秀岳館の竹輪涼介選手 「努力の結晶」一打で流れ

秀岳館の竹輪涼介選手 「努力の結晶」一打で流れ

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2017/08/12

努力でその座をつかんだ1番打者が、強烈な一撃で試合の流れを引き寄せた。第99回全国高校野球選手権大会は11日、3季連続で甲子園4強入りしている秀岳館(熊本)が登場。初回、竹輪涼介選手(3年)=佐賀県武雄市出身=は先頭打者で鮮やかな三塁打を放ち、打線の口火を切った。頂点を目指すチームは春夏通算5度の優勝を誇る横浜(神奈川)を相手に快勝、好スタートを切った。

1回戦屈指の好カード。4万7千人の大観衆が注目する中、打席の竹輪選手は鼓動が速くなるのを感じていた。試合開始から2球目。迷いなく振り抜いた打球は右翼線を抜け、先取点につながる三塁打に。鍛治舎巧監督は「よく初回からフルスイングしてくれた」とたたえた。

竹輪選手は「努力の人」だ。チームは部員約100人。競争は厳しく、試合に出られる「A班」に選ばれるのは約30人だけだ。中学の先輩に誘われて秀岳館の門をくぐった竹輪選手も、入部直後はA班を支援するB班だった。

中学時代に日本一を経験したチームメートに囲まれ、「実力は自分が一番下」と全体練習後に2時間以上、B班の仲間とバットを振り、ノックを受けた。1年生の冬にA班入り。今夏の熊本大会では7割6分2厘と驚異的な打率を残した。

「竹輪の結果はたまたまなんかじゃない。努力の結晶そのもの」。B班の時からともに練習し、ベンチから見守った加治屋匡人選手(同)はそう言い切る。竹輪選手は「目標の日本一まで、まだまだ打ちます」。勢いづくチームを先頭で引っ張るつもりだ。

=2017/08/12付 西日本新聞朝刊=

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