度も顔をぬぐう。負け残りの土俵だまり。うつむいて一点を見つめる、朝乃山から生気は失われていた。

隆の勝に差し負けて左を深く差された。得意の右四つを封じられ、まわしに触れることもできず、直線的に寄り切られた。完敗を認めたからだろう。取組後のリモート取材は拒否し、口を開くことなく引き揚げた。

今場所は2横綱が休場。出場力士では最高位の大関が平幕に敗れ、朝乃山にとっては平成31年初場所以来、9場所ぶりの連敗発進だ。

場所前には「責任もある。下の番付には負けられない。覚悟をもって、常に優勝争いに加わらないといけない立場。秋場所こそ優勝したい」と自覚をにじませた。だが、気負いが自身を迷わせる。幕内後半戦の審判長を務め、土俵下から見守った高田川審判部副部長(元関脇安芸乃島)は「受けすぎ。立ち合いからどんどん圧力をかけて前へ出ないと、朝乃山はうまくいかない」と指摘した。

朝乃山の故郷、富山県では富山米の新品種「富富富(ふふふ)」のPRに向け、秋場所後に朝乃山を起用したメッセージ動画を作成する。同米は一昨年に生産デビューしたが、この2年間、日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」への出品を控えた。7段階評価のトップ「特A」を獲得するため、栽培技術の確立に腰を据えて取り組んできたからだ。

昨年は50以上の銘柄が「特A」入りし、産地間競争は激化する。富山県農産食品課では「今年は出品を考えている。出すからには最高位を目指したい」。番付最高峰を目指す朝乃山にも通じる気概。まだ、場所は始まったばかりだ。(奥村展也)

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