環境省と厚生労働省は、河川などに含まれる有機フッ素化合物PFOSとPFOAに関する専門家会議をきのう(24日)開き、正式な目標値設定に向け、国内外のデータを集め検討を進めていくことを確認しました。
【写真を見る】『PFOS』など正式な目標値設定へ 国の専門家会議が検討進める
有機フッ素化合物PFOSやPFOAは泡消火剤などに使用されていて、人体への有害性が指摘されていることから、環境省などは水質の暫定目標値として1リットルあたり50ナノグラムを上限として定めています。
環境省と厚労省はきのう(1月25日)、水質や化学物質などの専門家を招いてオンラインの会議を開き、この暫定目標値を変更するかどうかを検討しました。会議では、正式な目標値設定のため引き続き国内外のデータを収集する必要性が示され、当面の間は暫定目標値を維持することが確認されました。
このほか委員からはデータ集積を待つだけではなく並行して汚染源の特定を進めるべきだとする意見もあがりました。
環境省はこうした有機フッ素化合物の国内での検出状況や情報発信について話し合う『総合戦略検討専門家会議』を今月30日に開催する方針です。