【球界ここだけの話(1031)】阪神・安藤は極上に“いい人”だった...胸に刻みます! 虎を去りゆく男たちの言葉を

【球界ここだけの話(1031)】阪神・安藤は極上に“いい人”だった...胸に刻みます! 虎を去りゆく男たちの言葉を

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  • 更新日:2017/09/17

9月。プロ野球の世界では、長いシーズンを戦い抜いたチームが栄光のゴールを決める時期です。と同時に去りゆく男たちが心に残る「言葉」を残して去っていく時期でもあります。

「安藤優也、引退」

成績をみれば、やむなし。でも、すごく残念。なぜ、そう思うか? 極上に“いい人”だったから、かな。

「厳しい言葉もいただきましたけど。後輩たちにはなるべく厳しい言葉はやめてもらって、温かい言葉をかけて、応援してあげてください」

引退会見のこのワンフレーズ。来たよ、来たよ、ジーンと。

安藤が全盛時だった2003年、05年を会社内(要するに内勤)で過ごした私。07年以降、間近で接する背番号「16」は絵に描いたような好投手タイプ。抜群の制球だった。でも時々打たれる。いや、意外によく打たれる。そんな感じ。救援起用が増え、ある時期、大事な場面で失敗を繰り返した。

期せずして始まったのがブーイング。打たれた安藤に、甲子園の360度からヤジが飛ぶ。罵声が加速していき、やがて安藤への交代を告げる場内アナウンスが響いただけで「ブー ブー ブー」。それが、しつこいの、なんの。そこは本拠地ではなく、相手のホームグラウンドの様相。今、思いだしただけでも腹が立つ光景だ。サンスポ紙面のコラムで「あんたら、どこのファン?」と書いたら、私まで、ネット上で袋叩きにあったっけ。

後に知った事実があった。その頃、安藤のもとに「頼むからずっと2軍にいけ」と記されたファンからの手紙が届いた。私に言わせれば「アホ」としか言いようのない愚行。だが、安藤はその手紙をずっと大事に持っていたのだとか。

「見返すしかない」

悔しさを忘れないために、いつもかばんに入れていたそうだ。

“見る側”の私より、ずっとずっと辛いはずなのに…。人間の大きさを感じずにはいられない、そんな投手でした。

もう1人…

「掛布雅之、2軍監督退任」

こちらは残念を通り越して無念なり。これほどタイガースを愛している人はいない。サングラスを帽子のひさしの上にかけることをしなかった。なぜか? サングラスで、帽子の「T」マークが隠れるから。熱い思い、ですよね。

ゼネラルマネジャー付育成&打撃コーディネーター(DC)として2年。2軍監督として2年。計4年間、あの掛布がタテジマに戻ってきただけで「掛布世代」はうれしかった。31番がグラウンドにいるだけで、ワクワクした。

電話がかかってくるのは、いつもうちの新聞記事へのクレームだった。が、それでも「掛布さんからの電話」はうれしかった。謝りに行くと「わざわざ、来たの?」と笑う。そんな球界人、他にはいない。甲子園でのラストさい配(9月28日)、どんな印象的な言葉が飛び出すか? 心して聞かせていただきます。(上田雅昭)

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15日、涙を流しながら引退会見を行った阪神・安藤

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