日本最古のカツカレーはどこか? 知られざる元祖の店があった

日本最古のカツカレーはどこか? 知られざる元祖の店があった

  • 日刊SPA!
  • 更新日:2019/05/23

今や日本の国民食といっても過言ではないカレー。元々は、インドで香辛料をふんだんに使った料理を指す言葉だった。ちなみにカレー=インドというイメージを持つ人も多いだろうが、実はかつて、インドはイギリス統治下にあったため、はじめはイギリス料理として入ってきている。

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カツカレー(写真はイメージ)

明治時代にイギリスから入ってきたカレーに小麦粉を加えてとろみをつけたものがカレーライスとして日本中に広まり、日本特有のさまざまなアレンジが加えられ現在に至っており、カレーパンやカレーうどんなどの、日本発祥のメニューも数多く誕生している。なかでも、長年にわたって定番的人気を誇るカツカレーは、まさに日本人の大発明とも言えるものだ。

◆カツカレーの元祖を謳う店が複数ある

そんなカツカレーを最初に販売したのは一体誰なのか。これには諸説があり、それぞれの店が現在も「元祖」をうたっている。

神保町には1960年創業の元祖カツカレーを謳う人気店「キッチン南海」があったり、大阪の難波にも1959年に創業した「元祖とんかつカレー カツヤ」という店がある。

もっとも広まっている説としては、銀座にある洋食店「グリルスイス」が1948年にはじめて提供を始めたというもの。プロ野球読売巨人軍のスター選手だった千葉繁氏が「とんかつとカレーを別々に注文するのが面倒だ」といったのが始まりという逸話とともに広く知られているが、最古カツカレーをめぐる論争は群雄割拠の様相を呈している。

しかし、そこに一石を投じる店が台東区入谷にある。それが、とんかつ屋の「河金」だ。

◆カツカレーの元祖は“台東区の入谷”にあった!?

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とんかつ河金

大通りから一本入った静かな路地にあり、店構えからそのまま文化遺産にでもなりそうなほど歴史を感じさせる佇まいだ。ここで提供されているのが、元祖カツカレー論争に一石を投じるメニューである。

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スプーンではなくフォークで食す

丼に入ってはいるものの、ご飯の上にキャベツをしき、そこにカツを乗せカレーをかけたまさにカツカレーで、カツを食べやすいようにスプーンではなくフォークが付いてくるのが特徴だ。カツの専門店だけあって、ジューシーな肉とカレーをかけてもなおサクサクの衣が生み出すとんかつの味は絶品。そしてカレーも大量の野菜と肉を大鍋でじっくり煮込み、家庭では出せない美味しさに仕上がっている。

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元祖カツカレーを謳う前述の3店舗はどこも昭和20~30年代の創業だが、ここ河金の創業は、そこから遡ることおよそ30年の大正7年。明らかにこちらが元祖であるはずなのに、なぜ議論の中心から外れてしまっているのか。その理由は、メニュー名にあった。

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カツカレーではなく「河金丼」なのだ

あのカツカレーさながらの一品のメニュー名は「河金丼」だったのである。下町の飲食店のことなので正式な文書などは残っていないが、創業者であり河金丼の生みの親である初代店主のお孫さんである現店主によると、この河金丼を提供しはじめたのは創業してすぐのことだったという。つまりこの河金丼こそが、事実上元祖カツカレーなのである。

カツカレーと名付けなかったために元祖の座を譲ってはいるが、もっとも古い歴史をもつカツカレー「河金丼」を食べにいってみてはいかがだろう。

<取材・文/Mr.tsubaking>

Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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