「食×テクノロジー」で新しいビジネスを生む。カンカク代表 松本龍佑インタビュー

「食×テクノロジー」で新しいビジネスを生む。カンカク代表 松本龍佑インタビュー

  • ライフハッカー・ジャパン
  • 更新日:2022/11/25
No image

道なき道を拓き、未だ見ぬ新しい価値を世に送り出す人「起業家」。未来に向かって挑むその原動力は? 仕事における哲学は……? 時代をリードする起業家へのインタビュー『仕事論。』シリーズ。

今回お話を聞いたのは、学生時代から起業して世界的ヒットとなるアプリを開発、ヤフーで新規事業開発、メルカリで「メルペイ」立ち上げなどIT業界で多彩なキャリアを築き、現在は食×ITを融合させた新たなビジネスに挑戦している株式会社カンカク代表の松本龍祐さんです。

スマホ決済のプラットホームづくりより、実際に利用する場をつくりたくなった

――メルカリでスマホ決済サービス「メルペイ」を立ち上げるなど、IT業界の第一線で活躍してきた松本さんですが、3年前にメルペイ取締役を退任して自身の会社カンカクを設立してからは、カフェ出店やそのプレオーダーアプリ開発など「食の領域」に踏み込んだビジネスを展開されています。ITから「食」へ、どのようなきっかけで業界を移ったのでしょうか?

メルカリで新規事業として「メルペイ」の立ち上げを担当していたとき、当時すでにモバイル決済が浸透していた中国やアジアなど海外の現場を見て回ったことがありました。

同時に日本国内でも加盟店となる飲食店との接点が増え、現状を知る機会が増えました。

そのなかで、海外と日本とでは、モバイル決済に対する意識や受け入れ姿勢にかなり温度差があると感じたんです。

日本の多くの店舗、特に飲食店ではレジ回り以外でもデジタル化があまり進んでおらず、非効率的なオペレーションや人手不足など様々な課題がある。キャッシュレスにすればすべて解決して喜ばれる、というわけではないことに気づきました。

逆にいえば、アナログで多くの課題があるからこそ、テクノロジーを使った変革の余地があるとも感じました。

これからはリアルな店舗とオンラインを融合させた新しいビジネスが面白くなるんじゃないか、その先駆けとなる事業をつくってみたいと思いました。それでメルペイがローンチしたあと、メルカリを離れ、カンカクを設立したという流れですね。

――デジタル技術で既存の事業をより良い形に変えていく、いわゆるDX(デジタル・トランスフォーメーション)ですね。

そうです。スマホ決済のプラットフォームづくりも面白かったのですが、 そのプラットフォームを活用する飲食店や利用シーンを新しくつくることにチャレンジしたくなったんです。

カンカク設立後、2019年に東京・北参道に完全キャッシュレスのカフェ「KITASANDO COFFEE」をオープンしました。レジは置かず、決済は各種スマホ決済やクレジットカード、デビッドカード、電子マネーなどに対応しています。電話もFAXも置かず、受発注はすべてメールやサイト上で行なっています。

現金の取り扱いをなくすと、店内のオペレーションや会計処理などが大幅に効率化されます。この便利さを一度知ると、もう元には戻れない(笑)。

カフェ事業のほかにも、オンラインでスペシャルティコーヒー豆を定期配送(サブスクリプション)する「TAILORED CAFE online store(テイラードカフェ オンラインストア)」や夜パフェブランド「parfait✕parfait(パフェパフェ)」、クラフトジン「HOLON(ホロン)」といったオリジナル開発商品をオンラインで販売するD2C(Direct to Consumer)ビジネスも手掛けてきました。

No image

IT業界とリアルな店舗の「違い」に課題と可能性がある

――カフェ事業でリアルな店舗とインターネットの融合に取り組んでみて、どんな発見がありましたか?

