ほぼ知られてない...ディズニー「e-チケット」が超便利でお得な件

ほぼ知られてない...ディズニー「e-チケット」が超便利でお得な件

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2019/08/22
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実は少しお得な「スマホ入園」

東京ディズニーランド&シーは、いま、スマホを翳しただけで入場できる。

インターネットで(アプリで)入園券を購入して、それをスマホ画面に表示させ、入口の読み取り機に翳せば入場できるのである。便利である。

ただ、あまり普及していない。

先だって、8月に入ってすぐの金曜日の朝、開園時からしばらく入園者がどのタイプのチケットで入園するかを眺めていた。入園者のうち、スマホを翳して入園する人の割合を見ていたのだ。

一割足らずだった。

実数でいうなら、眺めた人が682人、そのうちスマホ画面を翳して入場していたのは66人だったのだ。9.7%。一割足らずである。

9割の人はいまだに紙のチケットで入場しているのだ(あくまで個人的な一回の計測。でもまあ傾向はわかる)。

いまそこの窓口で買った紙のチケットの人もいれば、インターネットで買って、自宅でプリントしたチケットを持ってきている人もいる。

インターネットで買ってるぶん、ふつうの窓口購入よりは新式であるが、紙チケットである限りは、両者にほとんど差がない。

スマホ画面のほうが、じつは少しお得である。それでもまだ圧倒的に紙チケットのほうが多い。

スマホ表示は実体がない。情報をやりとりしてるだけだ。チケットそのものに触れられない。

紙のチケットにはミッキーやグーフィーが描かれてあり、入場券として存在している。触れられる。撫でることもできる。そこの差もあるのだろう。

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〔PHOTO〕Gettyimages

チケットレスまで、まだ遠い。

現金払いが主流で、なかなかキャッシュレス化しないのと軌を一にしているかのようだ。国民性というよりも、社会の仕組みそのものがそういう傾向を支えているようにおもう。

ファストパスもスマホでOK!

東京ディズニーランド&シーでは、スマホで「ファストパス」も取れるようになった。

「ファストパス」とは「指定時間に待ち列前方で合流できる券」である。2時間や3時間待ちのアトラクションに10分程度の並びで乗れる。

いままではアトラクションの脇の発券機でしか発券されていなかった。

それが先だって2019年7月末より、一度入園すれば、スマホでどこでも取れるようになったのである。

東京ディズニーランドやシーは、おもったよりも広い。

入口ゲートからスプラッシュマウンテンまでは500メートル以上ある。600メートルはあるかな。

開園と同時にスプラッシュマウンテンに向かって走り出すと、走ってはいけませんと止められるのだが、まあ走ろうと歩こうと500メートルから600メートルほどの距離を移動しないといけない。

そこでファストパスを取って、次にカリブの海賊に乗ることになったら、それだけでだいたい1キロの移動になる。運動不足のお父さんにはかなりつらい。

それがいまは園内に入ればすぐさまファストパスをゲット、そのまま行きたいアトラクションに向かえばいいようになったのだ。

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photo by gettyimages

旧来のチケットパス発券機も残ったままであるが、チケットは発券されない。その機械に入場券を翳せば、二次元コード(QRコード)にファストパス情報が記録されるのだ。

すべて二次元コードで管理する方向に向かっている。

チケットもスマホで買え、ファストパスもスマホで取れる。チケットを「スマホで表示」にしているほうが、便利である。

紙チケットだと、入場したあとに、こんどは自分のスマホで(ディズニーアプリを開いた状態で)チケットを読み込まないといけない。ひと手間、多い。

そしてなぜか、すぐに読み込んでくれなかったりする。うちのスマホくんは、二次元コードを翳しても、しばらく反応してくれなかった。

むちゃくちゃ焦ります。

おそらく慌ててチケットをスマホに近づけすぎていて、スマホのほうからすれば「近い近い近い、読み込めないよそんな近くじゃ」というところなのだろうけれど、うちのスマホはまだそこまで芸人のように機敏に反応してくれないので(近いうちにそうなりそうで怖いけど)、ピントが合うまであせりつづけてしまう。

21世紀になって20年近く経つのに、まだ「ピントが合わない」で困るとはおもわなかった。おれだけかもしれないけど。

30秒ほどロスして、やっと入場チケットの二次元コードを読み込んで、ファストパスを取る画面に入れる。慣れてないと1分ほどロスしてしまう。

人気のアトラクションでの1分のロスは、けっこう大きい。

新アトラクション「ソリアン」のファストパス

このシステム導入と同時にディズニーシーに「ソアリン」という新アトラクションができた。

「ソアリン:ファンタスティック・フライト」というのが正式名称らしいが、長い。

園内でそんな呼び方してる人はいない。寿限無じゃないんだから。名前が長いからファストパスがなくなっちゃった。はは。笑いごとじゃないです。

ファストパス発券機に人が並んでいた時代(2019年7月22日まで)、ファストパスはすべての発券が終了までだいたい30分近くかかっていた(ものすごく早くて24分くらい)。

