農民画家・常田健の美術館(青森市浪岡)休館へ コロナで客足伸びず

農民画家・常田健の美術館(青森市浪岡)休館へ コロナで客足伸びず

  • Web東奥|東奥日報社
  • 更新日:2022/05/14
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常田健の油彩など300点以上を収蔵している「土蔵のアトリエ美術館」=13日午後、青森市浪岡北中野

青森市出身の農民画家・常田健(つねだけん)(1910~2000年)の作品を収蔵・展示している同市浪岡の「常田健 土蔵のアトリエ美術館」が23日から休館することが13日分かった。再開のめどは立っていない。来館者の増加を目指し20年5月にリニューアルオープンしたが、新型コロナウイルス禍の影響で客足が伸びず、苦渋の決断となった。

常田は津軽の農村と風土をテーマとした独自の画風が評価され、1997年に県文化賞を受賞。生涯にわたり自作を売らなかったため、同館は300点以上の油彩やデッサンを収蔵する。作品の所有権は遺族にあるが、閉館後の管理などについて常田の次女で館長の岡田文(ふみ)さん(74)は「先のことは未定。ゆっくり考えたい」と話した。

同館は2005年、地元有志らが集めた募金や岡田館長らの私財を基に私設美術館として開館。20年5月からは常田健記念財団(東京、高橋美智子理事長)が運営主体となって再スタートを切り、開館日を大幅に増やすなどの対応で来館者の増加を図った。

しかし感染拡大抑制に伴う移動制限などが直撃し、県外客を中心に来館者数は低迷。今後も増加が見込めないと判断し、4月下旬に休館を決めた。財団の活動も停止し、「常田健を世界へ」をテーマに今年計画していたフランス巡回展なども中止する。

岡田館長は「皆さんが手伝ってくれたのでこれまで運営が成り立ってきた。お世話になった方々にお礼申し上げたい」と感謝。高橋理事長は「作品を後世に残していくことが私たちの使命。いつか再開できるよう最善の方法を検討したい」と話した。

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