
ケーキに飾り付けられたイチゴを手に取る「チョコ」=18日、別府市の別府ラクテンチ
【別府】別府市の別府ラクテンチで18日、敬老の日に合わせたイベントがあった。園内で飼育する動物で最高齢のキタホオジロテナガザル「チョコ」に手作りのケーキを贈り、来園者たちが長寿を祝った。
別府ラクテンチによると、チョコは1960年代生まれ。50代半ばから60代前半とみられる。キタホオジロテナガザルの寿命は大体25~40年であることから、チョコは「ご長寿」。人間の年齢なら80歳以上という。
食パンで作った土台に、来園者たちが星やハートにかたどった果物や野菜を飾り付けた。飼育員がチョコの目の前にケーキを置くと、おいしそうに口に運び、30分ほどで完食した。
大分市から両親、祖父母と訪れた松井葵さん(7)は「チョコにも私が好きなイチゴやブドウを食べてほしいと思って飾り付けた。おいしく食べてくれたらうれしい」と話していた。
このほか、ニシチンパンジーの「サクラ」にもケーキを贈った。サクラは70年にアフリカで生まれ、2歳の時に同園で飼育が始まった。現在53歳で、人間の年齢では80歳を超えているとみられる。