人が一枚づつ機械に差し込んで一枚づつ発券されるのだから、それぐらいはかかります。

人気アトラクションの発券機では、混雑のときはもうこのあたりで発券枚数が終わるはずだ、というタイミングで、係員が列を切っていた。

脇で人数を数えていて、終了枚数ぶんの人は並んだだろうというところで切っていたのだ。

でもあくまで目算にすぎないので、早めに切りすぎてたり、多く並ばせていたことがあった。

すべて機械にすれば、たしかにそれはなくなる。

そのぶん発券終了も早まった。

入園したらみんながその場で「ソアリン(以下略)」のファストパスを取ろうとする。画面をタッチするだけで確保できる。処理も早い。

だいたい開園して10分で終了するようになった。つまり8時にオープンすると、8時10分にはソアリンのファストパスはなくなっているのだ。

遅くても15分ほど。混んでる日でもそうでもない日でもわりとあっさりなくなるようになった。機械は平等で、冷徹です。

ファストパスには優先入場時刻が1時間幅で書かれている。「9時20分から10時20分」というような表示である。朝の9時台ぶんから発券され、夜の21時台のぶんまで出される。それが混んでる日だと10分でなくなるのだ。

つまり1分ごとに1時間あまり進んでいる。30秒のロスもばかにならない。がんばって朝の8時すぎにとっても「20:50−21:50」だったりして、ちょっと茫然としてしまう。

ちなみに開園10分以内に中に入るには、つまりソアリンのファストパスを取るためには、かなり前にゲート前に着いてないといけないですね。開園30分前だとダメでしょう(日によりますけど、夏休み中はだいたいそんな感じ)。

そういう状況もあって、スマホに表示される最新式チケットのほうが少しお得なのである。

システムが入れ替わっていくときはいつも同じだ。旧式の人にも配慮はするが、新システムに移っている人のほうが何かと有利に設定される。

それでもまだみんな「紙チケット」を使っている。

管理者のおもいどおりに人は動いてはくれない。

知らないから怖いだけ?

話は変わるが、スマホを持っているけど、ラインはぜったい使わないという人がいる。

連絡するのに別扱いが面倒なので、ラインを入れてくれないかと頼んだら、断固として拒否された。ラインを使わないといけないのなら、連絡をしてもらわなくていい、とまで言われた。大変だ。

聞いてみると「ラインは危ないから」の一点張りである。どうやら登録している電話帳が読み込まれるのが恐ろしいらしい。その恐怖から攻撃的になっている。取りつく島がない。

要は「よく知らないから怖い」ということでしかないのだが、おもいこまれると対応ができない。

これと、チケットレス、ついでにキャッスレスが進まないのは同じ心理だろう。

たしかに、ディズニーのチケットもファストパスもすべてスマホに入れるのは、便利だけれど危険もある。

スマホが動かなくなったらどうしようもない。電池切れなら充電すれば済むが、悪い海賊にスマホをびしょびしょにされたら、すぐには復活しない。たしかに怖い。

ただ、新システムを拒否しているのは理屈ではない。頭ではなく、身体で拒否しているだけだ。

旧システムの居心地のよさを述べ、新システムの怖さを並べているのは、理屈ぽく感情を話してるにすぎない。そして、それはふつうの反応なのだろう。少なくとも動物として自然な反応におもえる。

必要性が高まれば、新システムへ移行していく人が増える。

ディズニーのチケットは、まだ、その利便さが周知されてないだけだろう。

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photo by gettyimages

ゲートで眺めていて気付いたが、スマホ表示チケットの人がよく列を止めていた。おそらくチケット画面の表示が消えていたのだ。

並び始めのときに用意して、でもゲートにたどりつくまで予想以上に時間がかかるから、いざ入場するときになると表示されてなかったのだろう。

ときに係員と相談して、数十秒ほどゲートをくぐるのに手間がかかっていた。すぐ後ろに並んでいた人はかなり焦ったとおもう。まだまだ不慣れな人も多い。

現金払いがまだ主流なのは、客ではなく、お店の人が現金のほうが信用できるとおもっているからだ。

キャッシュレス、チケットレスの動きも同調圧力文化が深く関わっている。

ある分水嶺を越えると逆の圧力が強まるが、その手前までは「変わらないでいて欲しい圧力」のほうが強い。

それは常に劇的な変化を求めているという奇妙な社会の欲望のようにも見える。

ちなみに「スマホでファストパスを取る」ためには、ディズニー公式アプリをスマホにダウンロードしておくことと、ディズニーのIDとアカウントの設定が必要です。事前に用意しておきましょう。

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