堺雅人 『真田丸』の撮影終わり「家に無事帰れた安堵あった」

堺雅人 『真田丸』の撮影終わり「家に無事帰れた安堵あった」

  • NEWSポストセブン
  • 更新日:2016/12/01
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威勢よく雄叫びを上げる真田幸村

12月18日放送の最終回(第50回)まで、あとわずかとなったNHK大河ドラマ『真田丸』。大坂の陣で展開される真田幸村と徳川家康との攻防は、最後まで目が離せない。気が抜けなかった長期の撮影を終えた主演の堺雅人(43才)が、演じてきた幸村の人生やドラマについて振り返った。

――クランクアップ、お疲れさまでした。

堺:長い旅行から帰ってきたという気分です。旅が終わるのは淋しいんですけど、家に無事に帰れた喜びと、安堵がありましたね。今は、ご飯を作って食べて、風呂を沸かして入ってという普通の生活を、新鮮な気持ちでやっています。

1年2か月という長い撮影は生まれて初めてでしたし、今回の撮影をよく旅に例えていたのですが、考えてみると1年2か月も旅行をしたことはありませんでした。本当に得難い経験をさせていただいたなと思います。

――モチベーションを保つのは大変そうですね。

堺:いえ、水先案内人が三谷幸喜さんなので、気は楽でしたよ。しっかりしたスタッフで固めているし、出会う俳優は一流ばかり。どんな役者がやってもそれなりのものができるんじゃないかというぐらい素晴らしい旅だったので、モチベーションを失われることはありませんでした。

ただ、自分のペースで何事も進まないなというのは思いましたので、途中から、無理をしないよう心がけていました。それから、ご飯をちゃんと食べること。俳優は得てして、単発のドラマでは体重を制限したりして、自己満足に陥ることがあるんです。でも今回それやったら、もたないなと思いました。

初めてのロケの時に、草刈正雄さんに「ちゃんとご飯を食べた方がいいね」と言われたことが、すごく耳に残っているんです。主役の交代式にでも、柴咲コウさんに申し伝えようと思っています(笑い)。痩せようとか太ろうとか、そんなこと考えていたら、もたない生活だったと思います。

――幸村は、大坂城に移住してからリーダーとして動き始めますね。

堺:確かに現場を引っ張っていかなきゃなと思っていたんですけど、別の人が幸村を突き動かしていた気がします。それは父・昌幸であり、石田三成であり、豊臣秀吉であり、茶々であり。色んな人たちの声で動いていたので、自分でこれしなきゃというのはあまりありませんでしたね。結局幸村は、何ひとつ自分で決めたことがなかったんだなという気もするし、それは演じていて面白いところでした。

――堺さんはよく、幸村はサラリーマンのような人生だと例えていますね。

堺:大坂の陣を演じている時、市役所の課長さんクラスがこんな感じなんだろうなって思ったんです。任された現場に行って、不測の事態に上からの連絡が途絶えた時点で、現場の最高責任者として何か決断するという状況ですね。

幸村の人生は平凡といえば平凡だし、平凡な人が非凡なことをしたお話の様な気もします。いいやつだったんだろうなと思います。

―― 十文字槍を使う必然性を、スタッフとかなり研究していたそうですね。

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茶々(竹内結子)に振り回されるシーンも話題を呼んだ

堺:十文字槍は重いんですよ。こんなに重い槍を持っているんだから、何か理由がないと嫌だというのが根底にあったのかもしれません(笑い)。でも、おかげで面白いシーンになりました。

――九度山のシーンで印象的なことは?

堺:初めて家族に向き合うので、演じるのが楽しかったのを覚えています。息子の大助との触れ合いで、親子の関係が深まったと思います。

――長い年月を演じられて、工夫や心がけていたことは?

堺:最初に若作りを頑張って、どんどん力を抜いていきました。最後は実年齢に近くなるので、とても楽にできました。いかに若作りが大変だったか(笑い)。頑張りました。

――幸村は、なぜ人気があるのでしょう?

堺:幸村というよりは、その周りに面白い人がいっぱいいるんだというのが、今回よくわかりましたよね。周りの人をフューチャーする力が、幸村の魅力かもしれません。周辺人物の検索ワードがどんどん上昇していると知ったら、劇中の幸村は喜ぶと思います(笑い)。

――『真田丸』にはいろんな女性が出てきましたが、印象を教えてください。

堺:今回の女性の面白いところは、男にとって都合の良い、いわゆるヒロインがいなかったことです。どこか人間らしくて、どこかきれいごとだけではすまない女性がたくさん登場しました。それは三谷さんの女性観と関係あるのかな?(笑い)

――信繁はモテモテでしたね。

堺:ただ、もてる人生が幸せかどうかというのも、『真田丸』を見てお考えになった方がいいと思います。九度山があんな修羅場になるなんて、ぼくは知りませんでした。兄の信之もそうですが、一夫多妻というのは、こんなに大変なんだっていう(笑い)。

――好きなシーンは?

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物語の序盤、兄の信之(大泉洋)との場面

堺:第14回で、徳川から豊臣に寝返った石川数正を説得しながら、自分の心の傷を癒していくという、ぼくにとって相当難易度の高いシーンがあったんです。どうしようと、随分悩みました。数正役の伊藤正之さんのお芝居もあって、「いいシーンになりましたね」って、みんなで話し合った覚えがあります。

――主演を務めた『真田丸』は、どういう存在になった?

堺:さっきの例えで言えば、大河の旅は3回目でした。前回、前々回は途中で船を降りたけれど、今回は最後までご一緒することになったんですが、ただ長いだけで、変わらないと言えば変わらないし。でも、長い旅でしか見られない何かが、絶対にあったと思います。

信繁は「俺を見ろ」という人ではなかったから、そこは損していたのかもしれないですね。もっとアピールしていけばよかったかな? でも、そこが信繁らしいという気もする(笑い)。なんでしょうね、何ひとつ自分のペースが掴めなかった1年2か月。それがすごく楽しかったです。

【堺雅人(さかい・まさと)】
1973年10月14日生まれ。宮崎県出身。劇団東京オレンジ(早稲田劇研)で舞台俳優として活動を開始。その後、テレビに進出し、2004年NHK大河ドラマ『新選組!』などで高い評価を受ける。2013年、主演を務めたドラマ『半沢直樹』(TBS系)の決め台詞「倍返しだ!」がブームに。大河ドラマ出演は『真田丸』で3度目。

◇NHK大河ドラマ『真田丸』
毎週日曜、NHK総合20時、BSプレミアム18時放送。後世に「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と評されることになる、真田幸村の生涯を描く。三谷幸喜脚本。

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