「ウウウーッ」と警戒警報のサイレンが鳴った...

  • 西日本新聞
  • 更新日:2017/09/16

「ウウウーッ」と警戒警報のサイレンが鳴った。学徒動員され兵器工場で働いていた少女は仲間と近くの防空壕(ごう)へ急いだ。「そこの女学生たち、早う防空壕に入らんば」。メガホンを持ったおじさんの大声。一目散に壕の中へなだれ込んだ

▼入り口の戸をビシッと閉めたと同時に「ダダダッ」と機関銃の音。壕の屋根に「ブスッブスッ」と弾の突き刺さる音が聞こえ、生きた心地はしなかった

▼警報解除になり、恐る恐る外へ出ると、うそのように辺りは静かだった。皆、真っ青な顔をしていたが、助かってよかった、よかったと抱き合って喜んだ-。本紙「こだま」欄に掲載された松尾和代さん(長崎市)の投稿から

▼空襲に逃げ惑い、家族や家を失った人たちには、忌まわしい記憶を呼び覚まされた朝だったのではないか。またも日本の上空を通過した北朝鮮のミサイルである

▼3連休を控えた週末の午前7時ごろ。さあ、もうひと頑張り、仕事や学校へ。そんな時に警報が鳴り響いた。テレビの画面は真っ黒い背景に白抜きで「建物の中、又は地下に避難して下さい」。警戒を呼び掛けるアナウンスが延々と

▼北朝鮮は国連の制裁強化に強く反発していた。やっぱり、と思っても不安と腹立たしさが募る。わずか数分で「ミサイルは日本上空を通過」と。警報解除にほっとするよりも、ぞっとする。「防空壕に入らんば」と逃げ込む暇すらない現代の空襲に。

=2017/09/16付 西日本新聞朝刊=

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