リアルなビジネスを効率化するには、課題だらけであることが改めてわかりましたね。

それならDXを進めて新しいツールやシステムを導入すればいいかというと、そうではなくて、一番大きいのは仕事の進め方や考え方の違いだと思いました。

リアルなビジネスの業界と比べると、IT業界の仕事の進め方って特殊なんです。そのためIT系の会社が何か提案しようと近づくと、飲食店から「IT屋が来た」と警戒されるというのは、よく言われる話です(笑)。

飲食店に限らず、IT業界がベンダーさんなど他業界の方たちと仕事を進めるときに摩擦が生まれがちな理由も、そこにあると思います。

例えばIT業界では、最終的にプログラムに落とすところから逆算して物事をロジカルに考えたり、数字をもとに判断したりします。新規事業は短期間、スピード重視で進め、とりあえず形にして修正を加えながら完成品に近づける、いわゆるアジャイル開発の手法が主流です。

こうしたIT業界の仕事のプロセス自体が、ほかの業界の仕事の進め方や発想とは根本的に異なるところがある。逆に言えば「これがIT業界の強みでもある 」とも感じています。

僕は20代で起業してから20年近く、IT業界で数多くのアプリ開発や新規事業の立ち上げを経験してきましたが、カフェのようなリアルな店舗の開発はカンカクで初めて経験しました。

もちろんIT業界の進め方がすべて良いわけでなく、間違ったやり方で進めてしまい、山程失敗もしたのですが…。

IT系の開発であれば、これまでに体にしみついた“手癖”のような感覚で進めることができていたのですが、店舗開発はそのやり方ではうまくいかない大変さがありましたね。

例えばアプリの開発だったら、新規でアプリ一つつくるのに数人のチームで3カ月から半年で開発・リリースして、人件費は1000万~2000万円…といった具合に検討がつきます。

けれどもリアルな店舗の場合は、店を持って、もしもさまざまな要因が重なって思うように売上が伸びずに失敗したら、数千万円がすぐに吹き飛んでしまう。リスクの規模が大きいので、判断に時間をかけなければいけない時もありますし、これまでと考え方を変えなければうまくいかないことも多い。

どの業界にも積み重ねたノウハウや商慣習がありますから、それをリスペクトしながら、どうしたら違いを乗り越えてうまく進めていけるか、今も学んでいるところです。

「メルペイを辞めなければよかった」と後悔したことも

――リアルな店舗の難しさといえば、松本さんがカフェを立ち上げてすぐに新型コロナウイルスの流行がありました。どのように乗り越えたのですか?

No image

「KITASANDO COFFEE」をオープンして1年たたないうちにコロナ禍の波がきてしまい、オフィス需要を見込んだ出店でしたので、在宅勤務の増加で来店客も売り上げも激減してしまって、非常に厳しかったですね。

そのときは正直、「なんでメルペイを辞めてリアルな店舗なんてはじめちゃったんだろう」って、内心後悔したこともありました(苦笑)。

けれど、コロナ禍で世の中の大きな変化に直面したことで、事業の方向性を根本的に見直すきっかけになりました。

カフェ事業は継続しながらも、2021年からグッドイートカンパニーが運営する「GOOD EAT CLUB」という食のコミュニティー型ECサイトの企画開発に参画し、ECの形での飲食ビジネスに本格的に取り組むことを決めたんです。

――コロナをきっかけに「リアルな店舗×IT」から「ECサイト」へとビジネスの基盤を広げたのですね。

デンマークにnoma(ノーマ)という、世界のベストレストランランキングで何度も一位を獲得している高級レストランがあるのですが、コロナ禍の行動制限で来店客が減る中、多くの人にnomaの料理を楽しんでもらおうと、テイクアウトもできるハンバーガー店をオープンしたんです。

一人何万円もするnomaで腕を磨いたコックたちがつくるハンバーガーが日本円で2000円程度で食べられるとあって、たちまち人気店になったそうです。

普通のハンバーガーと比べれば高いけれど、nomaの料理が予約も不要でその値段で食べられるなら、自分も喜んで買いに行くだろうな、と思いました。

そのとき、「あ、まずい」と思ったんです。コロナ禍によって、世の中のあらゆるものの「カジュアルダウン」が進んでいく、大きな流れを感じたからです。

それまでカンカクでは、キャッシュレスなどで差別化を図りながら、カフェメニューやスイーツを自分たちがゼロから懸命に開発してきました。

けれども、これからはnomaのような世界的ブランドや食のプロたちも、自分たちと同じレイヤーに降りてくるかもしれない。

「これからの食のビジネスは、本当においしいとか価値があるといった、食のコンテンツそのもので勝負ができないと、マーケティング的にほどよいものをつくっているだけでは勝てない」と危機感を抱きました。

