西武育成D2位・滝沢夏央、現役最小兵164センチが大きな一歩 支配下登録即スタメン&プロ初ヒット

西武育成D2位・滝沢夏央、現役最小兵164センチが大きな一歩 支配下登録即スタメン&プロ初ヒット

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  • 更新日:2022/05/14
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滝沢(右)は増田から勝利球をもらって満面の笑み。デビュー戦でキラリと輝いた(撮影・加藤圭祐)

(パ・リーグ、西武4-2楽天、6回戦、3勝3敗、13日、ベルーナD)激動の一日。西武の育成ドラフト2位・滝沢夏央(なつお)内野手(18)=新潟・関根学園高=は、最後はお立ち台に上がっていた。

「夢のような景色。朝から緊張しっ放しでしたが、最高の気持ちです」

試合前に支配下選手契約を結び、背番号は126から62、年俸は280万円から450万円へ。そればかりか、即「2番・遊撃」で先発出場。「マジか?」。驚きを隠せない中、三遊間を組む中村から「思い切って緊張してこい!」とグラウンドに送り出された。

身長164センチ。大相撲なら167センチ以上という規定がある新弟子検査に合格できない。20年度の学校保健統計によると、中学3年男子の平均身長は166・1センチ。それよりも低い。もちろん、現プロ野球界で最小兵だ。

「泥臭さが自分のプレースタイル。この身長でもプロ野球でやれるという夢や希望を与えられる選手になりたい」

入団時から「守備だけなら1軍」と高評価されていたとおり、6度の守備機会を無難にこなし、リプレー検証で2度もセーフからアウトに判定を覆させた。逆転された直後の六回には先頭で二塁内野安打。敵失も誘って二進すると、続く外崎の浅い左前打で50メートル5秒8の俊足を飛ばして本塁へヘッドスライディング。辻監督は「あの走塁が今日のキーだった」と称賛した。

4年連続ゴールデングラブ賞の源田をけがで欠くチーム事情はあるにせよ、高卒1年目の遊撃手としては超異例の出世。担当スカウトの鈴木敬洋氏は言う。「まさに〝令和の牛若丸〟だ」-。(東山貴実)

★球界の主な小柄選手

■浜崎真二(156センチ) プロ野球史上最も身長が低いといわれている。1947年に45歳で総監督兼投手として阪急(現オリックス)に入団。48歳までプレーし通算5勝で50年に48歳4カ月で挙げた勝利は、2014年に山本昌(中日)に破られるまでプロ野球最年長記録だった(現在もパ・リーグ記録)。47、48年に中日に在籍した弟・忠治も156センチ。

■吉田義男(167センチ) 53年に大阪(現阪神)に入団し、1年目から遊撃のレギュラーで活躍。軽快かつ堅実な守備で「牛若丸」と称された。打撃は17年間で通算1864安打を放ち、54、56年は盗塁王を獲得。

■若松勉(168センチ) 71年にヤクルトに入団し、89年に引退するまで通算2173安打を記録。72、77年は首位打者に輝き、「小さな大打者」の異名を取った。通算打率.31918は歴代2位(4000打数以上)。

■石川雅規(167センチ) 02年にヤクルトに入団し、1年目から21年連続勝利をマーク。42歳の今季は既に2勝を挙げて通算179勝とし、「小さな大投手」と呼ばれる。現役投手では谷元圭介、山本拓実(ともに中日)らも167センチ。

★データBOX

❶今季高卒新人野手の先発出場はロッテ・松川虎生(3月25日=8番・捕手)、オリックス・池田陵真(5月1日=9番・右翼)が果たしている。遊撃で先発出場したのは、昨年の日本ハム・細川凌平(10月18日=8番、チーム135試合目)以来。西武では2012年の永江恭平(8月19日=9番、同102試合目)以来9年ぶり。

❷2000年以降で、球宴前までに遊撃で先発出場したのは、19年の広島・小園海斗(6月20日=1番、同68試合目)、16年のロッテ・平沢大河(5月14日=9番、同39試合目)、02年のロッテ・今江敏晃(4月30日=7番、同25試合目)がいる。中日・立浪和義監督は高卒1年目の1988年の開幕戦で先発出場(2番)している。

■滝沢 夏央(たきざわ・なつお) 2003(平成15)年8月13日生まれ、18歳。新潟県出身。兄の影響で保育園年長から野球を始めた。関根学園高では甲子園出場はなし。22年育成ドラフト2位で西武に入団。スピードを生かした守備と走塁が持ち味。イースタン・リーグでは23試合に出場し、打率・234、0本塁打、2打点、5盗塁(13日現在)。164センチ、65キロ。右投げ左打ち。独身。年俸は450万円。新背番号62。

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