北勝富士、59年ぶり師匠から弟子への賜杯授与なるか 2敗の玉鷲を追走/秋場所

北勝富士、59年ぶり師匠から弟子への賜杯授与なるか 2敗の玉鷲を追走/秋場所

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2022/09/23
No image

翔猿を突き落とた北勝富士(撮影・関勝行)

大相撲秋場所13日目(23日、両国国技館)西前頭8枚目の北勝富士(30)は3敗同士の対決で翔猿(30)を突き落とし、連敗を3で止めて10勝目を挙げた。平幕玉鷲(37)は錦富士(26)を突き落とし、11勝2敗で単独首位を守った。3敗をキープして1差で追う北勝富士と平幕高安(32)の2人が14日目に敗れて玉鷲が勝てば、関脇だった平成31年初場所以来となる2度目の優勝が決まる。

とどまるか、撤退か。ともに平幕で3敗同士。北勝富士が、埼玉栄高相撲部で同学年だった翔猿を突き落とし。連敗を3で止めて10勝目。2敗の玉鷲を追走する。

「高校時代からしのぎを削った相手。負けたくなかった」

立ち合い。頭から当たってすかさず左へ体を開くと、出足が止まった翔猿はたまらず土俵へ両手をついた。北勝富士は「体が反応した。狙ってできることではない。(頭で)当たっているからこその体の動き、さばき。日頃の稽古ができているから」と自画自賛した。

前日(12日目)は低く突っ込みすぎて、貴景勝の立ち合いの変化に土俵から飛び出した。師匠でもある八角理事長(元横綱北勝海)からは「肩に力が入りすぎ」と指摘されたという。

残り2日間。現役理事長の部屋から優勝力士が誕生すれば、時津風理事長(元横綱双葉山)だった昭和38年名古屋場所の大関北葉山以来59年ぶり。師匠から弟子へ天皇賜杯が授与される。

この時津風理事長の弟子で、のちに時津風親方となり、理事長を務めた元大関豊山の内田勝男さん(85)はかつて、優勝パレードを終えて宿舎の玄関まで出迎えた師匠の表情を教えてくれた。「感情を顔に出す親方ではなかったのに、このときは『よくやった、よくやった。おめでとう』と本当ににこにこ顔だった」。〝藍より青し〟の気分は格別なものなのだろう。

北勝富士は「体はしんどいが、一日一日全力でやっていきたい」。逆転を信じ、余力を残さない。(奥村展也)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加