ラムブーム再来 流通システムの発達で臭みも軽減した「生ラム」とは

ラムブーム再来 流通システムの発達で臭みも軽減した「生ラム」とは

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  • 更新日:2017/10/13

2005年頃のジンキスカンブームが過ぎ去ってしばらく経ちましたが、消費者の健康志向の高まりで、最近またラム肉人気が再来しているといわれています。なぜ再び注目されるようになったのでしょうか。ラム肉のトレンド状況に詳しいホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員の有木真理さんに、その背景やラム独特のメニューが食べられるお店を教えていただきました。

低糖質志向による ラム肉人気

2005年頃、ジンギスカンが流行ったことを覚えている人も多いのではないでしょうか。ジンギスカンといえば北海道名物の一つですが、東京でも専門店が次々と開業し、ブームとなりました。

当時、2001年頃にはBSE(牛海綿状脳症)の影響で牛肉離れが進んでおり、脂肪を燃やすL-カルチニンがラム肉に豊富ということがテレビや雑誌などで話題になるなどの背景もあったようです。その後、ラム肉については自然と話題に上らなくなっていましたが、近年、またブームが再来しているといいます。

ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員の有木真理さんは、そのブーム再来の大きな理由として、近年の低糖質志向などと思われる肉ブームからきているのではないかと分析します。

中でもラムは牛や豚と比べ、鉄分を多く含むほか低脂質も特徴、鶏肉同様にヘルシーなのも人気の理由ではないでしょうか。

ホットペッパーグルメの検索キーワード数推移を見ても、2015年6月~2016年5月にかけての「羊肉」と「ラムチョップ」の検索数が、一年後の2016年6月~2017年5月には2.5倍になっているそうです。

ラム肉ブーム再来の隠された背景

有木さんによると、ラム肉ブームが再来している背景には、流通システムの発達によるところもあるようです。

「昔は、濃いたれに漬け込んで冷凍された羊肉が多く流通していましたが、今は、凍結寸前の温度で保存するチルド技術の発達により、流通の際に一度も冷凍しない『生ラム』も流通するようになりました。肉組織が破壊されず独特の臭みも軽減される生ラムは、新鮮な肉本来の味が楽しめます」

ラム肉といえば、好みが別れるのがその臭み。ジンギスカンブームの中でも、独特の臭みに耐えられず、イマイチブームに乗り切れなかった人もいるのではないでしょうか。臭みが苦手……と思っていた人はぜひ、生ラムを試してみてください。

そして有木さんは、流通システムの他にも、価格によるところもあるのではないかといいます。

「現在のラム肉人気は、食肉全般の値上がりが背景にあり、相対的に安いラム肉の人気につながっていると感じます」

実際、小売店でも販売を積極的に開始しており、都内のスーパーなどでも取扱が増えています。貿易統計によると、輸入量は、約25%の増加、日本以外でも世界的に需要が増え、最近では、流通価格も上昇している状況です。

ラムの美味しい注目の食べ方は?

有木さんによると、このラム肉ブーム再来は食べ方のバリエーションが増えたことも牽引しているのではといいます。

「王道のジンギスカンやラムチョップはもちろん人気ですが、ラムバーグやラム茶漬けなど、今までなかったメニューも登場しています」

中でもラムしゃぶがおすすめだそうです。

「元々、ラムはタンパクですが、ラムしゃぶはさらに脂が落ち、さっぱりといただけるためいくらでも食べられます。また、ラムの美味しい脂が落ちただしでラーメンを作るととても美味しいですよ。いわゆるラムラーメンです」

特別なラム肉・メニューが食べられる おすすめ店舗3店

最近は、その店でしか味わえない特別な肉やメニューを売りにする店が増加しているといいます。そこで有木さんにおすすめのお店を教えてもらいました。

札幌ジンギスカン しろくま
希少価値の高い北海道産のチルド羊肉を使用したジンギスカンが楽しめます。他にも、アイスランドやニュージーランドなど各地の羊を食べ比べることができます。深夜2時までやっていて、ラムなので深夜に食べても胃もたれせず楽しめます。

羊肉酒場 0,19
ラムチョップはもちろん、ラムロースト丼、ラムバーグ、から揚げ、ラムぺい(とんぺい焼き風)など、さまざまなラム肉の食べ方が楽しめます。

羊肉酒場 悟大
1頭からわずか4人前しか取れない稀少部位「超厚切り特上肩ロース」や、数量限定の「壺漬け特上肩ロース」などがおすすめの羊肉専門店です。ラム茶漬けやラムそぼろめしなど、アレンジメニューも豊富で色々な食べ方を楽しめます。さらにジンギスカンは、本場・北海道で羊肉に定評ある食肉生産・加工会社から直接仕入れをすることで、東京でも安価で提供しています。

健康志向の高まりと、流通システムの変化によって、再び身近な存在になり始めたラム肉。再度味わってみると、今までとは違ったラム肉の変化を感じられるかもしれません。

有木真理
ホットペッパーグルメ外食総研 上席研究員
食のトレンドや食文化の発信により、外食文化の醸成や更なる外食機会の創出を目指す。自身の年間外食回数300日以上。ジャンルは立ち飲み~高級店まで多岐にわたる。食を通じて「人」と「事」を繋げるイベントオーガナイザーも務める。
ホットペッパーグルメ外食総研

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