「GOOD EAT CLUB」とのM&Aでシナジーを生む

それまで自分たちで商品開発してきて、おいしい食をつくることは一朝一夕にはできないことを痛感していましたので、食のコンテンツをどうやって強化していくか、悩んでいました。

そんなとき、グッドイートカンパニー代表の楠本修二郎が立ち上げた食のECサイト「GOOD EAT CLUB」に参画しないかという話をいただいたんです。

楠本は「WIRED CAFE」をはじめ全国80店舗以上の飲食店を経営していて、食の世界に20年以上携わり、日本中のおいしいものや生産者、シェフを知り尽くしていました。

食のプロであり、強力なコンテンツを持つ彼と、テクノロジーの領域で経験を積んできた自分が一緒にビジネスに取り組めば、より良いものが生み出せるのではないかと感じ、「GOOD EAT CLUB」への参画を決めたんです。

――「GOOD EAT CLUB」は食のECサイトとしてどのような特徴があるのですか?

日本中の生産者や作り手によるおいしい食を購入できるコミュニティー型のECサイトです。コンセプトとして “Tabebito(タベビト 食べる旅人)”と呼ばれる食のエキスパートが推薦し、さらに社内試食会を通った選りすぐりの商品だけを販売しているのが特徴です。

食のジャンルは鯖寿司からアイスクリームまで幅広く、おいしさはもちろんのこと、作り手の思いが感じられたり、生産者を応援したくなる商品や情報を利用者にお届けすることを目指しています。

「料理」にはマーケティングとプロジェクトマネジメントの要素が詰まっている

――松本さんはここ数年は食の領域でビジネスを追求されていますが、なぜ食なのですか?

No image

僕自身、昔から食が好きで、料理をつくるのも大好きなのが一番の理由だと思います。

そもそも自分が最初にプロジェクトマネジメント的な概念を学んだのは、料理だと思っているんです。

大学生の時、自宅で頻繁にホームパーティを開き、友人や知人をたくさん呼んで、僕がひたすら料理をつくってふるまっていたのですが、料理って段取りが重要ですよね。

前日に何をどこまで仕込んでおくかを考え、ガスコンロと電子レンジのタイムラインをつくり、頭の中でガントチャート(工程管理表)をつくって4時間で7品つくって出す…といったことを楽しんでやっていました(笑)。

参加者から3000円くらいの食材費を徴収するんですが、その予算内でできるだけ喜んでもらえる料理を出したい。けれども僕はプロではないので、簡単だけどおいしくて本格的に見える、今っぽく言うと“映(ば)える”料理を研究していましたね。

それって今思えば、モノをつくることと、マーケティングの視点とプロジェクトマネジメント、すべての要素が入っているんですよね。

――松本さんは大学時代に最初の起業をしていますが、当時から起業家としてのキャリアを志していたのですか?

大学は経済学部だったんですが、勉強はほとんどせずに、アルバイト感覚でベンチャー企業のインターンをいくつかやっていました。

自分で企業へ営業して WEBサイト制作などを請け負うようになり、「SNS 運用も依頼できないか 」「ブログコンテンツの企画も提案できそうか 」という風に仕事の依頼が増え続け、「法人名義の方が契約手続きがスムーズになるので会社をつくって」とお客さんから言われたのが、起業したきっかけです。

結局、大学は途中で辞め、就職はせずに自分がつくった会社コミュニティファクトリーで20代はずっとコミュニティサイトや、 アプリの 企画・開発に取り組みました。

――当時松本さんが開発した写真加工アプリ「DECOPIC」は、世界4000万ダウンロードの大ヒットを記録して業界の注目を集めました。若くしての起業で、苦労はなかったのでしょうか?

仕事は毎日刺激があって、面白かったですね。大学を途中で辞めていたので、この仕事でものにならなかったらほかの同級生たちのように新卒で企業に就職の道はないから、なんとかしなきゃいけない、と必死でした。

自分の専門領域を意識して、キャリアのなかでレバレッジを利かす

――その後、コミュニティーファクトリーをヤフーに売却されましたが、なぜ売却を?

