【木村和久連載】誰にでもいつか来る引退の日。ゴルフを続けるメリット

【木村和久連載】誰にでもいつか来る引退の日。ゴルフを続けるメリット

  • Sportiva
  • 更新日:2021/04/08

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第300回

この連載も今回でちょうど300回。約6年間、毎週ほぼ欠かさずにコラムを書かせていただきました。

◆今、強い女子ゴルファー10名の「武器」

その間、ゴルフを巡る状況も目まぐるしく変わり、ゴルフが悪者扱いにもされました。現在は災い転じて福となし、若者から支持される人気スポーツ&レジャーの地位を確立しました。

ちょうどここらでキリがよろしいようで、一度仕切り直しをさせていただきます。

というわけで、今回が最終回。ゴルフをやってよかったことの数々を披露していきたいと思います。やり方によっては、最強の社交ツールになるし、生涯スポーツとして末永くお付き合いできる点も評価したいところです。

では、他にどんなメリットがあるのか?

(1)いろんなところに行ける
ゴルフをやっていると、旅の誘いが結構多いです。

友人同士でふらりと、「今度、旅をしないか」という例はさほど多くないですよね。これが、何かしら共通の趣味があれば、誘いやすくなります。それは、釣りでも、キャンプでもよろしいかと。

私はたまたまゴルフをやっていただけですが、おかげで旅に誘い、誘われて、いろいろなところに行けました。

一番遠いところは、アメリカ・フロリダ州のディズニーワールドでしょうか。そこに、仕事で行ったのですが、時間が余ったついでにゴルフをすることができました。

ミッキーマウスの顔をデザインしたバンカーに入れた時は、思わず「やった!」と小躍りしました。バンカーに入れてうれしかったのは、後にも先にもこの時だけです。

アメリカは他にも、ハワイをはじめ、いろんなコースでプレーしました。そして、東南アジアでも結構ラウンドしました。バリ島の某リゾートゴルフ場では、体中に樹木をまとったゲリラ兵みたいない出で立ちをした現地の人が、こっそりロストボールを拾って売っていました。

コース側に見つかると怒られるから、迷彩をしていたんだけど、最初に出くわした時には「何なの? 革命でもやるの?」と驚きました。

エキサイティングだったのは、なんといっても中国です。ちょうどバブル真っ盛りで、高級外車に乗って来たオジさんが、携帯電話片手に喋りながらスイングすると、見事な空振り......って、志村けんさんのコントのようなことが本当に起きていて、笑いを堪えるのが大変でした。

中国は過去5回行って、そのうち2回はゴルフをしました。たぶん今行ったら、また新しいことに驚くんじゃないですか。そういう意味では、変化が著しい国だと思います。また、機会があれば、行ってみたいです。

(2)仲間が増える
個人的には、さほどお酒は飲まないので「今度、一緒に飲みましょう」と言っても、たいがい社交辞令で終わってしまいます。けど、「今度、ゴルフでも」と言ったら、即座に「じゃあ、いつ空いていますか?」といった感じでとんとん拍子に話が進みます。

しかも、親睦ゴルフの場合、必ず2次会を行なうので、新しい友達も増えるし、長続きします。

おかげで、そこから仕事に結びついたことも数知れず。というか、ゴルフをしている人と仕事をするのは楽です。難しい仕事をやっても、「これが終わったら、一緒にゴルフしましょう」という話になりがちですから、共通の目的ができて、すこぶる仕事がスムーズに進む場合が多いです。

また、ゴルフは相手の性格を知るうえで、一番わかるツールかもしれません。頑固だ、協調性がある、社交的、悲観的......とか、いろいろなことがわかったりします。相手の性格を把握すれば、その方との仕事の対処方法も自ずとわかる、というものです。

昔から言われているのは、結婚しそうな相手がいたら、「一緒にゴルフをすればいい」ということ。さすれば相手の本当の性格がわかりますからね。

だからといって、実際に相手の性格がよくわかってしまい、縁談話を断る――というのは、現実的にはなかなか難しいかもしれませんが......。

(3)生涯スポーツとして役立つ
過去にいろんなスポーツやレジャーをしましたが、残ったのはゴルフです。あとは、散歩くらいでしょうか。

スキー&スノボもやっていましたが、今は外反母趾が悪化。硬い靴が履けず、断念しています。

社交性、ゲーム性のあるスポーツとしては、ゴルフの右に出るものはありません。プレー後のコンペパーティーがまた楽しいですからね。スコアで負けても、喋る能力で挽回するテはあります。

そういう意味では、年長者も十分に楽しめる遊びです。

この前、悪天候のなかでゴルフをして、途中悪寒がしましたが、がんばってラウンドを終えました。スコアは90ちょっとでしたが、それよりもこの逆境のなか、無事にラウンドを終えた達成感は計り知れません。

こんな大雨でも完走し、スコアをまとめた自分を褒めてあげたい。まだまだやれる自分を発見して、大いに満足したのでした。

そう考えると、いつまで雨のゴルフができるのか? いつまで真冬や真夏のゴルフができるのか? いつまで歩きのゴルフができるのか? など、ゴルフに関するオプションが多いのには驚きます。

ある漫画家の大先生は80歳を越えて、足腰も弱くなり、今はハーフのみのラウンドをするだけだそうです。それでも、コンペに来るし、楽しそうに仲間と歓談しておられる。そういう姿を見るにつけ、「やっぱりゴルフ仲間っていいな」としみじみ思ったりもします。

自分も、乗用カートに乗りつつも、平坦で短いコースのハーフならなんとかできる――そんな状況を迎える時は、いつか来るのでしょう。そうして、誰にしも"ゴルフ引退"の日がやって来ます。

とりあえず、日本人の健康寿命は男性なら72、73歳ほどというので、それぐらいまではレギュラーティからの18ホールのラウンドができたらいいな、と思っています。

若い頃は「今度こそ、ベストスコア更新」とか、「目指せ、ハーフ30台」などとスコアに躍起になっていましたが、今はたまに80台がでれば、それで十分満足です。むしろ、翌日に疲れが残らないゴルフができたら、それこそ最高って感じです。

No image

週刊連載「祝300回」。今後も月刊連載コラムとして継続していきますので、引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。illustration by Hattori Motono

そのうち、次第に小遣いも減って、年に数回しかラウンドができない、といった状況になるかもしれません。だとしても、素振りをやったり、練習場に行ったり、なんとかやり繰りして、ラウンドのレベルは維持したいです。

タレントの大橋巨泉さんは、亡くなる数カ月前にもゴルフをしていました。おそらく、それが人生最後のゴルフだと思いますが、そこでひと言「いまだ80台で回ってくるんだぜ、すごいだろう」といったコメントを残しています。ちょっとカッコいいなぁ~。

そうした評価は、あくまでも自分の基準。元シングルプレーヤーの巨泉さんからしてみれば、そこらへんが自分の許せるスコアだったのでしょうね。

私もこれに見習って、「いまだ90台で回ってくるんだぜ」と言って、ゴルフ人生を終えたいです。

というわけで、週刊ペースでのコラムは今回で終わり。次回からは、月刊ペースでゆるりとゴルフを語っていきたいと思います。

木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加