健康のためのベストな運動習慣とは?医師からの「逆質問」に納得の理由

健康のためのベストな運動習慣とは?医師からの「逆質問」に納得の理由

  • mi-mollet(ミモレ)
  • 更新日:2022/09/23
No image

秋の訪れとともに、熱中症や日焼けなどを気にせずに運動しやすい季節となりましたね。今回は、ご質問いただくことが多い「ちょうどいい運動習慣」について解説していきます。

あふれる情報に惑わされないために

健康やダイエットの情報は、世の中に溢れていますよね。たとえば、「これが最強の運動だ」とか「この運動だけで痩せる!」という謳い文句を見聞きすることも多いかもしれません。

ですが、皆さんには是非、「それって本当なの?」という視点を持っていただきたいと思います。
著書『最高の老後』にも記載しましたが、「Aの運動とBの運動の効果を比べる」といった運動効果を検証する研究は、薬の研究と違って非常に難しい領域です。

仮に、「Aという運動が素晴らしい!」と謳われていたとします。たしかに、その運動は、特定の人には効果があり、その方にとっては適した運動だったのかもしれません。
しかし、それが万人に同じような効果をもたらすかといえば、どうでしょうか。その説を裏付ける根拠がないと、それを説明することは難しいですよね。

今回、まず皆さんに知っていただきたいのは、運動の世界は、「これさえやっておけばいい」という正解がない領域だということです。
一方で、運動の利益自体は、ほぼ間違いのないものです。とはいえ、継続的に運動することがなかなか難しい、と感じている方もいらっしゃると思います。そんな方に、ぜひ紹介したい考え方があります。

「Whatever Method(ホワットエヴァー メソッド)」とは?【医師の解説】

運動がなかなか継続できない、とお悩みの方には、「運動は0より1」を意識していただくといいですよ、とお伝えしています。
英語で「Whatever Method(ホワットエヴァー メソッド)」という考え方があります。これは、「自分にとって一番やりやすい運動を、やりやすい頻度でやることがいい」という考え方です。

運動というのは、一週間だけ続けても、残念ながらあまり効果は期待できません。ただ、長く続ければ続けるほど糧となり、将来の自分を助けてくれます。ですので、続けられることを続けられる頻度で行うことが大切です。
自分になじみのない特定の運動に飛びついてしまうと、つい無理をしてしまったり、長続きしない……ということは、よくありますよね。運動は継続することに意味があります。とにかく自分が好きだと思えること、夢中になれることを、自分が続けられるペースで行いましょう。

診療の現場でも、「どんな運動をすればいいですか?」という質問はとても多いです。そんな時は逆に、「どんな運動だったらできそうですか?」と質問しています。

人生の大切な時間をどうつかうか

「この運動さえやっていればいい」というような内容の本、広告は、受け取る側からすれば耳障りがいいと思います。そうした情報が広く受け入れられてしまう背景には、多くの方が健康に対する漠然とした不安を抱えており、そうした言葉が、安心感を与えてくれるからかもしれません。

ですが、それらは実は偽物の安心感で、実際には根拠に裏打ちされていない主張でもあるのです。もちろん自分に合っていたと思えれば、それでも構いません。しかし、それ以上に大切なのは、自分の人生の大切な時間を、無理せず自分にできること、自分の好きなことに費やすことではないでしょうか?

自分のペースで楽しく運動を続けられた先には、自分の心臓が守られたり、がんの発症リスクが減ったりと、いいことがたくさんあります。なかなか見えにくい効果ですが、運動の継続には素晴らしい利益があるという事実は、様々な研究結果から間違いありません。

多忙な日々で、なかなか運動の時間がとれていない方も、どうか無理をせずに、ご自身のペースで、楽しく運動を始められてはいかがでしょうか。

写真/shutterstock
構成/新里百合子

No image

前回記事「新型コロナ後遺症かも、と思ったら。診断基準は?治療はできる?【医師の解説】」はこちら>>

山田 悠史

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加