資金調達の相談でヤフーの役員の方に会いに行ったところ、ちょうどYahoo! JAPANの経営体制が変わり、スマホシフトしようとしているタイミングでした。そこで 「うちにジョインしたほうが面白いんじゃない?」と誘っていただき 、「たしかに面白そうだな」と思ったんです。

ヤフーでは、アプリ開発室本部長として、アプリ開発の戦略づくりや新規事業の企画立案を担いました。自分の部署で10個以上の新しいアプリを開発しましたし、「TRILL(トリル)」という女性向け情報メディアも立ち上げました。

ちょうどこの頃にUX(ユーザーエクスペリエンス、顧客概念)が注目されはじめていたので、自分でUXについて勉強して社内で頻繁に勉強会を開いたりもしました。

――その後、メルカリに移って、現在に至るということですよね。非常に多彩なキャリアを歩んでいらっしゃいますが、経験して得たことを必ず次の仕事に生かしている印象です。

僕は基本的には楽観的なのですが、キャリアについては先ほど触れた学生時代のように「この仕事で失敗したらどうなるんだろう」という不安が根底にあって。

自分がそのときの仕事で成し遂げたり経験したことを次のキャリアにどう活かすかは、常に意識してきましたね。レバレッジを効かせて今のキャリアを築いてきたと思っています。

例えばヤフー時代には、UXと女性向けサービスという2つのキーワードを自分の専門テーマとして意識して磨きました。その道のエキスパートとして認知されるように、仕事もなるべくそれに関連するものを選んだり、取材でメディアに出させていただくときもその軸を意識していました。

今は、食とDXを自分の専門領域として意識して追求しています。

「ゼロイチ」を生み出してきた思考の癖とは

――これまでのご自身のキャリアを俯瞰して、何か共通して果たしてきた役割はありますか?

僕はずっと、ゼロからイチをつくる役割を求められる場が圧倒的に多かったですね。起業してアプリを開発したり、ヤフーやメルカリでも新規事業や子会社を立ち上げたり。

何かのミッションがあって、そこに対してプロダクトをつくると同時に組織やチームをつくっていくというのが、自分がこれまで一貫して取り組んできたことだと思います。

――ゼロイチで新しいビジネスを生み出し続けるには、タフな思考力が必要だと思います。何か意識していることはありますか?

うまくいかなかったときのプランを常に複数考えておく癖がついていると思います。何か意思決定をしてダメだった場合、Aだったらこうすればいい、Bならこれをすればギリギリなんとかなる…と、分岐点の対応策をあらかじめいくつか想定しています。

もしも選択を3回くらい間違ってしまったとしてもなんとかなるような想定と準備をしています。

もう一つは、自責と達観のバランスをとることです。

仕事って、自責思考で自分ですべてなんとかするほうが楽な部分が大きいですよね。自分一人でコントロールできるので。けれど当然、一人ですべてはできないので、誰かに何かを任せないといけない。

人に任せると、もしかすると自分がやるよりも期待値を下回る結果になるかもしれないけれど、そのこと自体を責めても仕事は前に進まないので、一定量思うようにいかない可能性があることを達観することです。

先ほどのプランA・B・Cを 組み合わせ、「ここのAとBは間違えられないから、自分でやる」 「ここはなんとかなるから人に任せ、Cになりそうだったら自分が巻き取る」といった進め方の感覚が身についてからは、ストレスが減って意志決定もしやすくなりましたね。

チームづくりで大切にしている「スピード」と「意識の方向性」

――新規の事業に取り組むたびに様々な組織づくりをしてきた松本さんが、チームビルディングで大切にしていることはなんですか?

No image

大前提として、組織が成長するスピードが適切であることがすごく大事だと思っています。人が急激に増えると加速度的に一人当たりのコミュニケーションが薄くなってしまうんです。

なので、僕個人の考えでは、組織は最初は小さくてモノカルチャーのほうがいいと思っています。メンバーの経歴や特性はバラバラで良いのですが 、組織カルチャー、つまり考え方や 意識の方向性は共通性があったほうがいい。

そうでないとコミュニケーションに時間がかかるし、以心伝心ができないと一緒により良いものを生み出していくのは難しい。次に1→10で事業を成長させるときには、もちろん多様性、ダイバーシティが大切になっていきます。

メンバーの共通意識として求めているのは、自分自身で何かを達成したい、物事を前進させたいという気持ちを強く持っていることです。ただそれだけでは個々人がバラバラになってしまうので、メンバー同士がフォローし合えるマインドがあること。

さらに、ダメなことはダメと率直に言い合える心理的安全性の高い組織風土をつくることを心がけています。

そうしたカルチャーをなるべく長く維持できるスピードで大きくしていくことで、強力な組織ができるんじゃないかと考えています。

――今の仕事のモチベーションはどんなことですか?

