【神戸製鋼データ改竄】ガバナンス崩壊...苦渋の表情で川崎社長「信頼度はゼロに落ちた」

【神戸製鋼データ改竄】ガバナンス崩壊...苦渋の表情で川崎社長「信頼度はゼロに落ちた」

  • 産経ニュース
  • 更新日:2017/10/14

神戸製鋼所は、アルミ・銅製品のデータ改竄を8日に発表してから1週間足らずで次々に新たな不正が発覚した。特に、川崎博也会長兼社長が「不正はない」と明言した鉄鋼事業の主力製品でも見つかったことで、情報開示姿勢にもまずさが目立った。同社の企業統治(コーポレートガバナンス)はまったく機能しておらず、川崎氏の経営責任が厳しく問われそうだ。

一連の問題では、各事業所の品質管理部門担当者だけでなく、それ以外の担当者もデータ改竄にかかわっていた可能性が浮上。工場長ら幹部も「見て見ぬふり」をしていた恐れがある。アルミ製品の中には10年前からの不正もあり、「日常的かつ組織ぐるみで改竄が行われていた」ことになる。

「神戸製鋼の信頼度はゼロに落ちた」

川崎氏は13日の記者会見で苦渋の表情をみせたが、自身の責任問題については「リーダーシップを発揮して、難局を切り抜けることがトップとしての責任」と強調。「(進退は)慎重に考えたい」と述べるにとどめた。

川崎氏は前日、経済産業省で記者団に対し、鉄鋼部門の不正は「ない」と言い切ったばかり。それが、翌日には鉄鋼製品など9製品で不正を確認したと発表した。

「現在の調査との連続性はなく、(12日時点では)『(鉄鋼製品に)不正はない』と発言した」と説明したが、取引先や消費者の理解は得られそうにない。前日の発言を簡単に覆す“軽い”経営トップでは信頼回復は難しく、社内外から「辞任は避けられない」との声が上がりそうだ。

車のボンネットやドアに使ったトヨタ自動車などは、安全性に問題がないか調査を進めている。海外企業では米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターのほか、米航空機大手ボーイングも調査に乗り出した。影響は広がり続けており、事態収拾の見通しは立たない。神戸製鋼の対応が遅れれば、日本の「モノづくり」の信頼は根底から崩れる。(平尾孝)

No image

性能データの改竄問題などで会見する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=13日午後、東京都港区(飯田英男撮影)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

経済カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
“倒れないバイク”再び ホンダが改良版、東京モーターショーに出展
分散型ゲームプラットフォーム「MOLD」、仮想通貨を事前販売
【魔改造】スーパーバイク「スズキ・GSX−R1000」のエンジンを積んだ自動車の走行音が大迫力すぎてヤバい
トヨタ、レクサス「LS」を発売 自動ハンドル操作で危機回避も
【日本初】トラック2台分の超大型車両「ダブル連結トラック」が運用開始!人手不足の解決策となるか
  • このエントリーをはてなブックマークに追加