「お客様に喜んでいただきたい」という思いはもちろんですが、それよりも先に「あ、これ面白そう」とか「これ便利そう」と思ったら、それをまずは自分でつくってみたくなるんです。

おいしそうと思ったらつくってみたくなる料理と同じ。好奇心と、やってみたいという思いが仕事の原動力ですね。

最近は「一緒に仕事をしているメンバーに達成感を感じてもらいたい、幸せになってもらいたい」というマネジメントという立場に対するプライドのような思いも強くなりました。

自分が「これって面白いよ」と旗を振って、そこにたくさんの人が集まってきてくれて巻き込みながら仕事をしているので、せっかく一緒に事業をするのなら、みんなに成功するプロジェクトを体験してほしい。

仮にその人が数年後に辞めたとしても、キャリアのトラックレコードになるような経験をしてもらいたいんです。

そのためには成功しなきゃいけない。そんな思いが、モチベーションの源泉になっていますね。

テクノロジーとビジネスの力でみんなをハッピーにする

──ここからは一問一答形式で質問させていただきます。まずは、何時に仕事をはじめて、何時に終えますか?

朝は子どもを保育園に送った後に9時から、終えるのはだいたい8時ですが、日によってバラバラです。

――愛用デバイス、仕事道具は?

UGGREENのUSB充電ケーブル。type Cなど複数の端子に対応しているので、一本持ち歩けばなんでも充電でき、生産性が上がりました。

No image

――情報収集はどのように行なっていますか?

基本はTwitter、Facebook。新規事業を考えたいときなどはビザスク(その道のプロに1時間相談できるスポットコンサル)も利用します。少し深堀したい情報はカンファレンスに参加したり、関連する人に直接話を聞いたりして、一次情報に触れることを意識しています。

――能力を伸ばすには? ビジネス力を伸ばすには?

物事を抽象化する力を身に着けること。

――余暇の過ごし方は?

ソロキャンプで前日に仕込んだ食材をリュックに詰め、焚火をしながら自分ひとりのためにひたすら料理をつくって、お酒を飲むのが楽しいですね。ファミリーキャンプもしますが「おもてなししなきゃ」という気持ちが先に立って休まりません(笑)。

――心が折れたときはどうする?

寝る。起きてもまだつらかったら、昼からでももう一回寝ます。

――食生活で気をつけていること。好物は?

トータルのたんぱく質量。目標は一日140g以上です。

――運動の習慣はありますか? どのような運動?

ジムで週2~3回、パーソナルトレーナーについて筋トレをしたり走ったり。

――これだけはやらない、と決めていることは?

ないかも。なんでも一回はやってみたいです。

――ビジネスを通じてのゴールは?

ECサイトでいえば、例えばピザをお取り寄せで買うとき、丸1枚買う前に本当は1切れだけ買って味見できたらいいなと思いますよね。でも送料がかかるから丸1枚買うしかない。

そんな制限があって誰もが「仕方ない」と諦めているものを、テクノロジーとビジネスの力で解決して、みんなをハッピーにすること。

――ビジネスパーソンにおすすめの一冊は?

『具体と抽象――世界が変わって見える知性のしくみ』

ビジネスのあらゆるシーンで、具体的思考と抽象的思考を往復することの大切さに気付けた一冊です。

No image

具体と抽象

1,426

Amazonで見る

――座右の銘は?

「Play it by Trust」

これはオノ・ヨーコさんのアート作品の名前です。白いチェス盤に白い駒が並んでいて、駒を進めるとどれが自分の駒かわからなくなる。それでも「Play it by Trust――信頼して駒を進めよ」というタイトルに前に進む勇気がわきます。

No image

Source: TAILORED CAFE online store, parfait✕parfait, HOLON, GOOD EAT CLUB / Photo: 伊藤圭

吉楽美奈子

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加